てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

第四回北朝鮮分析 (おまけ的な話)

前々回→金正日死亡(短期的な見通し)

回→続・金正日総書記急死 (日本の取るべき外交政策について)

前回→第三回北朝鮮分析 (現実的な予測)

さて、前回は南北統一と両半島国の考えを書きました。韓国は小国ですから、何も出来ない。取るべく選択肢がなく、太陽政策という騙されるのを覚悟で援助しなければならないということ。北が世情と逆行して軍事国家に向かわざるを得なかったこと。北という国家の情報分析を行なっていればそうなることを十分読めた。にもかかわらず、米日韓は適切な外交を取らなかったこと。―などを書きました。

まあ、この回はせっかく書いた文章もったいないからテキトーにまとめ直しただけです。北という国家は冷戦=戦争・革命・解放に基づいている国家だから現世界秩序に適合することはない。あとおまけに中朝鮮そうという話しについてコメントをしています。

以前とかぶる内容もありますが、復習がてら。

 北のヴィジョンは中国並みの大国、新興国であって初めて現実味を持つもの。世界一・二・三の経済規模を持つ大国(米中日)がひしめき合っているこの地域で、核武装を主張するのは全くナンセンス。ブロリーの前のレッドリボン軍くらいの実力差があるとでもいいましょうか?弱いからこそ体制保証が欲しいのでしょうが、北の掲げる要求は周辺大国が誰も望まない主張ですから絶対通らないし、非合理そのものです。身の丈に合わない強国・大国願望ですね。

 杉内のFAならともかく、何の実績もないピッチャーが複数年だ!大金&減額なしの契約を!って言うようなもんです。まあ杉内のあれはどうかと思いますけど…。ベイの真田がポスティングしてスルーされた感じに近いですかね?実力ないから誰も取り合わない。まあ、真田も雇わなかったら球団潰すぞ!なんていう無茶苦茶は唱えませんけどね。あるいは球団の内部情報を暴露してやるぞという脅迫にでもなりましょうか?

 米や中や日が先にジクソーパズルのピースを作る。国際政治は大国の都合が優先されます。大国が先に作ったジクソーパズルの空いたところにうまくハマるピースを小国は作らなければなりません。その北が、はまりようのない馬鹿げたサイズのピースを無理やりねじ込もうとしている。フレッシュパンプキンパイを無理やりビデオデッキにねじ込む君よ~です。これでうまくいくはずがない。無論外交は交渉ですから、大国とは言え、情勢次第で多少は譲歩をします。しかし明らかに譲歩できる範囲の問題ではありません。

 南北統一は無理、旧陣営とも保護国となってもらえるような庇護を得られない。ワルシャワ条約機構とか上海協力機構など。お仲間に入れていないわけです。安保・体制維持の確証がなくなってしまった。しからば旧陣営は解散したわけですから、へへーっとこれまでの敵、アメリカ様に朝貢してその帝国圏に入れてもらうしかない。

 当然それも失敗。金日成のとき核と平和協定・国交回復をセットで交渉しようとして、殆ど交渉妥結直前までにいったのは、ある種強硬カードを積めるだけ積み重ねて、アメリカ帝国下に自分たちの国を売り込みに行ったのだと取れるでしょう。なるべく高い評価をしてもらって、仲間入りすると。まあ高い評価の代償に援助が欲しいわけですけどね。あとは対中国の鉄砲玉としての評価。

 金日成が急死しなければ、今頃台湾のようになっていたかもしれませんね…。

 周辺諸国とも有意義なヴィジョンを共有できない=グループの仲間に入れない。当然自身で国際体制のルールを作れるわけありませんし、明らかに北がいることで周辺諸国も未来を見据えた地域枠組みを形成できなくなっています。邪魔者以外の何者でもありません。

 北の歪んだ大国願望から来る主張、国家内部の必然的要求が周辺と適合しない。北という自身をまず捨象して考える。とすると誰も北を必要としないんですな。いらない子ですね。せいぜい韓国が吸収して大国になりたい!という淡い願望を描くくらいで。周辺諸国と北の描く将来のヴィジョンはあまりにもかけ離れている。このような乖離があるからこそ外交は進まずギクシャクするわけです。

 周辺諸国は何が望ましいのか?北がいることで誰が得をするのか?中国か?中国は現世界体制の上で繁栄を築いている。アメリカと直接ぶつかりようはもうない。北という国家の存在意義は中・露の鉄砲玉になってアメリカにぶつかること。それ以上でも以下でもない。冷戦が終わり、親玉がうちの組みは解散じゃあと矛を収めたら組みは解散するしかない。もはや存在意義はないわけです。出先の子分・下請けだけがブーブー文句を言っている状態。親会社が破綻して、どうしようもなくなった子会社ですね。まっとうな道に構成するしかないのに、より凶悪な犯罪組織・闇結社へと姿を変える道を選んでしまったわけです。

