てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

自民党総裁選の怪・党首谷垣更迭という暴挙

自民党分析ってほどでもないけど、他に適切なカテゴリがないので。まあ、おまけでそれっぽい話をしているのでいいでしょう。
 どうも衆院選が近づいてきて、自民党総裁選が話題になっておるご様子。

安倍?石原?石破?町村?林?…more?

 いちいち突っ込むのもアホくさいけど、なんで?自民党で立候補する資格があるのは前回の総裁選で立候補した河野と西村だけですよ?(まあ町村さんとか林さんとか泡沫候補は将来のリーダーの顔見せという意味合いがある総裁選に出てもいいでしょうけどね。年齢的に次があるかどうか?そもそも意味ない気がしますが)

 じゃあなんで三年前には立候補しなかったんですか?谷垣さんを支持したんでしょ?三年前に立候補して、主義主張をしなかった人間がどうして今更?谷垣さんが政策を引っ込めた、寝返ったりしたならわかりますよ。そうじゃないでしょ?

 河野・西村の二人は、前回しっかりこうやりますと主張を一応はした。つまり谷垣とは違うものがある!ってことですよね。だからわかります。やっぱりダメだったじゃないか!と言う資格があるといえます。

 しかし、その他大勢はおお、谷垣さんこそ我らがリーダーに相応しい!谷垣さんパネェっすと満足したわけでしょ?なんで今更?自民党政治がダメなところは後出しじゃんけん。総裁・首相が選出されたあとでブーブー文句言って引きずり下ろす馬鹿なことやってたからですよ。文句をいうなら、三年前の総裁選で私のほうがリーダーとしてふさわしいと立候補すべき。そしてなんの事情変更もないのに谷垣より俺が!俺が!なんて絶対に許されない

 四年間きっちり一人のリーダーを党内で支えられない。それこそが自民党のダメな点。自民党は生まれ変わった!というのなら、この谷垣を七年支えるぞ!という気概を見せ無くてはならない。党内選挙で選ばれた代表に従うというルールを守らなくてはならない。野党の間の総裁、政策は別ですか?関係ないんですか?主義主張の一貫性がないものをどうして信頼出来るんですか?党内選挙の結果を守らない自民がどうして衆院選の公約を守れるんですか?

 連立内閣でも本来最初に政策をすりあわせて整合性をあわせて破綻しないようにやるものなのに、同じ与党でありながら、あとから文句を垂れるという一貫性の無さが自民党政治が失敗してきた理由でしょ?要するに民主と一緒で公約を守らないから自民党に支持が戻ってこないんですよ。

 政策でそもそもすり合わせられないなら党を割って行動すべき。そんな野合&混乱スタイルだから何も決められずに停滞して、有権者に愛想をつかされてきたんでしょ?混乱と野合、ラン&ガンならぬラン&ゴーですね。

 結局、三年・四年後こういう事態になったら、首相の可能性があるから、今はパス。美味しい時にやって今はやらない。なぜなら長くやるのはダメという不文律があるから。コロコロ総理大臣、官僚のポストのように定例昇進にして、派閥の持ち回りにしているから。

 んで、今は首相になれる!自分が美味しい思いをするから、立候補!でしょう?バカにしてんのか!野党の代表としてしっかり筋を正す。野党時代から主張した公約・リーダーをびしっ!と示す。そんなこともできないでどうして自民党が再生されたと思えるのか。日本政治を任せられると思うのか?

