武道必修化という愚策
過去記事の再掲です。元は10/12に書いたものです。
武道を必修化して、一体何になるか？無論何にもならない。餓狼伝でありましたね～。「どうして人間ぶったたくことで、人間性が磨かれるのか！おれたちゃ喧嘩に負けたくないから、空手やってるんだ。負けた自分が許せないから、人間ぶちのめす稽古をやってるんだ！」って。己みたいに武術研究してるやつはどっかおかしい人間ばかりですよ(笑)。真樹さんも武道家は女々しいやつが九割なんていってますし。*1
茶道だろうが運転免許だろうが、どんなものでも鍛錬の果てに人間が磨かれるに決まってる。ピアノでも何でもいいでしょう。武道やって礼儀が身につくなら、苦労しませんよ。それは礼儀じゃなくて奴隷化なんですよ。ある一定の条件で、年長者の言うことを、ハイハイ聞く人間にしたいんでしょう。そういう頭なし人間がサリンまいたって言うのにアホですね。
クズ人間を武道団体に放り込むとあら不思議、たちまち人格が磨かれ、「社会化」されました。すばらしい人間になりました～パチパチパチなんて、あるわけがない。
どうせ柔道でも剣道でも既存の格闘技系の天下りか、癒着に使うんでしょ？今のメジャーな武道団体の殆どは、近代化されたもの・スポーツ化されたものだから、喧嘩とか、スポーツ程度の役割は果たしても、殆ど役に立たない。少なくとも先天的に能力のない人間を育てる・使えるようにすることは出来ませんよ。最近の甲野氏火付けの古武道ブーム然りね。既存武道が有効な役割を果たさないからそういうものが流行っているというのに。何考えてるんでしょう。
カンニングの竹山さんが家が柔道場で、卒業したらヤクザか警官で、同窓会での冗談は「しょっぴくぞ～」と「東京湾に沈めるぞ～」だったそうな。警官は最近ではヤクザと一緒ですから。武道を学んで人間が磨かれるどころか、最低の人間を育成する手助けをしてしまう。別にこんなの珍しい話ではなく、ヤクザには格闘家・レスラー崩れがウヨウヨしているなんてことは常識で、優れた人間を作るのと同じくらい社会に害悪をもたらす人間を作ってしまう。良い影響と同時に、悪い影響を社会にもたらすなんてのは、ちょっとでも武道かじっていれば常識中の常識。
授業で習った技が弱いものに試される。かえっていじめの実験道具にされるのがオチ。もともといじめなんてのは身体能力が劣っている人間を対象にして起こるものだから。授業で習ったものがいじめに利用されるのがオチ。実際の武道・格闘技団体だって、そういうことがあるのですから、きっちりとした団体内の管轄下にない若者＆バカ者がどういうことをするか考えるまでもないでしょう。
やるべきことは学校の開放。部活を禁止にして、コミュニティ・クラブチームに全面委譲する。そこで何に参加しようと自由。元々クズ人間の更正という役割があったスポーツの役割もそこで行えばいい、そこで自分の居場所を見出せばいい話。周りから自分を認めてもらえる場所が必要だから、落ちこぼれ・暴力的な不良の更生がスポーツを通して行われるからスポーツというものが社会的に必要なわけで。それが格闘技である必要なんてどこにもない。無理やり必修化されても下・現場の人間が苦しむだけでしょう。
むしろ部活動は年功序列の悪しき身分制の前提となるので、絶対に廃止しなくてはなりません。日本に実力主義を正しく根付かせるためにも。
そしていろんな人がかかわるコミュニティでこそ、学校の閉鎖性を防げる。やれボートだ、地域事業の祭りだ。音楽だ、ダンスだスポーツだ。いろんな活動に自由意志で参加して、そこで子供たちが生きる場所を見出す。子供の承認欲求を満たす空間を作れる。選択の余地がないことがいじめの土壌を作っているのですからね。
教育の本質がわからないバカが上にいると、くだらない利権拡大に使われて最悪ですね。そしてまともな改革を行おうという偉人・人材はどこにもいないというね…。
※武道・ダンスが必修化されて4～5年ですか？結局どういった効果があったんですかね？中には相撲もそこに含まれているとか。まあ授業で相撲やろう！なんていところは殆ど無いでしょうけどね。むしろ基本としての四股のような、つまらないけど実になることを将来のために色々やっておけばいいという気もしますけどね。まあ子供が40～50分も四股やったり、立禅やったりできないでしょうからムリゲでしょうけども。必修化で地域に存在する武道団体やダンススクールが自民党の支持基盤として取り込まれたとか、そういう実例はあるんですかね？だとしたら導入した意味はあったわけで面白いところなんですけどね。
