てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

27時間テレビのイジメ3on3事件について

まあ別に取り立てて書く必要もないんですが、ツイッターでつぶやいたので十分ですし。まあ、今フジが揺れているんで、その前フリにこの件でも扱っておこうかと思いまして。

 

 で、知らない人のために説明すると27時間テレビという無駄なことに電気やらなにやら無駄遣いして、むっだな金使って、税金も払わないわ、社員に無駄に金を使っているわ。会長とか社長に1億払っているって、独占企業にいらないだろうそんな金。東電と一緒ですよ。本当に、ホリエモンにつぶして欲しかった…。

 

 あれ、何の話だっけ(^ ^;)。そうそう、その27時間という新しい、前例のないことをやるからインパクトがあって、意義があるのに、決まりきったことをやってドンズベリした。番組の中で、3on3(まあハーフコートバスケットみたいなもの)をやって、ナイナイ岡村さんに集団でボールぶつけて、そのシーンがイジメだ!って叩かれたんですよ。ようつべとかニコニコに多分あると思います。生で見ていてひどかったですし、多分ニコのコメでもむっちゃ叩かれてるでしょう。

 

【イジメでなくあれはコントだ、では通らない。コントもスベればイジメ】

 ラジオで岡村さんはあれはコントだと、それでネットで叩いているやつのほうがおかしいと言った様です。細かいことはわからないので仮定の話になりますが、続けます。コントをやるのはよし、氏が言ったようにそのとき登場したバスケ選手にふざけるな!とかブログを炎上させるやつも頭がおかしいです(テレビに出ることなどないアスリートが、自由意志で行動できるはずがない。指示が出たらそれに従わざるを得まい。問題はスベった岡村率いる芸人に罪があって関係ない彼女に罪があるはずない。これまで何度もいってきたけど、仮に問題があっても自己を明かさず一方的に非難する行動は認められるはずがない)。

 

 それはそのとおりでも、テレビでイジメコントをやって笑いにならなかった、キチンと落とせなかった=スベッて単なるイジメに見えてしまった時点でもう芸人として失格なんですよ。イジメコントをやるな!なんて決して言わない(中にはそういう的外れなことを言う人もいるでしょうけど)。問題はそれをやってスベったことにあるんです。スベった結果イジリ芸が不成立に終わり、イジメにしか見えなかった。だから問題になっている。もし岡村氏がそれを理解していないのならお笑い芸人としてかなりもうダメでしょう。

 

【編集なき失敗、生ゆえの失敗か?】

 メチャイケというゴールデンのコント番組で10年以上君臨してきた彼にしては非常におかしなセンスとしか思えないんですよね~。まあ考えられるのは生放送に弱いというか、計算された舞台でなかった。どういうフリ・ボケ・オチをするかあの合コンバスケではかなり絵が見えませんでしたからね。メチャイケなんていう番組では企画を一つ一つ煮詰めてやるんでしょう。それができなかったのが大きかったのでしょうね。編集がある、テロップがある、ナレがある。それがないとうまく番組を作れない、そういうタイプだったのでしょうかね?

 

 彼は動きと岡村というキャラクターで勝負するタイプですからね。もちろんトーク・話術も一流ですが。病気で一時期休養したのも、その「岡村というキャラクター」に影響を与えたのでしょうか?かなり痛々しく見えましたし。もっと、怒るなり笑いながら止めろや~wwと言うとか、なんかリアクション取れたでしょう。

 

 メチャイケという番組はその計算された企画・スタッフとか編集・テロップ・ナレがあってのものだと思うんですよね。だから何回でもやり直しがきく。生でメチャイケのノリで挑んだことそれがすべてでしょうか?

 

 そして一番大きかったのは中居くんというキャラクターありきの未熟な芸人、バラエティタレントが一番手っ取り早いボールぶつけ、いじめ・いじり=岡村外しという図式で笑わせようとした点でしょうか?確か以前もナイナイと中居くんという図式で日本中ひきずりまわすという中居イジメで笑いを作ったのをずっと昔に見た覚えがあります。それも確かメチャイケかな?そのときは編集ありで中居くんのいじり、イジメは笑いとして十分成立していました。

 

 しかし今回その逆の中居→岡村のやり方は大失敗しました。二人がイジリあう・イジメあうのはテレビを「継続してみている」人間には知っている情報で、ああまたやってる~となっても、その瞬間だけ見た人間には笑えない単なるいじめにしか見えないわけですね。

 

 生である、編集がない、この一瞬しか見ない新規参入者に対してウケるかどうか、そういう緻密な計算ができなかった中居くんのキャリアの浅さが出てしまいましたね。いつもこれやっているから、大丈夫だろうと。安易に思ったのでしょう。もし編集があれば、また矢部さんがいれば違ったんでしょうけどね。

 

【ツッコミ不在で番組を作ろうとする愚かさ】

 笑いって本当に重要なのはツッコミなんですよ。どんなコンビでも生き残るコンビはツッコミができるコンビ。笑いやる芸人だからボケがつまらないコンビなんていない。ツッコミができるかどうかがすべてなんですね。次長課長なんか河本は面白くても、もう片方がツッコミとして存在薄いですから、残らないでしょうね。

