今月の読んだ本(2010/12)
過去記事の再掲です。元は10/12に書いたものです。読んだ本云々が他に2本あって大した内容もないので、一緒にまとめました。旧タイトルは「ゆる呼吸法と世界でいちばん会社が嫌いな日本人」でしたが、本でまとめたので最近よく使ってる今月の読んだ本というタイトルでまとめました。まあ、ここで読んでその内容に踏み込んでいるのは殆ど無いのでタイトル詐欺なんですけどね。
読んだ本の話。
「ゆる呼吸法」革命 全身の細胞が甦る! テレビ、雑誌で大人気!「ゆる体操」の兄弟、姉妹メソッド
勝利をよぶ身体 誰も解き明かせなかった最強格闘家11人の「極意」
土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話
『世界でいちばん会社が嫌いな日本人』*1というタイトルに惹かれて読んでみました。日本人は一様に会社・学校に行くのに憂鬱そうな顔をしている。みんな苦しんでいる。これおかしいだろ!ーという話。働く人が生き生きするような環境を作ろうよという話で、納得。まぁ言ってることは至極当たり前のことで、会社ももっと人を大切にする経営を考えよっていう話。後半有名企業、取り組みをやっている話ばかりで、あんまりロジック中心ではない。取り組みにどうすればいいかも書いていないのでそこら辺は、まぁあれですけど、なかなかいいと思いました。
日本の場合会社が共同体になってしまって、「二重規範」が生まれてしまうという致命的欠陥に対する指摘がなかったです。そういう大事な分析・指摘抜きに、アットホームな経営なんて善意に訴えかけるようなアプローチで大丈夫かな?と思いましたが、あくまで経営だけに絞っての話ですから、まあいいでしょう。人財=いて、宝になる人。人材=普通の人。人在=ただいるだけの人、人罪=いて悪影響をもたらす人なんて表現が面白かったですね。
で、『ゆる呼吸法』読みました。ふーすーん呼吸法。何回吸って、何秒止めて、何回吐くではなく、体に響かせることを中心としたメソッドに移ったようですね。人間の細胞、アメーバのようなものにも心、快・不快を判断する。そういった気持ちよさを引き出してやる、細胞にアプローチすることで、人間の本来の機能を引き出す、取り戻すって話です。最後の細胞が光を発する、って話が面白かったですね。へぇ、そんな現象が観察されているんだと驚きました。究極にゆるみきった体、細胞が機能する体からは、光りが輝くのだという話ですね。ジョジョの究極の芸術品は光を伴うみたいな話ですね。
『勝利を呼ぶ身体』という新刊が出てました。早速読んで、レヴューを書きましょう。あと、これ読んでなくて図書館で借りてきました。DMMは在庫がないだと…。何故こんな新しいものにも在庫がないんだ。
ビザンツ前書きましたっけ。面白いかどうかわからないけど、一応ビザンツ関連の書物には全て目を通しているので、注文だけしときました。『土の文明史』、読んでなかったので借りてきました。モントゴメリーって名前がいいですよね。モントゴメン、モントゴメリみたいな(^ ^;)。
『日本の一九八四年』 で小室直樹博士が、日本はジョージオーウェル、真っ青なオセアニア国になったと書いていて、本当にますます今の世の中はそうなってるな~と実感。 表現規制なんかまんまそのとおりですからね。しかもそれを推進する、というか是認した政治家が物書き出身なんですから*2、ま、表現の自由とか言論の自由が何かも理解していない大ばか者なんでしょうね。
博士はウェーバーの説を引用して、資本主義は徹底的に利潤を否定する思想から生まれたと説明しました。大塚博士の説でもありますが、利潤を徹底的に否定することで、正しい利潤がルール付けられた。ここまでは正しい利潤だよという一義的な基準が定められていったわけですね。それによって資本主義が成立した。あと消費を徹底的に嫌い、得た富を投下する資本としてまわし、拡大再生産されていって、資本主義社会が生まれたという面が大きいのですが。
とすると、イスラム原理主義のような徹底的に非現世的、女・酒・贅沢ダメ!という思想から、資本主義・民主主義が生まれる余地があるんじゃないか?と思いました。そういう研究はどうなんでしょう?進んでいるのでしょうか?
ちなみに博士の本は、日本のオーウェルの世界のような制限の多い風土によって、日本社会に資本主義や民主主義が発展しうるかという問いからです。もちろんそんなことはありえないと博士は結論付けました。『蟹工船』の次は『1984』がベストセラーになって欲しいですな~。
こっから、別のところで書いた目についた本の話です。まあいつものようにただ単純に読んだよというメモがてらに書いたオチのない駄文ですね。
ーといった本が出てましたね。岡田英弘さんも、青木健さんも注目している人なので、早速注文してこようと思います。青木さんは
¥8,925 Amazon.co.jp
このあたりの本が凄い分析・研究があって、参考になりました。イランハカーマニシュから、サーサーンまで知りたくて調べたときに本当に役に立ちました。もうこの人30代で権威認定でしょうね。
とにかくその青木さんが新刊の『マニ教』を出したということでチェックしなくちゃあかんでしょうね。あとは、マズダク・ミトラとかそのあたりもやるんでしょうか?グノーシスがさっぱりさっぱりなので、出来たらグノーシスやっていただきたいですね。でも研究から行くとインド、イランを軸にされてそうだし、弥勒とかそっちのほうに行くのかしら?いずれにしても面白いことに変わりはない。岡田さんなんかめったに本出さないから、新刊出していてちょっとびっくりですね。早速チェックしてみたいですね。*3
これだけか、岡田さんの本で取り扱われているものは…すくなっ!あとなんかあった気がするけど、忘れました。
んで、こっからまた別のところで書いた忘れてたものの追加です。
渡辺さんが新刊を出していて、チラ見。儒教をテーマに書いたようですが、はっきり言って儒教通史のようなものでもなく、宗教学的な分析ではなく、儒教が漢時代いかにして力を持ったか、当時の儒学者たちがどういう認識を持っていたか、どうやって国家のイデオロギー・レジティマシー(正統性)に転化したかっていう話なんでね。儒教理解になるかどうかはまぁ微妙なところ。でも一応さくっと読んでみようと思います。
あと、佐藤優×魚住昭の新刊三冊出ていたので、これもチェックしておきたいですね。
んで、高山さんの新刊が出てました。
タイトルが己もそのまんまそう思った(笑)、よく言ったとしか言いようがない。序文からしていかに検察が不当に政治の流れを歪めたかという内ゲバ、出世競争での政治家追い落としが言及されていて面白い。これも早速注文。そのうち書評を。
他に高山さんの本が↓五冊DMM取り扱い悪いな、やっぱ。
日本人が勇気と自信を持つ本 朝日新聞の報道を正せば明るくなる
アマゾンから、変見自在シリーズはコラムのまとめですが、それなりに面白いです。
変見自在 オバマ大統領は黒人か/高山 正之歪曲(わいきょく)報道/高山 正之
変見自在 スーチー女史は善人か/高山 正之モンスター新聞が日本を滅ぼす/高山 正之
んじゃ、早速図書館に行って、注文してきますか