てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

『剛腕維新』 小沢 一郎

過去記事の再掲です。元は10/11に書いたものです。

剛腕維新/小沢 一郎

 やっぱり、小沢さんのを一本は書いとかないといけないですよね。需要高そうだし。例によって抜書き、感想太字。

 夕刊フジのコラムのまとめ集です。つまりそのときそのとき本人が大事と思ったことを書いているわけで、一本筋道と追った小沢ロジック・主張が展開される書ではありません。しかし、細かい事象に対する小沢氏自身がどう考えているかということを理解するには最適なんでしょう。あとこの時代は小泉さん全盛なので、小泉さんの政治批判中心ですね。

 p18、イラク戦争について、国連主導ならここまでが可能、アメリカ単独ならここまでになる―といった原則がない。旧来の憲法解釈では国連でも出来ないはず、憲法を変えなくてはいけない。党首討論チェチェンについて質問したときも、小泉氏は一概に言えないなど、わけのわからない答弁。彼には基本原則がない。イスラムテロ組織がユダヤを攻撃し、反ユダヤ闘争に持ち込むことが一番怖いの。こうなるとイスラム圏全体が団結して大変なことになる可能性がある。

 p25、イラク戦争について、その場その場で決めると述べた小泉。自民・山崎幹事長が国論を統一とかバカなことをいった。国論が統一されることなどない。そんなのは北くらい。反対があろうが時の政権がしっかり責任を取る。コレが民主主義。その通り。その場、その場で判断するなんてことはわかっている。どういう原理原則に基づいて派兵をする、あるいは目的・価値判断を置くのか、ということがわかっていなければ賛成どころか、反対しようがない。これぞ成り行きに任せる従米主義ではないか

 p27、
小泉いわく、北との関係があるから支持した、別に戦争するわけじゃない。いいじゃないか。(゚Д゚ )。開戦がブッシュ経由でなく、アーミテージ経由。なめられている証拠。①英のように同盟国として参戦。②国連名目の下で参戦。③小泉のように属国での参戦の三つのスタンスがある。コレについては異論がある。いずれのちに詳しくまとめて書く。であろうが簡単な言及を、そもそも日本は属国下にあるが、官僚&アメリカ支配構造、サンフランシスコ講和体制というレジームを引きずっている以上、国連主導体制へと理念を設定して、ハイそうですかといきなり転換できるわけがない。未だに親アメリカ勢力というものが強いというだけではなく、安保・経済上の構造どうしたってアメリカとの関係を配慮せざるを得ない。それを中国・インド主導に転換していく方向は間違いではないが、それをやるのならアメリカと取引をしつつやらなくてはならない。理念は間違いではない。しかし現実にイラク戦争のようなときにアメリカと取引、妥協が出来るだろうか?そうでなかったらまたメディア、官僚、検察に絶対潰される。無論党内でも反対勢力が出るだろう。それをわかっているかどうか…

 p29、SARSでみられた情報閉鎖性。これは中国にとって命取りになりかねない問題。中国共産党幹部にこんなことではだめだ。改革開放ということだけではムリで、中共が政治を独占するやり方は限界がある。また経済も然りだと主張している。そのことを彼らも認めた。つまり、そういう認識のコンセンサンスはあるが、どうやって改革をやって政治権限を拡大する、あるいは中共の権限を縮小していけばいいか、彼らにはとまどいがある。安定しながら、民主政治に移行する完璧な手段などあるわけありませんからね

 p44、核放棄なき北への妥協はコストが必ず高くつく。訪朝で無意味な合意。彼らは必ず核を手放さないし、作ることはわかっている。そのとおり、彼らは絶対核を手放さない、それ抜きの合意など核を認めたのに等しい

 p71、シャドウキャビネットに、財務省榊原英資地方分権田中康夫を選ぶ。
小沢さんは田中さんを官僚統制打破を唱えているふさわしい人物と誉めているので、小沢さんと田中さんは今後も連携するでしょう。小沢さんの代表戦での演説を素晴らしいと書いていたしね。ただ榊原さんか…。能力あるか疑問。03/11の時の話ですけどね

 p87、国連待機部隊を創設し、これが中心となって国連主導の下派兵をする。なぜ二重軍隊になる物を作るのだ?無駄でしょう。確かにPKOや治安維持など専門部隊は必要だが、それは一部隊・チームでよい。自衛隊からの選抜というシステムにする、防衛庁下の同一指揮系統に置くというが…うーんどうなのだろう

