てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

<携帯版> 芸は身を助く ゲイはアメリカを救う?

さて、アメリカの財政危機と戦争なんていう、誰でもわかるつまらないことをいちいち書いたのはこのことを書きたいから、前フリとして書いたわけです。

 さてアメリカと言えばゲイ大国ですね。アッー♂の本場と言えばアメリカ。まあゲイというか同性愛の話なんですけども。NYとかで同姓婚が承認されるということで、それについてちょっと面白いことを久々に思いついたのでぜひ紹介しようと。

 民主党と共和党とアメリカは二大政党政治なんですけども、宗教的に保守派なのが共和党でありまして、同性婚だったり、中絶だったり、宗教的理由から反発が根強いのですね、共和党支持の方々というのは大体。まあキリスト教原理主義などの問題もありますが、それはおいときましょう。

 で、民主党はわりとリベラルなほう、共和党の保守勢力に対しざっくり革新勢力として、WASPじゃないけど、白人とかプロテスタントとか旧来の中流・中級階層以外の層、ヒスパニックだったりとかから、幅広く支持を得やすいということは言えると思います。マイノリティに落ちやすい下級・下層はいっぱいあって、まあそこら辺から支持を得やすい。

 もちろん地区・州によって事情はさまざまですけどね。ここら辺そんなに自信もっていえるわけではないので、まあ単なる前フリなんで聞き流してください。

 で、これまでの保守勢力はファンダメンタリズム=教会・宗教勢力が中心となって、そこから票を吸い上げていた。票田だったわけですね。民主党は今回同性婚を承認することで、ゲイでもレズでもバイでも何でもいいんですけど、そういったマイノリティを階級構築して、票田にしようとしているんじゃないかとね。ピンと来たわけです。

同性婚を利用して民主党支持基盤の階層を作る。なかなか面白い話です。

 これくらいで終わったらつまらない、もう一つポイントがあって、NY州で同姓婚を承認することで経済効果が見込まれているという話です。つまり財政危機がなければこのような決断にはいたらなかっただろうという話。


同性婚と財政危機は繋がっているんですね。面白いリンクですね。

 こういう一見無関係な事象がストーリーで繋がっているというのが面白い。天才的な学者は全く無関係な物事の繋がりを解き明かします。そういう連鎖を導き出すことが面白いところですね。

 まあこんなことはアメリカの社会学者でも経済学者でも政治学者でも、とっくに言っていることでしょうから、あんまりたいしたことはありません。

 面白いのはさらに歴史学的な話になります。帝国というのは危機において新興階級が登場し、彼らが国防を担ったり、経済上の富を蓄えることで入れ替わるんですね。つまり国内階層の入れ替わりが起こるということです。アメリカという国家内の新陳代謝が起こりつつある。その兆候だと己は考えます。

 この同性婚の承認というのは、旧支配階級層・上層が没落して新興階級が取って代わる。その序章になるのではないか。入れ替わりではなくとも、同性愛者という新興階級が確立され、上層にいく。これからのアメリカを担うのではないか!?そう思うのです。

 これまで国防=安保や経済・財政を担ってきた階層がそれを果たすことが出来ない。または新しい負担増を求めるとき、代表なくして課税なしの原則からこの同性愛階級が国防を担い、増税を是認する。または経営者となってアメリカ経済を支える。国防という点では別に兵士は足りてますから、金ですね。その地位を確立するために同性愛マネーというものが誕生して、アメリカを支える。その代償にアメリカ社会での確固たる地位を確立する取引が行われるのではないかと予見しておきます。

 まあ、簡単な言葉で言うとアメリカ社会内のユダヤのような感じになって影響力を獲得するということですね。彼らが差別を乗り越えて、その地位を確立するためには(同性愛者に差別なき社会を作るためには)ユダヤ人のようにとまでは行かなくとも経済力を手に入れる必要がある。そのために技術革新を起こそうと努力する。プロテスタントユダヤの機能を代替する!資本主義の精神を供えた階層になる!

