てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

Voice記事より5/6月号から

VOICEのHPです↓

http://voiceplus-php.jp/archive/index.jsp?pageStart=12で、記事読めます。

2008/05号

道州制を先取りした練習問題 荒田英知(PHP総合研究所主席研究員)

 国土交通省が策定を進める「国土形成計画」における「広域地方計画」によって道州制の下準備が行われているという話。全総全国総合開発計画=悪しき公共事業の権化のように扱われてきたプランの転化。道路特定財源の一般化で、財源がなくなり、始まったばかりで、こ☆の☆始☆末。さてさてこの先どうなりますことやらby界王様状態。

 まだまだ現実化していない以上どうともいえませんが、今後道州制への一つの流れとして抑えておくべきということでしょう。

 

 日銀問題は官僚支配の典型 竹中平蔵

WSJいわく、日銀総裁問題=日本のガバナンス能力の欠如。そりゃそうだが、改革中の政争と捉えりゃそこまで言い切れるか?郵政以外の改革欠如、長期的な成長はなしと投資家は判断。マネー日本に流れず。ごもっとも。


李大統領と語った日韓新時代 中曽根康弘(元内閣総理大臣・日韓協力委員会会長)

 自国中心主義から脱却し、太平洋国家=民主主義・自由市場経済に基づいた太平洋に面する国々を中心として、その一員なのであるという主張。コレまでの大統領と違い、保守主義を唱え、対北強硬路線、日本に歴史問題を言わない。とにかく、韓国新時代を感じさせるリーダー。

 それはさておき、太平洋国家という自分たちの陣営の特徴である民主主義・市場経済という軸を打ち出し、諸国家連合・連帯への含みを持たせた言葉の使い方、用語にお主できるな!という匂いを感じます。もしくは優秀なブレーンがいるのかも。アジア共同体を訴える鳩山さんと相性良いのかもしれませんね。歴史問題を唱えないというのなら、首脳会談で私が靖国参拝した場合、文句つけない=駐在大使召還などしないとか言質を取れたら、またはそういった交渉をしておくだけで、重要な外交功績を上げられるでしょうね。鳩山政権にとって、少なくともロクな外交成果はあげられそうにもないですから(^ ^;)

 

法人減税は全国民の利益だ 中川秀直(衆議院議員) 

 まぁ、中川さんらしく経済成長、道州制、国家財政破綻ありえない=増税否定と知ってる人にはいつもの論旨。まぁ、麻生さんより、誰より早く自分の政策を著書で明言した政治家です(多分)。で、法人税についてなんですけど、世界潮流的に見て法人税を下げるというのは不可避というのですが、ホンマかな?(¬_¬)って感じになりますね。野口悠紀雄さんだっけな?日本の場合、法人税下げてもあんまり意味ない。というのも海外だろうが一律に税は適応され、金融資産豊富な日本の場合、それを動かすだけでいいから。海外からいちいち金を呼び込む政策を取る必要がない(もちろんくること自体が悪いわけではない)。税下がって日本で商売やるか!っていう外国企業がどれくらいあるのかデータ示してくれればいいんですが、日本でやれるところは税率云々以外に既に日本に浸透し尽くしている気がするんですけど。

 

日銀新総裁はゼロ金利に復帰を 若田部昌澄(早稲田大学教授)

 金利政策の失敗で、低金利で国民資産利子分300兆の損失!(確かコレも大前氏が初だった気が?違ったっけ?)で、最高裁でさえ、国民審査という国民の審判を受けるシステムがあるのに。日銀にはそういった審判、失敗した場合責任をとらせるシステムがない。何らかのチェック制度が必要なのではないのか?戦前の関東軍になりかねないという説。なるほどね。

 

わが聖地・チベットの苦しみ 野口 健 (アルピニスト) 取材・構成:山際澄夫

 チベット (´;ω;`)ウッ…。日本はチベットに確かに無関心すぎるんだ。フリーチベットにせよウイグルにせよ。もっとメディアは日ごろから取り上げてよ。朝日人民日報は相変わらず、反乱だったから撃ったという報道をしたそうです(#゚Д゚)ゴルァ!!。 登山家はよくチベットのことを知っているか、確かに登山家=the山!だからな。関係ないですけど、mountain=山で 高いところは丘=hillですから。私は山に住んでいるというと、険しいまさにチベットのような奥地に住んでいると思われるので、hillと間違えないように、ってなんかで読んだな。遺骨収集にチベット、もうあんた政治家になるしかないでしょといわんばかりの記事でした。事実それくさいな、環境運動までやっているし、素養は120%満たしてるしね。