 p90、NGOが一日800トン、四五千トン水を提供できるのに、陸自は300億かけてわずか80トン。確かに理解できるが、軍隊の治安維持というのは水つくりだけではないからなぁ。もうちょっと詳しい検証が必要だと思う

 p96、金丸氏にいわれ訪朝したとき、拉致と核については絶対譲らないと明言し、そのため北と合意をしなかった。結局無意味な合意だから、小泉合意は無意味なものとして消えるだろう。その通り、今や何の意味もなくなっている

 p108、小泉の尖閣上陸活動家の解放を、政治家が毅然とした態度で処置せよ!入管違反で、国内法違反として対処すればよかった。領土に対しあいまいなところがあるとなれば、相手は付け込んでくる。つまり小沢氏なら、断固とした対応を取ったということですね。そしてこのケースを踏まえれば、菅氏は小泉氏と同じ対応をしたと答弁すれば逃げられる簡単なことだということがわかりますねぇ~。何やってるんでしょうね

 p130、柔道でメダルを取ったときの谷氏への言及。このときから注目してたんですね~

 p132、普天間ヘリ事故への怒り。6日経ってからようやく警察などが調査できた。小泉は稲嶺知事の面会要請を夏休みだからと断った。鳩山政権時代のメディアの狂ったような、沖縄のことを思えよ!応援してくれてる人のこと思えよ!俺だってマイナス(ry―というバッシングは一体なんだったんでしょうね

 p134、橋本派日歯連献金について、それを記載せずに総務省に提出して疑われただけ、献金自体としては問題ない。だからオープンにすべき。そしてマスコミがむやみやたらと騒ぎ立てるのは問題解決にならない。マスコミ報道の責任は重い。このときの政治家潰しも…。このときまさか自分がやられるなんて思ってもいなかったんだろうな~

 p141、中国要人に鄧小平時代のように尖閣は棚上げといわれても、イヤ日本の領土だと明確に主張。政権とってもそれは変わらない。

 p155、楽天プロ野球参戦は特権的ギルドの体質と中央コントロールを改めるきっかけとなる良いこと。

 p178、反日デモは独裁体制の弱体化。領海侵犯・天然ガス尖閣すべて断固とした態度をとってこなかった小泉外交に問題がある。つまり対中強硬外交という意味では小沢さんほどふさわしい人物はいないのに、中国に買収されてるとかいっているやつは何を言ってるんでしょうね?(^ ^;)

 p180、露・英も中国にひどいことをしているのに反
露・反英デモはない。つまり日本なら何をやっても大丈夫と、なめられている。

 p209、東京裁判は不当、しかしA級戦犯と言われる人間は日本人に対して責任があるだから靖国から外すべき。これはおかしい。そもそも祭祀で祭ったり、外したり時の政治家の言でホイホイされるのはおかしい。靖国は国立墓地ではない。それをやるなら、靖国を国宝に祀ってからやるべき。A級戦犯の中でも国民を苦しめたものとそうでないものがいる。それを今から裁断して裁くことになる

 p211、沖縄市町村との話し合いで、なにも全面撤去を求めているのではない。住民の要望、土地・基地利用についてのものをきちんと聞いてくれればもっと満足するのに彼らは全く聞かない。政府も何も言ってくれない。これを何とかしなくてはならない。沖縄は不信・不満・不安が募っている

 p213、胡錦濤との首脳会談で靖国参拝やめてくれといわれ、「わかった。適切に対処したい」と答えたのにもかかわらず参拝した。外交で一番やっていけないことはうそをつくこと。なぜ行くつもりだったなら、「イヤ、私は行く」と明言しなかったのか!これでは日本外交にやましいことがあると世界に見られてもおかしくない。

 p224、民主党前原に秋波を送った小泉の大連立構想は小泉の権力維持の一種の政略。民主党も乗り気なんていわれれば、政権奪取など出来ない!つまりこのときは全く大連立など考えていなかったわけだ。大連立に至る政権担当能力がないと痛感した出来事とは一体なんだったんだろうか

 p254、共謀罪を含む法案を阻止に追い込んだ。検察審査会共謀罪で氏を追い込んだのと無関係ではないだろう。そしてホリエモンについての言及。拝金主義を批判する、儲けられればなんでも良いといったような道徳の頽廃を嘆く言説が多かったのもまた印象的。ホリエモンとなら連携できると思うのだが、そういう構想は全くないのかな

追記:忘れてました。何ページがわかりませんが、どっかに確か自由党民主党の合併協議の際に私は役職を求めない。一兵卒としてがんばる―とありました。つまり、小沢さんは初心に返るってことを主張してるんですね、今でも。