 …とまでは断言できませんけど、その可能性があると指摘します。というのは新興階級を形成する上で大きな役割を果たすのが宗教です。しかしアメリカは人種の融合も、宗教の融和もないです。アメリカといってもその広大な社会の中には階級・階層が多様にあって、まとまることがない。まとまるとしたらUSA!コールの戦争のときくらい。

 こういった多民族社会の過去の事例をみればわかるのですが、オリエントの帝国だって、中国の帝国だって、ローマだって人種による差別というものはなかった。本来ローマ人という存在はいても、アテネのような血統主義(しかも両親ともアテネ人でかつ父系オンリー)ではなく、誰だって市民権=今でいう国籍をとればローマ人になれたわけです。2・3世も経りゃあ、混ざるから、~~系かな?というのはあってもみんな混血だらけだから気にしない。

 何より帝国というものを経営するには実力・才能が大事だから才能を評価する。「ケンカが強いかどうか聞いている!強いやつを選ぶのに人種差別の趣味はねぇ!」といった少年ハンマバキみたいなものですね。まあどうでもいい例えですが、ようするに帝国というものは混血を厭わない。

それどころかむしろ混血を推奨する。好ましく捉えるわけです。

 一つの社会にAという集団とBという集団が雑居するときにどうしてもA対Bという形で対立が起こってしまいます。そういう対立がある社会は必然的に弱くなります。だからこそ何とかしてAとBという集団対立をなくしてCという新しい集団に生まれ変わろうとします。A+B=Cという転換、変化が起こって帝国は一つ新しい時代に入るといえるでしょう。まあ実際はアルファベット26どころじゃありませんし、インドを見てもわかるように重要なのはAだから、Bだからといって対立しないことですね。一つのアメリカ人なんて人種はありえませんし。まあ~~系というアメリカ独自・独特の混血の結果の新人種。仮に新アメリカ人とでもしておきましょう。それが生まれて、集約されなくてはなりません(もちろんドイツもコイツも絶対混血しろ!というわけではありませんよ。そういうのが当たり前になって、代表的な例としていくつかの新しい人種が紹介されるくらいにはなっておくべきだということです。アメリカ融合の象徴として。んで彼らがアメリカの融合の役割を担うと)。

 だのに、アメリカはいつまでたっても混血が進まない。何しろ白人は人類進化の最高形態で、黒人はそのもっとも劣った形態だと信じてきましたから。あれは人間じゃなく、サルやゴリラの仲間だろ?とつい最近まで言っていたんですから。それを捨てて急に仲直りできないのは当然のことですね。

 次に宗教ですが、代表的な一神教としてキリスト・イスラムを挙げて、世界ではイスラム・キリストの対立が原因で問題となっているけども、アメリカではそれが起こらないように率先して宗教対話を繰り返し、どうして信仰の問題で差別・対立するんだ!そんなことは最も聖書・コーランに反することではないか!というロジックを確立して宗教対立なき社会、アメリカ独自の新宗教信条が作られた!それを手本にして世界中の宗教指導者たちが教えを来い、宗教対立は過去のものになりました…。

 ―と、本来なっていなければならないのにこのザマ。宗教対立を乗り越える21世紀の宗教マナー、信条、仮にアメリカ教として、そういうアメリカ教が誕生しないんですもん。新一神教でもいいですけどね。アメリカにおいてはその対立を引き起こさない新宗教が生まれていなければならない。しかしそれがない。つまり小さい目先のコミュニティを相手にして、その社会内では支持を得ていても、コミュニティ同士の横のネットワークが全然構築されていない。よそはよそ、うちはうち状態。

新アメリカ人もアメリカ教も誕生しない。 つまり帝国としての統合・融和能力に欠けているわけですね。

 そういう意味ではアメリカ社会というのは一部の階級・階層が支配する偏狭な社会ということが出来るでしょう。最初に支配していた階級がずっと支配を続けている。社会特権を享受する層がずっとそのイスに座り続けている。そうなれば格差が是正されないわけですからね。だからこそ、黒人大統領が誕生して、それが是正される!?という希望を人々は抱いたわけです(もっとも公平な競争原則がありますから実力の結果で入れ替わりは起こっています。念のため。人種や宗教などの母集団の話のことです)。