 

2008/06号

M&Aで強くなる日本経済 [対談]北尾吉孝(SBIホールデイングスCEO)、佐山展生(一ツ橋大学院国際企業戦略研究科教授、GCAサヴィアングループ取締役)

 

読んでて分からん。 (´・ω・`)いや、あんまり興味ないんで経済の細かいこと。ただちょっと思ったのは、グリーンメーラーの話で、ココに出てくるスティールのブルドックソースに対するTOBみたいに、色々なTOBとか吸収合併の話がホリエモン村上ファンド期にわんさかあったじゃないですか、あれのどれがいいもので、どれがおかしいものだと判断できる知見はないんですけど、もしかしたらああいった買収が行われるような風土を裁判所の判決が潰しさえしなければ、サブプライムで日本の株価がガクっと下がることはなかったんじゃないんですかね?いや、結局海外金融系が資金回収のために日本株を売り払ったわけでしょ。だったら、もし日本のTOBであれなんであれ、買収が盛んになる傾向が続いていたら(その悪影響、リストラなどももちろんあるだろうけど)、買収上、使い道がありそうな株をあんなに簡単に投げうることはなかったんじゃないでしょうか?いや、別にだからどんどん進めろとか言うつもりはないですよ(^ ^;)

 

骨太方針で占う政権の行方 竹中平蔵

骨太の改革、不良債権と郵政以外何もできてねーじゃねーか!Σ(゚△゚;)内閣ドンだけ実行能力ないんだ・・・2007の教育再生に至っては安部政権かこれ?安部さんのときは教育改革やるところを再生といって、既得権まんま保存だもんな日教組追い出すだけの、政争に思われてもしょうがなかったし(´-ω-`)。

 

経済を環境産業で伸ばす!東国原英夫(宮崎県知事)

環境産業を興すっていうんですが、ちょっとこの人の言動はイマイチ信に置けないというか、キラリと光るを感じないというか…せっかくなんで後で一本書こうと思います。

 

電気自動車が拓く低炭素社会 小池百合子(衆議院議員・元環境大臣)

 安保を語らない小池さんなんて興味ない!( ̄へ  ̄ )フンだって言うわけではないですが、イマイチおもしろくない。将来の初女性首相にしてはね。今回の文章は。環境レジームについても後に一本書かなきゃなぁ。なんか、このVOICEに寄稿される政治家の文章って、この政策を成し遂げたのは我輩なるぞ!的なの多くないっすか?

 

白川日銀総裁の「出来ない集」 若田部昌澄 (早稲田大学教授)

 米FRBの素早い対応に対して、日本の拙速な対応のまずさをまず指摘。そして次に日銀について。白川さんは東京大学経済学部小宮隆太郎(現在東京大学名誉教授)ゼミ出身なのだが、『現代の金融政策』(日本経済新聞出版社)を阿部重夫氏(『FACTA』編集長)という日銀ウォッチャーが読むと、日銀の研究しかなく、同じ小宮門下で日銀批判の代表格である岩田規久男氏(学習院大学教授)の著作は、25年前のものが文献になっている始末。これは「日銀流理論の最新版」であるという。簡単に言うとなにができるか、すべきかの主張でなく、なにができないかの「出来ない集」であるという。そして皮肉にもその「日銀流理論」という言葉を作ったのが、その小宮教授なのだという。!∑(゜∀゜)

 日銀・中央銀行のことよく分からないんですが、これはかなり面白い記事ですね。○80点

 で、思ったのですが護送船団方式、ある種社会主義で銀行を抱え込んだりして、官僚に依存する政治家のように、中央に依存する地方のように、多くの人々がもたれかかるような依存システムを日本は作ってきたわけです。依存体質が根底にあるわけで、それを金融なり、日銀なりが新しいもたれあいのないルールに適応する=システム移行に凄まじい時間がかかっているのが日本の現状なわけです。だから失われた○○年とかいまだに言われてます。中国も急激に市場経済に移行し、それ以上に急速に発展したわけですが、果たしてどれくらい依存・もたれあいシステムが取り除かれているのか?多分腐敗・地縁社会がそれを象徴するように、そういった根付いたシステム・規範は簡単には変わらない。よって、中国が崩壊するなどということはないにしても、停滞が来た時に更なる改革に踏み切るのは非常に難しくなるでしょうね。

 

死刑議論ありましたが、自分の死刑についてまとまらないのでパス。裁判前に銃で射殺される国が死刑を廃止しているって本当かな?なぜ国名あげてくれないのかな?