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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

中国は崩壊しない 陳 惠運

本・読書―批評・批判・感想・レヴュー

ブログ引越し&見直しの再掲です。元は10/01に書いたものです。

中国は崩壊しない

中国は崩壊しない

 

新刊レヴュー。取り上げるべき新刊ってわけでもないけど。たまたま読んだので。著者は中国人で日本留学してきた人らしい。大東文化の博士という人。まぁ、巷には崩壊論があふれているんで、どういう観点から崩壊しないと論じているのかなぁ~と思ったら経済的観点はあまりなし。普通、経済的観点から説くものなんですけどね。
 何でしょうか?チラ見なんであんまり覚えていないんですが、中国人の心理から考えると、反共産党で団結して、民主主義革命!みたいなことにはならないといいたいみたいです。文革は筆者も日本に来て知ったくらいだし、学者たちの集まりで、日本人は戦争をして一度たりとて謝罪したことがない!けしからん!ふぅ…。筆者がイヤ、日本はこれまで10回以上公式に謝罪していますよと伝えると「えっ!」とびっくりする。中国の学者ですらこの有様。大衆は言うまでもない。つまり情報リテラシーが異常に低く、お上を信じていないにもかかわらず、コロッと中共宣伝部にだまされる。現に毛沢東は今でも人気があるし、迷信深く、彼のアイテムを持っていれば人生で成功するという逸話に事欠かない。
 中共は経済成長に貢献しているからか、嫌われることはない。彼らの憎しみは全て地方のトップに行く。こういう現象はまんま王制・皇帝制に共通する現象です。独裁者が嫌われるのではなく、その独裁者の意図を捻じ曲げる「汚職官吏」を憎む。天と王はそれに時たま制裁を加えてくれるありがたい存在。近代に至るまで王・皇帝制が続いたのはこのため。水戸黄門も同じ理屈ですし、ハイジだっけ?あしながおじさんだっけ?地主のおっさんは良い条件で働かせているのに、中間の悪徳業者が暴利をむさぼって、そのおじさんが悪いやつと嫌われてしまい、主人公の少女がそれを正すという物語も少しパターンは違いますが同じです。
 中共は党員だけで七千万、殆ど南北KOREAの人口ですね。江沢民は日本が韓国に対して
公式な謝罪の文章にサインしたのに、中国にはサインしなかったという事実をもって、怒り狂って反日宣伝をヒートアップさせた。胡錦濤はそれをやめさせ、対日関係是正を図った。だからこそ、メディアで親日報道が起こって、日本の経済支援、小泉の公式謝罪など今まで報道されたこともないのに過去の謝罪報道などがなされた。なんと対日イメージがコロッと変わり7割近くが良いイメージを持つようになったという。
 党は軍を完全にコントロールしている。軍は一人で決定できないようになっているし、太子など、党の二世。三世で掌握して反乱を起こさせないようになっているから。

 とりたてて、特筆すべきこともないんですけど、一応書いときました。グーグルが撤退するらしいですが、どうなりますかねぇ?というより文革天安門が簡単に調べられるようになった時の反応が見たいですね。筆者は中国人のメンタリティをもって大丈夫といいたいようだけど、むしろこの盲流はどっちに転ぶかわからない危険な現象だと思いますね。経済成長が止まらなくても5%位に鈍ったとき、日本で言えばオイルショックの段階でも危ないのでは?通貨体制の転換と並んで、情報統制をいつ、どのように変化させるかというのも最大のテーマの一つでしょうね。

 後、王安石が中国の戸籍支配のタンアンの始まりだというがあっているのかな?まぁ、それは
あの時代ならかなり納得出来ること。中国は崩壊云々より、停滞・衰退=今の日本のような状況に至れば御の字ですからね。ゴールドマン・サックスなんかが言う、BRICsが米を抜くような成長をするーなんて到底見込めませんですし。抜いたとしてもどこかで絶対止まりますから、止まった後のものすごい格差とコネ社会=階級社会の内ゲバがえらいことになるでしょうね。まさに階級闘争です。

 ああ、そういえばそういう危機になったら、中国人なら戦争をためらうことはないそうです。その時の主流派が右なら台湾戦争、左なら文革=共産革命。その時期のエリートがどういう人間で占められるかが重要。

 己としては強力なリーダーシップを発揮する人間がいない、集団指導もしくは寡頭体制。そのため決断できない→ズルズル先送り&たまに強硬と言うわけの分からない状態になると思います。むしろチベットや印中あたりの情勢が悪化すると思いますけどね。