てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

外交関係

テロは力で叩き潰すという力学、世界の主流になるか?

そういや仏の襲撃事件って、アルカイダ系の犯行なのに、仏はISISとの戦争だ!ってなったみたいですね…。アルカイダとISISは別物なんですが、それは…?がっかりしましたブリーチ全巻売ってきますみたいな、コレジャナイ感・風評被害感がありますねぇ。 アルカ…

ISISの誘拐・人質事件に政府はどう対応すべきか?

人質事件で身代金を払うべきか、国家はどうすべきかという話について一言。 テロに屈しない!と言いながら自己責任論で人質を見捨てるのは、無責任な国民の思いつきでしかありません。一般人の感覚としてそういった発言をするのならともかく、近代国家の論理…

ヒトラーの墓と「ナチスの構造」

靖国参拝で揉めた去年を思い出し、ふとそういえばヒトラーの墓はどうなっているのだろうか?ということが気になった。ヒトラーの墓は今現在は存在しないとのこと。 ヒトラーのやったことは人種差別に基づく恐ろしいことであり、許されざることではあるが、彼…

習=安倍 日中首脳会談の話

中国との前に露との首脳会談があるのかな?天安門事件の時は日本がいち早く手を差し伸べて外交的孤立を救った・政治関係を修復し、国際社会への復帰の道を提供しました。クリミアで国際社会から孤立している今の状況で、何らかの譲歩と代償に関係正常化する…

中田考氏をパイプとして外交に活用すべき

同志社大のイスラム研究の内藤正典氏のツイートで思いついたこと。 英国外務省がイスラーム圏諸国からイスラーム法学者など論客を集めてひたすらカンヅメ議論をするというものがあるとのこと。毎週、違うテーマで国際会議をし、参加費用は数十万かかるが、そ…

安心供与というロジックの話

安全保障には威嚇の論理と安心供与の論理がある。攻めてきたら反撃で相手をひどい目に合わすぞというロジックと、相手にウチの国は攻め込む必要性がそもそも無いですよ~とか平和的な国なので軍事力行使のハードルは高いですよ~とかまあそういうロジックで…

慰安婦問題に反応するオランダ

※また性懲りもなく慰安婦問題の小ネタです。これいる?感がありますが一応転載。 www.asahi.com/articles/ASGB465SGB4UHBI00G.html… )に書いてあるように、オランダのティマーマンス外相が、河野談話見直しを求める日本国内についてすべきではないという立…

河野談話検証について

河野談話の検証について色々思ったことを書きました。 河野談話は内容をすり合わせて双方妥協する代わりに慰安婦問題はこれで決着という構造。そして双方、この件を「信義」として伏せておくことになっていた。で、先に信義破りしたのは韓国。日本は手打ちと…

FAから、漂流する日本の政治と日米同盟

フォーリン・アフェアーズ・リポート2011年9月10日発売号/フォーリン・アフェアーズ・ジャパン ―から、『漂流する日本の政治と日米同盟』byエリック・ヘジンボサム、エレイ・ラトナー、リチャード・サミュエルズを取り上げたいと思います。ランド研究所の…

戦勝国という価値観はいつ終わるのか

ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典が行われました。今回はウクライナ情勢もあり、これをきっかけに米ロ首脳会談が持たれる。緊張緩和のための話の舞台として、かつて独を対象にソと米が同盟国(正確には同盟というよりパートナーですか)として戦ったとい…

憲法九条と中国のノーベル平和賞

憲法九条にノーベル平和賞をという話が前にありました。憲法九条を守れ!という主張は精神としての憲法九条、世界から戦争をなくしていこうという精神を殺す―という話を以前しました。憲法九条を守ることで、日本が軍事支援をすれば救われる友好国・民主主義…

中国の「國體」と領有権主張は日本を有利にする

今の中国の外交などの行動をうまく説明するのに、戦前の日本の戦略が「國體」を守ること、自分たちの価値観を守るために行動していたことと重ね合わせると上手く説明できるんじゃなかろうか?中国の「國體」という切り口で説明すると割りとわかりやすいのか…

半島に日米安保は適用されない

前回が短かったのでいつもの抱き合わせ商法で、短い記事二本で一本分にするやつです。今回も短い小ネタですね。 夕刊フジに「日本は助けない」発言に韓国高官は絶句 朴大統領、反日外交のツケ回る―というものが載っていて、そこで政府高官同士のやりとりで日…

イランの核武装容認で同盟を結ぶべきか?