 まあ、日本のように公平・公正な競争が全くない社会に比べればましなんでしょうけど。日本に比べれば入れ替わってますからね。変な世襲もなく。

 んで、まあ逆算して考えて、新人種も新宗教も登場しない。しかし新しい階層がアメリカを引っ張ってこの危機を乗り越えなくてはならない。んで明確に新しい階層が登場している。同性愛者という新階層が。これがひょっとしたらアメリカの新人種・新宗教の役割を代替するかもしれないと思ったわけです。本当に逆算ですけどね。同性愛と言っても人種・宗教の垣根を乗り越えているのかどうかわからないですし。

 まあでもなかなか面白い思い付きだなと思って書いた次第です。久々にまともな内容。ゆがみねぇ内容かな?と思います。

ペタしてね

【追記】

 書くのを忘れていました。たこ焼き空海さんや晴彩(はるさい)さんのコメントを見て思い出しました。

 同性婚をするとなると問題になるのが、結婚という家族制度に基づく相互扶助制度。扶養控除、配偶者控除なんていうものに代表されるように妻や子などに応じて国は税金まけたり、サービスを受けたり優遇しますね。また相続税・贈与税がかかるかからないなどといった問題もあります。何頭身じゃないや、何親等以内なら無税とか。

 男と男、女と女というカップルが出来たとき民法上どのような対応をするか。別にこれまでどおり男と女の夫婦と同じ扱いをすればいいじゃん―となるでしょう。

 しかしここで問題となるのが独身者の税控除や手当てを望んだ同性婚ですね。単身者がルームシェアするだけの関係の友達でも、生活が楽になるなら、じゃあ結婚するか―となって同性婚をしてしまい、生活をする可能性があるわけですね。これを許容するかどうか、非常にセンシティブな問題になると思います。

 同性婚は変則的な「友人婚」をもたらす可能性があります。これにどう対応するか非常に興味深いところがありますよね。ファイナンシャルプランナーさんなら、面白い話を教えてくれるかもしれません。今度聞いてみましょう。この「友人婚」にどう対応していくか、今後注目したいですね。認めるのか、認めないのか。

 そしてさらにこれまで伝統的な価値観の家族が消える可能性がありますよね。同性婚で子供を作らない!これがおかしい!というどころかどうして子供を夫婦で作らなきゃいけないの?という常識に変わる可能性もあります。もちろん今までどおり夫婦で子供作って育てる人もいれば、男同士・女同士、あるいは友人そういうカップルなり集団が外からもらって育てるのが常識になるかもしれません。

 たとえば異人種を育てるなら、これこれの待遇をボーナスします。あるいは税を免除しますとなる。中東・アフリカなど反米的な国家から子供をもらってきて、アメリカと母国を繋ぐ架け橋の役目を担ってもらうことを期待して育てるのです。そうやって育った子供がアメリカで働いて稼いで、祖国の親に送金したりするのが一般的になるかもしれません。パウエルさんだっけな?ベトナム戦争孤児を三人くらい引き取ったという話がありますし、そういうことが民間人レベルで起こるかもしれませんね。

 まあ、実際そこまでどんどん過激に家族制度という人間社会の根幹に及ぶ部分まで変革が進むかどうかはわかりませんが、アメリカの問題を解決するのに・国際化を進めるのには最適なシステムであることが形式論理上わかります。ちなみにアメリカは国際化は進んでいても、世界のその他の国のことに関して圧倒的に無知ですからね。実際に触れないと学ばないでしょう。

 アメリカの危機→同性愛者が負担→国際化・相互理解のための難民育児サポート→同性愛者だけに限らず(夫婦ワンペアの家族制度が絶対なものにならなくなり)国家やコミュニティ単位で子育てをする社会に→人種・宗教を超えたアメリカ単位の人間・階層の誕生→彼らがアメリカを支える

 …となったら、アメリカは生まれ変わるし再生されるでしょうね。手っ取り早く人造実験国家のアメリカの強みを発揮するとなればこれしかないと思いますけどどうでしょうかね?実際のところどの程度まで研究されているのか気になるところです。