 

 面白いコンビは例外なくツッコミが面白い。というか相方の方のボケですら的確なツッコミができる。ここが笑いだぞ!というポイントを逃さず突く。そういう点ではビジネスと同じですね。ここが勝負どころだ!ポイントだ!ここで前に出る!と見える人間が成功するわけですから。芸人になる人間はものすごい増えましたけど、そういうツッコミの重要性、的確な一言のほうが漫才のネタより重要だということがあんまりわかっていない気がします。

 

 ツッコミが重要なのは司会役が出来るからなんですね。仕切りができる。その場、その場の空間をコントロールして笑いを作る。ブラマヨは両方それが出来るので最強ですね。主に小杉さんが司会をやるみたいですが。またくりーむの上田さんが最近は司会やってます。有吉さんにしても千原のジュニアさんにしても司会がまぁうまい。今度そういう仕事で司会をやっているかどうかで見てください。本当にうまくやっていますよ。もしくは誰か人が来てその人と話をする。その話をうまく方向性を見つけて着地点を見つける=笑いにする。その能力がズバ抜けていますから。今生き残っている大御所、さんまさんなり、鶴瓶さんなり、ボケとしての能力は衰えてもその能力があるから一流なんですね。

 

 で、今回その矢部さんがなぜかマラソンでいなかった。そういう中で番組を進行しようと思ったスタッフ・番組作った脚本家は何考えていたんでしょうね?だいたい20時間以上もずーっとグダグダやる中で面白いことなんかできる分けないんで、いまさら言うことでもないのですがね。面白い人はそんな企画に携わらず、その中の一本の短い番組を手がけても全体には決して手を出さないでしょうね。つまらないのが目に見えていますもん。

 

 ダウンタウンだって浜ちゃんが風邪ひいたら番組作れないからヘイヘイヘイは出来ないって断る方針にしていますしね。あの松本人志にしてそういう態度なのにまあ、なにをかいわんや。


【やるのなら世代交代を印象付ける番組を作れ】

 中居&ナイナイが以前面白かった。だから今回もそれメインでいけるだろうと安易に考えたんでしょうかね。しかしそんなことはさておいて、出てくる面子が他にとんねるずだったり旬を過ぎた大物ばかりで面白くもなんともない。やるのなら、今後引っ張っていくだろうなという将来の大器に主導させるのが筋でしょう。ジュニアとか、ブラマヨとかそこら辺にやらせて、ああ~やっぱり面白いな~今後ひっぱってくんだろうな~。最近のはやり言葉で言えば「ポスト松本」になるんだろうなと。そういう将来のスター・大物に自由に好き勝手やらせて才能を遺憾なく発揮してもらう。そうでもしなかったら何の意味があるかわからないんですけどね。

 

【ジャニーズ・とんねるず、フジに見られる不健全】

 で、問題だと思う象徴的なのが中居くんにとんねるずというよくわからない人が未だにフジで看板を張っていること。一昔前のトレンディドラマ、W浅野とか三上さんとか陣内さんとか一時期テレビに鬼のように出ていた人も必ず消えていく。テレビというのはそういう性質がある。本当はそれも問題で、多様な層をターゲットにする番組がたくさんなければならないんですけどね。テレビ局の寡占問題はそれとしておいておきます。

 

 さらに問題なのはジャニーズとか秋元さんという一人の人間がものすごい権力もって、その人の配下にある人間しか出れないようなシステムになっていること。そういう変なシステムが出来れば出来るほど自由競争は歪められていく。新しい文化が生まれなくなっていく。吉本も半ばそうですね。吉本は数は多いですけど、最近全然面白くないですね。数が多い分ダメなアレが目立ってしょうがない。だからジャニーズに別に何の恨みもないんですが、そういう点でジャニーズタレントというのは好きになれない。公平な競争をゆがめていますから。個人個人は好きですがね。なんでしょうアンチ読売からアンチジャイアンツになるあれのようなものでしょうか?個々の選手は好きでもチームダメという。

 

 同じくAKBも。一人一人はあら、かわいいになっても、グループでまとまると最悪な抱き合わせ商法に見えてしまってダメですね。鵜飼いの鵜で、しかも鵜飼いがあのオッサンですから。しかもAKBって苫米地さんが言ってましたけど、ものすごい給料安いんでしょう?AKBというブランドを手に入れるだけで。今のモー娘見ればわかるように、絶対に長期的には食っていけないですよ。アイドルなんてのは。一気にガボーっと稼がないと後がない商売でしょ?もう使い捨て、ポイ捨てするのが目に見えているから、見るに耐えないんですよね…。殆どおしんですよ。アイドル界にとって絶対ダメだと思うのですが?アイドルを応援している秋葉にいる人はそういう状況でも応援しているんでしょうか?

