てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

民主主義はやっぱり最高の政治制度である/現代書館

民主主義はやっぱり最高の政治制度である/現代書館

¥1,890 Amazon.co.jp
を読んで、一応記録がてらに、あんまり公開するようなものでもないんですがね。論文集のような感じで雑多にまとめてあって、正直本として公刊する意義がどれくらいあるのかな?という感じですね、これは。

 メモとして、○RMA以後=ソ連崩壊以後、核や戦略ミサイルで安保を脅かされることを警戒すれば良くなった。二正面作戦さえ避けておけばいい。しかし9・11テロ以後コンピューターで制御している軍事・経済技術の中心を叩けば、麻痺させることが可能ということがわかり、高度な技術集約に対抗できる手段としてテロ戦争が出てきた。

 中村好寿曰く消耗戦から麻痺戦へ。ネットワークで全部つながっているため、どこからどこまでがという線引がない。

 ○天皇制とは皇族に対する人権侵害。皇族であることによるメリットはない。補筆である貴族も居ない。

 ○アメリカには国際秩序を維持することにコストを払う意識・体制が整っている。日本にそれはない。それこそが課題。

 ○政権交代が可能な保守二党論、自民・民主の二大政党制はその保守二党論にふさわしいものになるか?

 小泉さんは根が守旧派自民党をぶっ壊すつもりなら小沢さんのように疾うの昔に飛び出していたはず。そういうことはできそうにない。

 投票義務制と戸別訪問許可で投票率は80%ぐらいにはなる。

 民主党の課題は労組の意向を気にせずにいられるくらい支持基盤を広げること。共産党はインテリが多い、共産党は学歴も所得も低い人が基盤にならなくてはならないのに、そうなっていない。対照的に公明党は地方出身の貧しい人。都市の貧しい人を対象にしているのは同じ。自民党は資本家の政党、それに正反対のプロレタリア代表の公明党と組む矛盾。

 ○比例なくして単純小選挙区だけで小政党を全部潰してしまう。そうすれば変に小政党が政治を動かすことがなくなる。共産党公明党もおんなじようなものだから、民主党が解体と吸収を呼びかけて吸収すればいい。あるいはキャスティングボードを握らないように、参議院だけその存在を容認する。衆議院は二大政党だけにする。予備選によって個人の政治家を鍛えあげて国会に送り出すようなシステムにすべし。草の根の組織によって支えられる予備選なくして、民主主義なしというところかな?

 ○飛行機か飛行船かという時代があった。しかしビンデンブルクの爆発で飛行船は使われなくなった。

 ○脱原発は良くても、急激にすべての原発を止めるべきではない。そのリスクが高いならともかく、そうではないのに夏の電力需要を考えて、それ以後でも良い(というか、今までバカな電力会社を放置してきてしまったのだから、そんな簡単に脱原発でも電力供給ができるようなシステムになっているわけがないのだから即時停止は到底不可能に決まっている。論理的には可能でも。やらないし、やらせようとしてもそれができるリーダー・経営者が居ないだろう。)。

 東電計画停電は電力会社として考えられない愚策。

 ○東京裁判は見直しも、肯定も間違い。その中間を行くこそが正しい。簡単な解決法などない苦難の道。橋爪先生の東京裁判論はあんまり妥当なものではないですね。ココらへんの価値観を見ると?と思わずには居られないポイントですね。他の部分ではほとんど異の唱えようがないほど優れているだけに際立ちます。

 ○コロコロ総理大臣は参議院のねじれによる。そして党議拘束がある以上、それに縛られるために辞任せざるを得ない。当選した以上国家の議員であるはず、アメリカのように少数与党でも大統領が一人ひとり説得して法案を成立させるようにすべき。党議拘束は議員のロボット化、国会議員の議会での自由思考を奪うのであるから憲法違反である。国対でボス政治が変な権力を持ってしまっているのは間違い。

 ふむ、以前くろねこさんのところで(あってるよね?自信なし(^ ^;))、党議拘束というのはおかしい!という意見になくなったら、なくなっただけで、てんやわんやになりますよという話をした記憶がありますが、そうすると党議拘束をなくして自由判断に委ねるべきというのは正しいかもしれません。

 ですが日本の政治家がかのように振る舞えるとは到底思えないのですよね。予算関連法案の成立で、間違い無く解散か辞任ということが今国会で決まっています。すなわち参議院でのねじれをたてに総理を引きずりおろそうということがもう決まっているわけですね。党議拘束がなければ、参議院のVETO状態は解消されるでしょうか?小沢系離党・離脱のように、与党からも反対が起きててんやわんやという感じになると思うんですけどね。

 まあ、しかしまずは公約を守るという基本、民主政治における憲政の常道という基本ができてからという気がしますね。そもそも自民党で政権を取るために行動をして、とった結果も対して自己の政策を実現できないという現状が見えているのに、こだわり続けるような政治環境・背景からすると果たしてどうなのかな?という気もします。

 まあでも国民がバカか、わかっている政治家か一人ひとり判断が可能になりますから、党議拘束を廃止してもいいかもしれません。すくなくとも野党はそういうねじれを盾に取って、審議拒否で国会を停滞させるなら民意を問え!というべきですし、総理もよっしゃ解散じゃあ!と堂々と解散すべきでしょう。鳩山にせよ、菅にせよ、野田にせよ勝負・決断できない人が多すぎです。野党の時だけ声が大きいのは、戦前から変わらないですねぇ本当に。

 小沢さんは今回各議員一人ひとりの判断を尊重するという態度を貫きましたから、例外を除いて党議拘束というもの、参議院のねじれや小政党がキャスティングボードを握るような本来の立憲政治からしておかしな状況・慣例を廃止するように訴えるべきじゃないですかね?

 小論文的な感じなので、訳の分からないメモになりましたが、橋爪さんの著作では↓のものなんか個人的にはお勧めです。小室博士を読み尽くした人はぜひご覧あれ。

橋爪大三郎の社会学講義 (ちくま学芸文庫)/筑摩書房

¥1,260 Amazon.co.jp
政治の教室 (講談社学術文庫)/講談社

¥882 Amazon.co.jp
はじめての構造主義 (講談社現代新書)/講談社

¥756 Amazon.co.jp
世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)/筑摩書房

¥819 Amazon.co.jp
アメリカの行動原理 (PHP新書)/PHP研究所

¥735 Amazon.co.jp
隣りのチャイナ―橋爪大三郎の中国論/夏目書房

¥1,890 Amazon.co.jp
橋爪大三郎の社会学講義〈2〉新しい社会のために/夏目書房

¥2,100 Amazon.co.jp