てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

洋書のあたりがない あと、研究テーマについての愚痴

※旧ブログを消すに当たって、一応こちらに残しておこうかなと、過去の記録を一応引っ張ってきました。意味不明な文章ですがお気になさらず。

 個人的に参考文献になるものがないな(´-ω-`)というグチです。あんま気にしないでください。

 最近、全然洋書読んでないな~。全く読んでないわけじゃなくて、当たりがこない。
China and India: Cooperation or Conflict? (Proj.../Waheguru Pal Singh Sidhu

 DMMは洋書がないな…。電子書籍があるんだから、洋書部門扱ってくれれば良いのに。
 この本読んで、ま、まとめはそこそこ。でも別に歴史的背景だけを知るなら、普通の和書で十分に間に合う。中国とインドの構造、他の大国との関係でどう変動するのか、基本構造は何なのか、筆者独自の視点がないので、特に読む意味はないかな…と、見切りました。一応あと、四冊程あるにはあるが、果たして読む価値に値するものかどうか…。

 最近、行き詰ってますね~。東アジアの宗教・行動様式を分析するのに、有効な文献がない。博士のような有効な比較宗教分析は皆無といっていい。朝鮮・中国の宗教・行動様式・歴史分析をしているものがない。困った、困った。宗教の論文雑誌でも見て漁るか…。宗教系の論文雑誌あんまないんだよな…。各国家・民族の集合意識の比較分析を行う上で、やっぱりロシアが歴史認識というものを日本に押し付けないこと、対照的に中国・韓国がそうであること。ロシアはギリシア正教で聖俗二分論がないから、内面の自由・良心の自由がない。そして言論の自由が根本的に欠如している。その点は中国・韓国も同様。

 その上で、なおかつ歴史認識という問題が、その二国に限ってクローズアップされる。東南アジア・ASEANもそのような観念はない。政治ゲームを見る上で、両国の障害になる&内政干渉にまでなってくる歴史問題をクローズアップすることはない。その違いを指摘するのが比較分析として有効。仏教とイスラム的背景から分析したいけど、さすがにそれは手広すぎて絶対無理だろうから、将来的な話だわな。

 しょうがないから、手堅いところで共産圏の政治ルールを振り返るしかないか…。ロシア・東欧・中国・北朝鮮。中東系統の共産圏は長期政権はないし、殆どイスラム宗教的なものに吸収されていったしな(それ以外は王政や専制主義的な軍制)。ミャンマー・インドも同じく長期的には続くものではなかった。その違いを比較するのが良いかもしれない。東アジア特有の共産主義とでも言おうか。北と中国は特に未だにその名残を残すという意味で特徴的だ。何故共産主義が今も色濃く残るのか、その点でも説明が出来るかな?

 政治ゲーム、権力闘争、名誉剥奪と回復、失脚、粛清、フルシチョフ批判とか、文革とかが、まぁ代表的だわな。代表的なのが鄧小平、今で言ったら張成沢(チョンソンテク)か。政権交代がない共産圏において、いかに政争がおこなわれるか。勝者は敗者をどう扱うか。そこら辺に問題が起因するのだろう。

 しかし、一から調べなくちゃいけないのか…。めんどくせえな…。だって政治学系の、あるいは国際政治関係の靖国とか、歴史認識に関する外交上の問題扱っている論文見て見ると、結局両国ともがんばって、この問題・緊張を乗り越えよう(笑)で終わり担ってるわけわかんないものが殆だもんねぇ。畢竟、この問題とは何なのかという有効的な構造機能分析はないですからねぇ…。

China’s New Nationalism: Pride, Politics, And D.../Peter Hays Gries

 中国ナショナリズムを扱う、この分野の権威であろうピーターヘイズ氏だって、中国のナショナリズムは単に、共産党が自分達の権威付け、外への不満を向けるために利用しているだけじゃないぞ!その背後には自分達が欧米人に、そして日本人に無茶苦茶にされたんだぞ!という思いがあること。それを無視して中国外交を捉えるとまずいことになるという警鐘以外は、歴史認識とは何なのかという根本的・本質的分析はありませんからね(ここでは手が広くなりすぎてしまうので、踏み込んで論じていないだけかもしれませんが)。

 東アジア共同体なんて言っている昨今ですが、東亜の関係性を深めていくのは、日本の戦略上不可欠ですから、それを行う上で蹉跌となる「歴史認識」について、まずその本質を抑えなくてはならない。その問題の構造を知らないで済ませるのは、己にとっては非常に不思議ですね。ま、ハイデガーがそもそも存在って何?って突っ込んだように、そもそも歴史認識って何ナノって突っ込むことにしましょうか。