 クラスのみんなが「女子なんだよ!女子うぜー」と言っていた流れに乗って真っ先に女子叩きをやっていたら、成長するにつれいつの間にか友達みんな女の子といちゃつくようになった。それでも中高になっても小学生のノリで女子と敵対して男友達から引かれる奴とでもいいましょうか。いまだに昔の流れから変えられないやつですね。または周囲は還暦で、うちの孫がね~なんていう話題をしているのに、お前マジ泣かすぞ!なんていっている小学生とでもいいましょうか。周りは歳相応に変化しているのに未だに小学生ルールで一人だけ動いている。

 もう戦争で富を作る時代は終わっているのに、経済交流で富を作る時代になっているのに、未だに軍事国家でいる。変化できない国。北が周辺誰も望まないことを主張しているのは、自身ですら何が望ましいのかもう分からないんでしょうね。答えは至極単純明快、軍事国家であることを止める。しかしそれができない。やったら体制の根底を否定することですからね。ある意味で変種の毛沢東思想ですね。金正日時代とは毛沢東時代と比較すると良いのかもしれません。一人文化大革命、遅れてきた文化大革命ですね。

 もちろん国益を追求するために主張をすることはどの国でもあることですが、国際社会で重要なのは、その主張が周囲の国、地域・世界のヴィジョンと重なることです。大国かもしくは複数の国の主張とある程度適合すること。将来像、国家集団の未来・指針に適合しなくてはならないということです。走る野球というチームビジョンがあるのに、走れない大砲はチームに適合しないということです。大砲がおかわり君位なら別なのでしょうけども、チームの戦略構想に適さない。彼が新しい空中戦で打ち勝つ野球などといったヴィジョンを、未来を想像できない限り、彼はお払い箱になるか、そのスタイルを変えるしかないのです。

 北の体制に内在する欲求=体制保存のための主張は結局のところ自分たちがこうしたい!というだけで、それをどこまで延長しても周辺諸国に望ましい未来にならない。全く一致しないんですね。国家の主張と、国際社会の未来は必ず一致しないといけない。北の主張を延長すると結局、世界大戦につながりますからね。共産主義と言うより、武力革命・解放を下に成立した国。その最初のベクトルがずっと働き続けています。まあ伝統主義そのものです。初めにあった先例が全て。そういうのは革命とは言わないんですけどね。中国式革命=単なる王朝・支配者交代で、近代的な革命とは意味合いがまるで違います。革命解放したものが改革開放を唱えるってなんか笑えますね。

 北の体制・国家の根底は冷戦にあります。国家の成立がまさに冷戦を告げる朝鮮戦争だったことからも明白ですね。戦争国家ミリタリズムなわけですね。ですから今あるベクトルをそのまま延長すると戦争をすることで延命を図るという選択肢が当然浮かんできます。そこから中朝戦争なんていう発想も出てきますね。それについて考えてみましょう。

【中朝戦争論とか】

 たまに中国が次期覇権国になる!だから米中戦争じゃあ!米の鉄砲玉になって生き残りを図るんじゃあ!なんてのがあります。その交渉自体はあってもおかしくないものです。現にそんな交渉みたいなのがありましたし。米の一部でそういう研究がされてても全くおかしくないでしょう。ただ万一に備えるためであって、本気で中国との戦争を考える勢力は主流にはならないし、それが現実性の高い選択肢であるとは思えません。現自由貿易体制が破綻して、新体制を作る交渉の折り合いが失敗して世界大戦になる可能性はもちろんあっても、それ以上に交渉で平和的に決着がつく可能性のほうがはるかに高いですから。

 それに中国と戦争なんかしなくったって、中国は勝手に挫折します。そしてその余波で北も潰れるでしょう。枢軸・中枢の国が倒れれば周辺の衛星国は自然に潰れますから。

 仮に、それが現実的な選択肢の一つであったとしても、核はいらん。核があったら同盟国にしづらい。というかそれを容認する必然的理由がない。印に対抗するパと違い、米に対抗する核なんですからね。やるんなら、徹底的に裏切らないと意味が無い。中に対抗する核なんて意味が無い。核戦争事態がもうタブーなんですから。トータルウォーにしない。絶対的な殺し合いまで行かない保証としてしか核は意味がありませんからね。北が核保有&経済援助もゲットという無茶苦茶な欲張りをするように、アメリカも同じくらい無茶な主張をするでしょう。民営化して国際資本を認めろとか、核どころか軍事についても大幅に制限せよとか、人権がどうたらこうたら、およそ現実性のない無茶苦茶な要求をするでしょうから。