 

 とんねるずはもうとっくの昔に面白くない人になってしまいましたから、何でテレビに出ているかわかりません。数字取れないでしょう。中居君もう40間近でしょう?そういうアイドルって成立するのでしょうか?やはり高齢化社会で30くらいの女性が応援してくれているんですかね?SMAPって新規参入ないでしょう。みんなカツーンとか関ジャニとかそういう若いのに流れちゃうと思うんですがね?太い客でもいるのか?ホストじゃあるまいし(笑)。

 

 ただでさえ、テレビ局が民放五社という寡占状態にあって競争を排除しているという状態ですからね。こういう特定の人間・プロダクションが権力を持つ構図は排除しましょう。それができないから、テレビ局はつまらなくなり、こういう事態になったといえるでしょう。競争なき市場は腐りますよ。そりゃ当たり前です。客から見放されます。今回の件、テレビで自分たちがどう映るか客観的に見れなくなったということ以上に、不健全な状況で潜在的に面白いものを作れなくっている。その原点を位置から見直さない以上、同じ様なつまらない番組作りは続くでしょうね。


【象徴的なマツコDXの存在】

 去年かそこらに出てきて台頭したマツコはやはり存在感がありました。別に見てないからわからないですけど、普段の怒り新党とかそこら辺の感じからしてコンスタントに処理してくれる能力があるのは明らかでしょう。失敗すれば終わるという緊張感、厳しい環境の中で、あるいは地獄のような下積み時代を積んできた人間は引き出し・芸の深みが違うのは当然でしょうね。なんか起きてみたらアナウンサーが素人でどうしたらいいかわからないときに、そのアナウンサーのチンコつかんでましたけどね(笑)。ヤヤウケどまりでしたが、うまくいかなくなった空気を治めてました。やっぱり安定感があるんでしょう。

 

 ブラマヨとか、千原ジュニアとか、有吉とか、くりぃむとか、さまーずとか下積みがあって今の地位があるわけです。ブラマヨは知りませんが他の人は最初テレビで見たときは本当につまらなかった。そういう中から自分たちの芸を磨き上げて今があるわけです。アイドルのようにいきなりスターになる。成功が保証されているそれでは健全な空間、面白番組作りなど夢のまた夢でしょうね。

 

 世代交代しないと、健全な空間作らないとテレビ局自体が死にますよというオチでした。


【おまけ、アイドル―モー娘論】

 思うにモー娘というアイドルはもう、アイドルなんて古くね?という環境の中からヒットしましたが、彼女たちの姿をすべて見せたという手法が新しかった。アイドルはきれいな存在。ウンコしないという存在の古いイメージを捨てて、苦しみ・泣き・笑うという等身大の姿を見せたのが新しかったですよね~。

 

 彼女たちって一言で言うと「汚いアイドル」なんですよね。地べた這いずり回って手売りして、がんばる姿を見せて、毎回劇的な展開を見せてどうなるんだろう?と注目させて、いつの間にか共感させる。応援しないとどうなっちゃうんだろう?と思わせる。こんな美しい女性がいたらな~という距離感・偶像を作るんじゃなくて、純粋にがんばってという下請けサラリーマンの苦悩の姿を見せたのが上手かったですよね。あなたもがんばってね、と上から言われるんじゃなくて、一緒にがんばろうという存在。それに彼女たちはそもそもアイドルじゃなくて「歌手」でしたからね。原点が大きく異なっていたのは忘れるべきではないでしょうね。結果、大いに売れて爆発的人気からアイドル的存在になった。だから今のAKBみたいな初めからアイドルで~すというのは非常に違和感を感じます。ブランドありきでしょ?うーん…(´-ω-`)。

 

 歌の歌詞なんてめちゃくちゃですもん(笑)。「日本の未来はウォウウォウウォウウォウ」とかね。あれは歌としてのクオリティよりも集団での楽しさを表現したからこそですよね~。集団で歌うなら、みんなで楽しむのならということを追求した結果でしょう。モー娘ってそういう集団を見事に生かしていたと思います。聞きたい曲より、歌いたい曲、集団で楽しく歌いたい曲を作ったアイドルを引き立てるというより、みんなを楽しませる歌を提供したってのは画期的でしょうね。ダンスだって攻撃的・アグレッシブで、キャピルン的なかわいさアピールではありませんでしたし。そういう意味ではピンクレディー的といえますかね。ピンクレディーって知ってるかね?己が子供のとき既になつかしの歌だったからね。知らない人多いかな。

 

 歌が上手い、踊りが上手い、笑いが上手い(トークがこなせる)それがない集団がいくら出てこられてもねぇ…としか思えない。もうアイドルはアイドルマスターから出てくる以外、出てくることはないんじゃないでしょうか。二次元オンリーですね(笑)。レディガガなんか、己はそんなに良いとは思わないですけど、歌とかファッションで絶大な実力・人気があってのものでしょう?まずは実力ですよね。実力の結果、スターやアイドルが生まれるわけで、変に偽りの力で作り出そうとするなんて邪道ですよ。