フォーリン・アフェアーズ・リポート2012年2月10日発売号/フォーリン・アフェアーズ・ジャパン ¥2,263 Amazon.co.jp いまこそイランを軍事攻撃するタイミングだ― 封じ込めは最悪の事態を出現させる(マシュー・クローニッグ)を読んでいて、米はイランの核武…

国際司法裁判所、「調査捕鯨」否定判決

国際司法裁判所で「調査捕鯨」を否定する判決が出た話について。 IWJを脱退せずに「調査捕鯨」という枠組みにこだわったのはおそらく、既存国際法・国際機構の取り決め・ルールを守るという日本のイメージアップのため。ソフトパワー維持のためなんでしょう…

中国脅威論はあってもロシア脅威論がない理由

―という話を以前したので、穴埋めに取り上げてみました。 中国脅威論というのは日本がしっかり対処すれば勝てる、なんとかなるから語るのに都合がいい。危機を煽りかつ最終的な着地点・オチがしっかりしているから盛り上がりやすい。しかし、ロシア脅威論が…

キッシンジャーと角栄

穴埋め用の小ネタとして使おうと思っていながら使えなかった小ネタを。短いですが気になったことなので。 http://mainichi.jp/opinion/news/2131211org00m010008000c.html… ベトナム情勢の機密漏洩に対して釘を差したキッシンジャーに、田中は「それでは聞き…

disappointとconcern

ロシアがウクライナへ軍事的行動を起こしたことがdeeply concernedなのに、靖国は失望なのか…たまげたなぁ。失望表現に肯定・否定どちらのサイドの人でもこれは驚いたかと思いますね。 ウクライナ情勢の不安定化はある程度織り込み済み、国際情勢の破綻を来…

ロシアのクリミア編入と北方領土

クリミアの話の前に日本の外交、領土問題との話を。 多分、ブログでも、安倍=プーチンでパイプがあるっていうのを一年くらい前に書いたと思うんですけど、そういえば安倍ちゃんは北方領土問題でなぜか熱心だった。解決するわけないだろ!いい加減にしろ!と…

慰安婦についての思いつき 「女性の権利」というキーワード

あんまり書くことでもないのですが、慰安婦でつぶやいたのがあったので、それをまとめてみました。 国連の人権調査委員会で北朝鮮について「人道に対する罪」認定、ICC調査勧告という話で思いついたのだが、今韓国は慰安婦問題で日本に外交的攻勢をかけてい…

世界平和=国際秩序を軽視する日本

『米欧同盟の協調と対立』 渡邊啓貴著 今度はこの続きです。 さて米欧秩序、米国と欧州の間に存在する外交関係について気づいた現行国際秩序のポイントなのですが、末文において欧州がその機構としての対外関与を深めていることが重要だということを書きまし…

欧州秩序と東ア秩序の比較

ヨーロッパ国際関係史の続きになります。 ここで見た、欧州外交つまり近代外交の基本構造・図式を見た上で半島の統一、東ア冷戦はどうなるか?ということを書いてみたいと思います。 欧州では二度の世界大戦の悲劇から、絶対に二度と戦争を起こさないという…

米の対日観と尖閣衝突について

靖国参拝は日本の戦略的利益にとって無意味 ダニエル・スナイダー氏に聞く 東洋経済オンライン http://toyokeizai.net/articles/-/28287 概ね米の学者はこのように見るだろう。ここから有意義なことがいくつかわかる。①米は「守ってやっている」と考える。守…

TPP交渉決裂について一言

そういえばTPP交渉が決裂していたのでそれについて一言。ドーハ・ラウンド化すると言われていたTPPでしたが、やっぱりダメでした。あいつは人の言うことを聞かないからなって感じですかね。 TPPはそりゃ出来れば凄いですけど、対象とする国も多いし、貿易対…

韓国=架橋国家・外交という視点の紹介

【正論】防衛大学校教授・倉田秀也 「反日」による中韓連携の危うさ - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/13005/kor13070503180001-n1.htm… 個人的に半島ナンバーワンウォッチャーだと思う倉田先生の分析、要チェック。つかいつの間にか…

オバマ外交の根本的誤り

そろそろ靖国ネタは今回くらいで終わりにしたい。というかさっさと書いておけよという話ですが。 オバマさんは丁度、日本で言ったら鳩山さんのように保守派からは映っているんでしょうか(※)。理念だけの現実を無視した外交オンチと。まあその保守派からして…

【北朝鮮ネタ】 NHK特集 「粛清後の北朝鮮」から+靖国

2014世界はどこへ(4) 粛清後の北朝鮮http://www.nhk.or.jp/worldwave/maruoto/2014/01/0109.html… の文章で、ヘリテージ財団のブルース・クリングナー主任研究員が靖国参拝について否定的コメントを出していたのでそれについての話を。 ブルース・ク…

河野談話の補足

維新、河野談話の撤回要求へ のはなしの続きです。産経の報道で河野談話は日韓合作であり、欺瞞に満ちたものだ!!!なんてのがありました、筋違いの視点での報道だったので、この話を。別に韓国よりに韓国のお伺いを立てて作られたなんてものではありません…

靖国参拝を米国が許容できない理由 日米の認識のギャップ

靖国参拝を米国が許容できない理由 日米の認識のギャップ http://bit.ly/1eCEgQk ―を読んでの感想。うーん、なんといいましょうか、これはこの辰巳さんの問題ではありませんが、また肯定・否定論が出てきているんですよね…。そもそも肯定・否定で捉えていい…

日本の英兵捕虜問題

ハフィントン・ポストでこんな記事がありました。『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 http://huff.to/1geaVh7 これが面白かったので、これについて書きたいと思います。英で未だに元日本捕虜になった人達の反日的な感情があるとは思いませんでした。無論、こ…