てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

真紀子ネタ:田中真紀子の外務官僚恫喝は優れた政治手法

田中真紀子の入閣の時、ついでに話題になった外務相時代の手法について。

 田中真紀子は能力の是非はともかく、外務省時代片っ端から次官を更迭した。政治主導を取るならああいう手法しかない。ああいうことを出来る人こそ好ましい。しかし今度も政治主導やるかね?官僚は財産みたいなことを言ったけど、日和ったかね?今の内閣に入閣するくらいだし。

 で、まあ今回の話なんですけど、真紀子が女子トイレで官僚を呼びつけたみたいな話があるけど、あれこそ実は大奥・皇后政治の妙技なんですよね。他の男は入ってこれない空間を利用して政治を行うという極めて高度な政治手法だが、歴史に無知な国民じゃピンと来る人もまあ居ないんでしょうなぁ。と言っても、毎回女子トイレってわけにもいきませんからね(笑)。女性専用ルーム、衣装部屋みたいなものを作って、男性が入れないというようなものを作らなかった時点で意図してやったというよりたまたまなんでしょうけどね(というか多分、ブチ切れた結果…)。

 真紀子を入閣させたのは対中関係配慮に持って来いの人物だから。角栄の娘ということで、中国サイドは配慮したという受け止め方をするので、そういう性質はまずあるだろう。しかし中国が最も嫌ってる前原入閣をごまかすための抱き合わせ商法という発想はなかったですね。なるほどね。

 しかし、権力を確立できてない人間がやると、ああいう中途半端な結果、追放されてしまう結果になるんでしょうね。もうちょっと真紀子に権力があって、官僚側も追い落とせなかったら、「強欲ババア!女子トイレに若手イケメン官僚を連れ込んで破廉恥行為!」という醜聞でも作って、引きずり降ろされるというパターンになったんでしょうかね。

 官僚がどうしても排除しなければならないという程の能力でもないので、簡単にパージできた。ヒステリックババア、ご乱心!くらいの事件でしか記憶に残らなかったわけですけどね、この話は。

 日和ってなければまた政治主導で官僚を使う、利権を打破するような目もあるのですが、野田内閣に入閣するという時点でかなり危うい気がします。まあまたメディアが叩いて追い落とす前に解散総選挙で消えて無くなりそうですけどね。そもそも文科省で何か政治主導で改革やることあるかなぁ?

 そうか真紀子が文科大臣ということは、いじめ対策に取り組む最高責任者ということか。彼女は我にこそイジメ問題解決策があり!っていう意識で大臣引き受けたのかなぁ…。まあきっと何もすることなく終わると思いますけどね。

 テレビで元官僚のコメンテーターが、田中真紀子大臣の問題点として、「話を理解してもらえない」、「対立した相手方を血祭りに上げる」なんていうことを語ってました。真紀子が官僚にしたことは普段、官僚が国民にしてることと同じだと気づかないとは…。国民が望むことを無視して自分たちの利権のために天下り組織を作って行政を歪めていることと何が違うんでしょうか?(―と書いた当時は思いましたが、ちょっと論理が違う話ですね、これ。それはそれ、これはこれだな(^ ^;) )

アイキャッチ用画像

徳川の女帝 大奥