てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

リサイクル本と死にたい老人

読書録という程でもないですが1990年くらいの本、図書館で廃棄扱いになったのがあって、読んでなかったやつ読んでみました。風邪で動けないし、いつまでもたってもずっとおいてあったやつこの機会に捨てちゃおうと思ったので。

蘇えるロシア帝国―戦争の21世紀/中川 八洋

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中川さんは

歴史を偽造する韓国―韓国併合と搾取された日本/中川 八洋

¥1,680 Amazon.co.jp

 韓国のこの本が一番有名なのかな?まあ、ちょっと?と思うところもあるけども、まともなものといっていいでしょう。

小林よしのり「新天皇論」の禍毒/中川八洋

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 最近のではこれか。しかしタイトルからして小林の名前で商売していると言われても仕方ない気がするなぁ…。で、まあロシアの本を読むと、ロシア人というのは糞野郎だし、コミュニズムなんてのは悪魔の思想だみたいな、およそ学問的誠実性から程遠いですね。

 ソ連スターリン時代からではなく、レーニン時代から拡張主義、武力を伴ってやってきた危険な国家である。一旦放棄しても必ず再侵略するから、今の融和路線は失敗する。冷戦の勝者ヅラしていて、第二次大戦のドイツ・日本のような状態に追い込め!という主張ですね。一理あっても残りの九理は無理だらけですね(^ ^;)。

 強硬派のそれとしてまあこういう意見は冷戦後散々言われたんじゃないんですかね?アメリカでは。冷戦を終わらせる大きな要素として欧州の情報開示、今ここでソ連を解体するような事態になっても欧州は戦争に踏み込むことはないという原則、民主主義があったからこそそうなったわけですね。もし叩きに行くとなれば、その約を破るということで、一時平和は訪れてもその後確実に禍根を残しますね。日米欧とソを比べて、軍事的に及ばない。核戦争やってもソ連は余剰戦力で負ける。だから対等な条件で和などもってのほかだと。つまり西側の人間は核で死ぬ、核戦争のリスクを取るべきなんですかね?

 確かにゴルバチョフが冷戦終了に向けて外交を進めていた間も軍拡を続けていたことは注目すべきでしょう。しかしレーガンが軍拡を進めているときに一方的に軍備を放棄するなんてのは安保上の原則から考えられますか?悪いのはお前らだ。一方的に武装解除せよとでもいうんでしょうか?外交交渉が失敗に終わった場合有事が発生する可能性を考慮に入れるのは常識でしょう。

 そもそもこの人、宇宙工学の人なんですよね。門外漢がなんでこの分野の専門家みたいになってるんでしょう?ハーバードかどっかで修士は取ったみたいですが、はっきりいって優秀な類ではないかと思います。
未来の選択―21世紀に人類が創る3つのシナリオ (トッパンのビジネス経営書シリーズ)/アレン ハモンド

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 これは確か竹中平蔵さんの名前に引っ張られて持ってった本。読んでみて悪くはないが良くもない。なんだっけ?平和な世界とか要塞の世界とか分けていたけど。で、?止まり。世界中の地域を予想するんですが、まあ実際読むならその地域の専門家の分析読んだほうが早いかなと。なんとな~くあたりさわりのないことをいってるだけにも見えますし。まあいまいちでしたね。
満足の文化 (新潮文庫)/J・K・ガルブレイス

¥460 Amazon.co.jp

 で、ガルブレイスさん。確か経済学でかなり業績を残していたかと。その点素晴らしいんでしょうけども、これは政治を評した本なんでいまいちですね。いわゆる文化人の俺はこう思うんだよねぇ、の本ですから。結局既得権益にアメリカ社会が侵害されている。軍など思い切った改革で社会構造を変えないといつまでたってもダメだぜっていう感じですね。地道に社会保障・教育から国を建てなおせというまあ、至極アタリマエのことを言っている本でした。軍なんか社会の賞賛を与えられやすい、満足してしまう傾向がある、満足の文化がある。軍に過剰に威信があることを問題視しています。軍の威信はどの国も抱えてきたジレンマですね。特に帝国であれば。社会の価値観の不当な偏りを主張したいんでしょうね~。タイトル的にはどうなんでしょ?満足の文化とだけ言われてわかるかな?

死にたい老人 (幻冬舎新書)/木谷 恭介

¥882 Amazon.co.jp
 で、本題。死にたい老人。断食死を決行しようとした記録ですね。結局出来なかったみたいですけども。できたらまた本が出版されるのかな?自殺を止めないと監督責任とかで幇助、業務上過失致死みたいな形で責任を取らされる。法に問われるから大変だと。日本は自殺大国でありまして、自殺を容認する社会構造です。更には財政上の問題やらなんやらを抱えているのに、一人の老人の自殺を法的に阻害しようとするなんてちゃんちゃらおかしい。はっきり言って安楽死を導入しないと社会構造上も持たないんですから、さっさと検討すべきでしょう。オランダのように。

 まあ、安楽死を認めちゃうと他の問題、これは安楽死に値するから殺人に値しないとかそういうことが出るからなんでしょうが、そこらへんはいくらでも事前同意とか検証家のなようにすれば克服できるんだからさっさとやらないと。デュルケムだって老人の自殺は社会の美徳だって書いてるくらいですし(それを肯定したかどうかは定かではないですがね)。

 氏の面白いのは昔軍隊、今官僚。官僚が無茶苦茶やってきたのが今の世の中の問題の全てだという認識を持っていることですね。新聞は駄目だ!週刊誌を頼りになるとしてます。んで政権交代を訴えた民主党が公約を破ったことに憤慨すると。極めて正しく現状を認識していることが面白いですね。当時の社会状況を述べているところもなかなか面白く読めますし。断食で宿便が取れるか~。今病み上がりだけどしばらくしたらちょっとやってみようかしら。

 結構売れているみたいですしね。いずれにせよこの年代の高齢者にとってはかなり興味があって、共感する所も多いのではないかと思います。ただ即身仏が友人との対話で死は苦しみとか、断食しなんてできるはずないと迷っているところなんか修行を知らない、そういう世界に触れてない人なんだろうな~。身体論の知識はないんだろうなという気がしました。即身仏ができる人間の宗教的境地はかなり高いと感じますね。少なくとも身体を切り開かないとそういう偉業はできないでしょう。