Voice記事より9/10月号から
2008/09
温暖化対策が最優先課題?若田部昌澄(早稲田大学教授)
-
- 作者: ビョルン・ロンボルグ,山形浩生
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/06/28
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 216回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
を取り上げた記事みたいです。ロンボルグは温暖化が進まないといっているわけでも、温暖化の原因が人間の活動ではないともいってない。さらには温暖化が問題ではないともいっていない。ただ、熱波到来を温暖化と単純に結び付ける事は出来ないと主張する。
ノーベル賞経済学者らを集めた「コペンハーゲン・コンセンサストップ」ではHIVやマラリアといった伝染病対策や栄養失調が挙がり、温暖化対策は「だめな政策」として最後のほうに追いやられている。問題を解決する資源は限られる。温暖化対策の優先順位は低い。日本にとっては先進国中唯一HIVが増加し、そちらの方が優先ではないか?という記事。確かにそのとおりだと己も思う。
2008/10号
人身事故は惨めだ 高山正之
高山さんは尊敬するジャーナリストの一人だが、この記事はなんか、昨日~シブヤで~超ムカツク~みたいなDQNがわめき散らすだけのような感が(^ ^;)
マネタリスト政策の話。
煙草1箱1000円――喫煙は人を殺す 笹川陽平(日本財団会長)
たばこ1000円論です。別に己は喫煙家でもないし、困ることはないが、いかにも嫌らしいやり方という感じがする政策。タスポという天下り機関を作った以上、1000円にするのならば、これを必ず廃止すると明言してほしい。さらには喫煙者は健康を害するのだから、その人たちは医療・健康保険に対してある程度のリスク、吸わない人間より高い保険料を払うというものを背負うべきだと思う。そちらの徴収料がいくらになるか分からないが、どちらが効果的なのか論じてからやるべきでは?さらに未成年の喫煙についてだが、そんなに悪いことだろうか?18以上と以下で、どうやって許される、許されないという区別が出来るものなのか?恣意的なルールに正当性をどうやって設ける。さらには1000円という高額で、未成年がより麻薬・安価な大麻などに手を出しやすくなるというリスクを念頭に入れなくてはならないだろう。
貧困ビジネスで稼ぐ連中! 城 繁幸(joe’s Labo代表取締役)
非正規雇用の問題を論じる。社民党・加藤紘一・森永卓郎などなど槍玉に挙げている。貧困は一大ビジネス化して、固定化されつつある。というより帰られないようになっている。テレビはまさにそれを報道するという利益を享受する側でありながら、搾取する立場であるという。問題は対立軸は左右でも正社員と非正規のあいだでもなく、世代間にこそ横たわっているという事実であるという。そして共産党の1000万の非正規雇用層を取り込むべきだという主張、若年・非正規対連合(=民主・社民)という図式にすれば一大政治ムーブメントになるという指摘。
かなりおもしろかった。80点○