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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

偽りの政権交代 財務省に乗っ取られた日本の悲劇

覚書 本・読書―批評・批判・感想・レヴュー
過去記事の再掲です。元は10/12に書いたものです。再掲するほどのものじゃないけど、時間がなかったので、こんなまとまりのないものでごまかします。
偽りの政権交代 財務省に乗っ取られた日本の悲劇


 この本で鳩山民主党財務省がいかに結託したかが書いてあります。政権事情を知りたい人は要チェックでしょう。小泉改革が検察と財務省と手を組んで長期政権、郵政民営化を達成した。そういうことは無視して、一方的に民主党を非難するのは。公平ではありませんが、有効な分析のひとつですね。

 確かに郵政民営化というのはアメリカの犬であるから従ったんだ!という主張は理がありますが、実際は寡占利益集団、特に財務省がおいしい汁をすするために過ぎないでしょう。まずそれが第一なんでしょう。民営化されてもアメリカが得をするわけじゃない。大きな話ではよりマネーが世界に流れ、アメリカの市場に流れる=投資され、得をするってことですけどね。日本人の財産を奪うとか、そんなこと合法的に出来るわけがありません。たまに変な主張をしている人がいるので、一応ね。
 ただ、今の構造では日本金融界はアメリカ金融界の支配下にあるので、それを打破できませんけどね。アメリカの金融秩序をぶっ壊すという戦略なき民営化は売国的行為だと言いたいのなら、まだわかりますけども。

 p37、鳩山さんと小沢さんが小石川高校と出身校が同じとありますけども、それでやっぱり学校派閥を前提としているのなら、学校身分制を引きずっていることになりますね。学業身分体制を引きずるのなら、確実に失敗しますね。
 以前も指摘しましたけど、財務省に取り込まれているんじゃなくて、ある程度現行制度で改革をするのなら、まず財務省大ボスと手を組む。その間に他の省庁を叩く。最後に財務省を叩いて改革完成。そういうシナリオなんでしょうね、きっと。
 松井・古川ら過去官僚が国家戦略室を骨抜きにした。彼らにとっての存在意義は官僚と話が出来ること。自分たちの頭越しに官僚操作を可能にすることはやるはずがない。つまり政治力学上、当然の行動なのだろう。官僚を支配するには、まず過去官僚から支配しなくてはならない。重要な法則ですね。自民はまぁ、完全に過去官僚に支配されましたが、民主はどうでしょう。うまくいきますかな?
 というかその国家戦略室で過去官僚すらコントロールできなかった菅が失敗することは目に見えていた。菅が首相になってしまえば、自民党政権時代のような官僚におんぶにだっこに戻るのは目に見えていた。脱官僚政治・脱自民党政治を求めていたはずなのに、菅を選んだ民主党・支持者は何を考えたのだろう?そして最も唾棄すべきは、これじゃ選挙で勝てないからと新しいコートでも買うように、古いコートとして菅を脱ぎ捨てる人間だ。いったん支持したら、死ぬまで支持しなさい、支えなさい。政策で選ばないから、こういう馬鹿なことになる。支持したやつらは、本当に爆発しろ。野菜になって、ミキサーにかけられて野菜ジュースになれ(#゚Д゚)ゴルァ!!
 あとで書くけど、政治主導と官僚操作を勘違いしている。官僚に命令をするだけでは丸投げになる。命令するだけで言うこと聞くなら、官僚支配なんて起こりえない。全く官僚支配をわかっていない。「官僚」が「支配」する社会政治家が「官僚」を「支配」(=コントロール)する社会に作り変えなくてはいけないのに、その理解が根本的に欠如している。