 国民が一番怒ってるのはコロコロ総理大臣なんですから、民主党が公約担当、契約者をすげ替えて、真逆のことをしれっと行なって怒りを買っているように契約違反、公約違反は民主主義・政治では許されない。

 自民も民主も公約を守らない論外状態。せめて小泉のように公約を主張して行う。そうしない限り有権者は支持のしようがない。小泉のように長期政権をやるためには、野党時代から我々は一貫してリーダーを育てる!四年間総理を支える!という筋を自民党は通さなくちゃいけない。

 それなのにこのザマですからね。安倍・福田・麻生の混乱から一体何を学んだのか!?選挙の顔~みたいなことを考えて、少しでも票が入りそうな人にしよう。目先の総理の椅子でホイホイ動くんですから。

 政治家は政策・公約で選ぶもの。賞味期限があるキムコじゃないんですから、野党時代から次の俺達のリーダーはこいつだ!と決めて、一貫して支えて衆院選戦ってこその自民党再生ですよ。もちろんその次の衆院選まで支えきるのは言うまでもない。その覚悟もなく、野党だからと総裁選パスしてきたわけでしょ?そして今度は立候補する。ハァ~。

 権力の匂いがしたら、つらい仕事をさせておいた谷垣を、いじめっ子がおいそこ俺の席やぞ!と力づくで奪うようなまねをするバカがいるようでは到底任せられませんよ。

 以前指摘したように、参議院選挙制度の問題がありながらも、谷垣は参議院選挙で一応勝ったんですから、その
民意を受けた谷垣を引きずり下ろすということは民主党と同じように民意を踏みにじるのとおんなじですよ。

 まあ、消費税は公約違反だ!民意を問え!と言っていたのに、三党合意で解散前に相手の公約違反に手を貸すボケですから、引きずり降ろされるのは当然なんですけどね。

 それをするにはもちろん、消費税増税は公約違反だ!ということを主張する人間だけですけどね。まあ官僚操り政党ですから、誰一人消費税増税は公約違反なんてまともなこと言うわけ無いでしょうけどね。

 今は何やってるの?状態の舛添さんですが、舛添さんは自民党は死んだ・役割は終わったと言いましたが、本当舛添さんのほうが何倍もマシですね。


【おまけ、自民党の構造・支持基盤の話】

 そもそも自民党という組織は金持ち・企業を支持基盤にしてますから、サイレント・マジョリティ=大衆の支持を得られないんですよね。豊かな頃には別に彼らもそんなに不満がないから、自民党に票も流れたし、さらに既得権団体、陳情してくる団体から組織票をもらえばそれで与党になれた。

 しかし、豊かさがなくなって貧しくなってくると、当然批判票が流れていくわけですね。サイレント・マジョリティの受け皿になれない自民はもう一人、また一人と将来のリーダーが出ていってしまって崩壊するだけですよ。

 自民党一党独裁っていうだけじゃ歴史はわからなくて、畢竟日本の政治はその自民党内の清和会VS経世会ですからね。経世会のプリンス小沢一郎が出ていった時点で(もしくはもう一人の雄橋本が死んだ時点で)、もう自民党はとっくに死んでるわけですよ。清和会オンリーですから両輪の車のかたっぽどっか行っちゃったんですからね。

 自民党をぶっ壊す!の小泉さんのフレーズ、あれは自民党を清和会に染め替える!間違いですからね。清和会=アメリカの代理人自民党に支持が集まるわけないじゃないですか。

 んで、今の反中・反韓・排外主義的なものに擦り寄りだしたのもそれが票を見込めるある種の利権団体だからですよ。谷垣さんなんか靖国行かない!なんて言っときながら、今更ころっと手のひら返ししたのは、既得権に手を付けずに票が見込める利権団体だからでしょ?彼らの政治勢力に擦り寄って、他の既得権とぶつからないんですから、そりゃそっち方面に行きますよ。自民党の皆さんは。至極わかりやすい。

 サイレント・マジョリティの受け皿として生まれ変わるのではなく、アメリカの代理人に先祖返り&特定団体の組織票頼み。こんなんじゃ自民は自滅するだけですね。少しは小泉長期政権から学習すればいいのにね。

 ※余計ついでに、ああそうか、ネトウヨ的なものを少数既得権団体として見るなら、公明党に擦り寄ったのも彼らが既得権団体ですからね。自民党は苦しくなると改革を!というより目先の楽=既得権団体と手を組むように動く。これは自民党の公理ですね。

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