てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

パレスチナ国家承認さる

パレスチナが国家として承認をされました。国際政治上の一大事件・転機といっていいのですが、日本の報道ではかくも注目度が低い。この重要性がわからないとは…。

 小沢さんがドイツ視察をしました。それは脱原発の先進国であるドイツを視察するということですが、EU・欧州とのパイプ・関係という意味合いもあります(「福島事故でドイツ人の原発に対する意識が変わったのに、当事国の日本では、政治、行政、経済界でその意識は変わっていない」という発言はもっと注目されるべきだと思いますね)。

 日本に必要なのはアメリカではなく、EU。外交を考えると、つまり国際力学を考えると、日本外交のキーは欧州と中東(南米・中南米という視点もありますが、そちらで日本が力を発揮できそうな課題など無さそうですからね)。今回の脱原発視察で小沢がどういうパイプを築くことができたのか、大きなポイントになりそうですね。対中パイプ&対EUパイプにより、その外交が出来て初めてアメリカとの外交がうまくいく。そのような発想はないのでしょうね…。外交の基本なんですけども。

 今回日本はパレスチナ承認をしました。アメリカ追従ではなく独自路線を選んだというところは、当然野田総理の発案ではないでしょうから、誰が決断したのか興味深いところでもあります。もはや日本が棄権しようが反対しようがどうにもならないから、アメリカも日本の動向を無視したという見方もできますけどね。

 パレスチナが国家昇格し、イスラエルは反発を強め、より中東情勢が緊迫化する可能性が高まる。イランもますます強硬路線を進めていますし、シリアもサリン開発とか…。こういう時に外交力を発揮できる国であれば、アメリカも日本を重視します。対米外交が最も重要な国なはずなのに、なぜ相手が最も関心を持っている地域に強固な外交パイプを築いたり、情報ルートを築かないのか…。中国・半島ばっかりで、こちらに対する関心が薄い!薄すぎる!

 「日本の外交」というテーマで、領土問題だけ。話題になる国が完全に東アジア+米国のみなんていうことはざら。昔は中国と印度しか頭になかった。三国一の~というやつね。日本・中国・印度の三国が昔の日本人の世界そのものだった。今はその印度が米に変わっただけでしかない。日本人のメンタリティはかくも狭小。自分たち狭い日本(ムラ)のことしか興味が無い。そんなことで問題を解決できるはずがない。

 誰ぞ狂瀾を既倒に廻らすものはおらぬか…。

 ※「クウェートの少女がアメリカ議会において、イラク兵が病院で乳児を保育器から出し床にたたきつけたなどと涙ながらに惨状を証言、戦争に疑問を抱いていたアメリカ世論は一挙に反イラク色に染まったが、後に少女の証言は真っ赤なウソだとわかッタという話がありました。そういえばあのケースは、偽証罪に問われたのだろうか?クウェート女性初の政治家とか大臣とかになったら、見え見えすぎて面白いんですけどねー。それとも米でビジネスでもしてるのかしらん?

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08_パレスチナの国家承認で揺れる欧州