 思うに官僚には早めに官僚社会に見切りをつけて行動をするとき、次の三つのパターンがあると思う。
 ①省内抵抗勢力―like古賀茂明(しげあきで重明が出てくると久我重明を連想するな(笑))
 ②政治家転身派ー上述の松井・古川氏に限らず、いっぱいいますね。江田さんもそうですしね。このタイプは与謝野さんのような官僚利権丸出しのようなアホもいれば、官僚とのパイプをフルに使って自己の権力を確立しようという因子がどうしても働く。つまりある程度改革は出来るけども、絶対には出来ない可能性が非常に強い。そういう構造=機能を持っている。その人間にもよるが、最終的には役所を向いて政治をするということになりかねない。
 ③民間転身派ー大学教授などになる、岸・高橋さんみたいなパターン。官僚批判を商売にする。官僚出身者が大学教授になるっていうのは形を変えた天下りであるとしか思えないのだが…高橋さんの実力は認めるとして、少なくとも健全な学界のあり方、大学のあり方にふさわしいとは思えない。官僚支配の一端を引きずっている。そういう意味では「お前が何偉そうな顔しているんだ!お前も同じ穴の狢ではないか!」という批判は甘んじて受けるべきだろう。

 しかし、改革には裏切り者がいる。彼らは裏切ってこちら側にきてくれる優秀な人材であるから、それを殺すのも生かすのも民次第というわけだ。信長だっていきなり資本主義に移行しなかった。あれとおんなじ。いきなり主権官僚の手から取り戻せない。自由民主主義をあっさり取り戻して達成できるわけがない。

 そうそう、オープンスカイにハブはない。自由にどこでも好き勝手に飛んでいってもらうのが、自由競争が原則。つまり、前原はわかっていない。あっさり官僚にだまされた。つまり失敗フラグがたちましたね。郵政もJALもバランスシートだけ国がやって後は現場の経営者に任せるべき。経営に口を出してはいけない。

 なんかばら撒き政策を成果あるとしてますが、官僚の利権・無駄遣いに消えて効果なんかある分けない。あったとしても、官僚利権は強化される。経済的にはともかく政治的要素を無視しているなぁ…。

 長妻さんは外部ブレーンを導入しようとして松井さんに邪魔された。やっぱり自分の権力のためなんでしょうね。なんと高橋さんも参入するはずだったようです。もったいないなぁ…。何で鳩山・小沢さんはこれを見過ごしてしまったんでしょうね?渡辺さんは入れて、仙石は入れなかった。ここからわかることは改革より自己の政治権力独占を目的・優先したからでしょうね。

 今行われている増税とは埋蔵金との取引。増税できれば、官僚が埋蔵金を出す。つまり官僚優位なゲームに乗っかっているわけです。あほですね。

 高橋さん失業してハローワークいくと、無駄な人間ばかりで、公務員の失業対策として使われていると気づいたそうです。怪我の功名(^ ^;)。

 内閣人事局で官僚の一括採用は通ってなかった。会社の採用で営業部とか、部署で採用するようなもの。人事権を剥奪しないと官僚操作は出来ない。

 谷垣さんが「マニフェストに書いてあることは何でもやらなくちゃいけないわけじゃない」とか議会政治を全く理解していないアホなことを言ってしまいましたね。公約は議会政治の命です。事情変更の原則がある通り、よっぽどのことがあればともかく、守らなくていいはずない。バカ丸出しですね。
 公約は政治家にとって命より重い。こういう常識がわからなきゃ、政治家やる資格ありませんよ。

 あと、小沢さんについて、検察とつながって有罪を無罪にしたと書いてあります。高橋さんはどうも小沢=財務省とのつながりで、ダーク小沢扱いをしています(だったらそもそも特捜の捜査なんかはいらないでしょうにね)。それなら小泉はどうなるんですかね?小泉=財務省ラインにまるで触れずに、自分が権力にあった時のお仲間周辺についてはノータッチという姿勢もアレですしね。検察の問題をさっぱりわかっていないですね。財務省憎しでロジック作りすぎでしょう。高橋さんは政治的にやっぱりダメだということがわかって、この本はいいですね。

 

 そして、逆説的に小沢さんは財務省をある程度コントロールが出来る人間だけど、それは限界があるということなんでしょうね。仮に小沢総理が誕生していたとしても、公約の半分やれるかどうかってところじゃなかったかと思われますね。なんかビバ小沢!小沢ならなんでも出来る!人がたまにいますけど、小沢さんはなんでも出来るドラえもんじゃないですよ。過剰な期待もまた禁物ですね。