 中・露を打倒する先鋭として働くから米朝安保を結んでください、それも服従のポーズを取る犬並に徹底的に低姿勢を取らないとアメリカは受け入れないでしょう。イラクでバカやったように外交ムチャクチャですから。日米安保時代の日本の経済援助とその高度経済成長を実現する。これがウルトラCですが、まあ無理でしょうね。アメリカの関心は中東にあって、ここにはありませんから。

 中国・ロシアとすわ戦争という危機が起こらない限り、アメリカは朝鮮の要求を飲んで同盟国待遇をすることはありえないでしょうね。新体制に最も好ましいのが米朝安保&経済援助→高度経済成長。現体制を変えずに発展が出来る米の代貸になる。朴正煕政権モデルですが、アメリカは世界大戦の時から変幻自在の外交というものができない外交下手の国ですから無理でしょうね。戦争末期ドイツを使ってソ連を叩くという当たり前のことをチャーチルは考えてましたが、それに賛同しませんでした。んで結局冷戦という無用の対立時代を作り戦勝国の利点を台無しにしてしまったくらいですから。

 別に北を日韓を守る防波堤として使う必然性も無いですし。これは中国やロシアがいきなり狂ってくれないといけないわけですから非常に考えづらいです。中国が狂って何とかしないといけない。よし!そのためには北と組むのもやむなし!―にならないといけないわけですから。

 つまりそういう必然性が起こる状況になることは考えにくいし、仮に中国経済成長ストップ→悪化→混乱→戦争危機になるにしてもかなりの時間がかかり、結局交渉は成功しないでしょうね。今まで米朝交渉をず~っとやってきたように、今後もグダグダやっていくでしょう。アメリカとの関係が成立しない以上、あとは自滅でしょう。

 中国の支援があればある程度は持つでしょうが、中国の経済成長が止まれば、もうそれでお終いですからね。

 

まあ、前回までのことをもう一度書きますが、

 北の破産処理、司法取引をして、罪を許す代わり日米韓が破産管財人になって、再生プランを作る。IMFみたいに管理下においてね。まともな国家に生まれ変われよ~と、刀狩りをやるでしょうし。戦後処理のように問題を精算し、経済発展の道筋をつける。もちろんそんな強行なプランを受け入れるはずはありませんけどね。感じとしてはそういうものをイメージするとわかりやすいかと。ひょっとしたら韓中米日四国での占領政策になるかもしれないですね。

 何度でも言いますけど制裁と援助はセット。タダ取りを許さないように違反したら叩くというアメとムチをしっかすること。核にせよなんにせよ、叩くという脅しをかけなければ問題は絶対解決しませんから。日本にとって重要な拉致は、核が解決されれば国際的にはもうそれで素通りされる可能性があるのですから、これが解決されなければ武力制裁すると断言しないといつまでたってもこの問題が解決されることはないでしょう。

 前より状況は多少はましなものになるでしょうけど、結局北も米韓日も自分たちの論理でしか動きませんから、変わんないだろうな~という感じがしますね。欧州と違って対等な国家が複数あって、その国々が外交関係を発展させていった過去がアジアやアメリカにはありませんから、相手の事情・行動原理を考えて外交を行うという常識がありませんからね。

 若い指導者だから経験不足とかいろいろ問題になってぐちゃぐちゃになる可能性もあるだろうけど。三代目を除いて、動かしていけるような人間がいると思えないしね。頭の中が絶対王政、カリスマリーダーの指導なくして成り立たないようになっているし。ものすごい監視体制があるからまず軍人は絶対無理だし、経済通はそんな手段をとれるような力を持てないだろうしね。金正日がパパのあとを継いで権力を固めるまで、最高権力者の地位を継承するまでに3年もかかっている。金正恩もそれくらい時間がかかるだろうね。それまで張成沢あたりが改革開放に専念して、権力を確立した正恩が後を引き継ぐという感じになるんじゃないでしょうかね?そもそも張成沢摂政になると決まっていたとも言われてますしね。

 よっぽど経済危機かなんかで切羽詰まりでもしない限り、拉致とか進むことがあるとはまず思えないですけどね。

 まあ、四回にわたって色々書きましたけど、やっぱり専門家でもない限りうまく的確に情勢を説明することはできないなぁ。身の程をわきまえてところどころ学問的知識をひけらかして、オチ無しのgdgdで終わるか。国際政治とかチェックしたほうが早いね。ろくに論文読んでないのにこんなん書いてどうすんだろう?と今更思った(笑)。

俺は三国志が書きたいんだ!もう一ヶ月か、二ヶ月前から書こうとして出来ていない!次こそは絶対書くぞ!