てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

平成維新という旗印のセンスの無さ、大正デモクラシーを意識した平成デモクラシーこそ必要

 ツイッターは、アメリカ政府の肝煎りで独裁国家に対して言論テロを行えるようデザインされたものだといいます。だとしたらアメリカの軍部利権の肥大化とか、軍産複合体とかに対する非難はどれくらいネットを媒介にして高まってるか気になる所。日本でも、独裁国家の打破にツイッター・ネットが貢献しているのでしょうか、日本から活動をする小国の活動家・革命家みたいな人、あるいは支持をする人とか活動していたりね。

 そんないまさらのことを今回の選挙の低投票率を目の当たりにして改めてしみじみしてしまいました。投票率が70%なら、結果が悪くても国民の意識・関心が高まっているから、次こそは…!となったんですけどね…。

 選挙前の雑感を交えて、今必要なスローガンは維新よりも、大正デモクラシーという話をしたいと思います*1


■選挙前のつぶやき
 選挙前は自民党300は流石に多すぎるとは思うけど、小選挙区制を考えると十分有り得る数字。自民・民主・維新・みんな・未来と票が分散して、自民が地滑り的で比較的第一位になる可能性は高い。小選挙区で消極的支持の形で自民がほとんど勝つという図式は当然成り立つ。

 ということをつぶやいていたら本当にそうなっちゃいましたね…。さらにまあ流石にそこまでにはならずに自民過半数前後、自民が他の政党と連立組むくらいのどこも突出しないくらいになる方が確率高いと思っていました。投票率自体もっと高いだろうと思いましたしね。

 小選挙区制という選挙の問題ではなく、小選挙区に属する政治家を国民がチェックして政党にかかわらずちゃんとした政治家を国会に送り込むことが出来ないことこそが本当の問題ですね。国民が絶えず国会をチェックするように関心が高ければいくらなんでも自民一方的勝利にならない、そもそも風次第で1党が300までにはならないはずです。比例はともかく小選挙区は政党如何でなく個人の政治家を選び出さなくてはならない。

 国民と政治家の断絶、両者の距離がドーバー海峡くらいかけ離れている。これこそ日本の病理ですね、何を今更ですが今回の選挙で改めて思いました。


■政治人材の空白が
維新・みんなVS自民・民主連合を招く?
 谷垣さん亡き今、安倍ちゃんと石破さんで、進次郎の世代まで空白という意見を見ました。なんでや!河野おるやろ!といいたいところですが。まあそれでも人がいないことに変わりはないですね。今回の政権で自民党にはこんないいのいまっせ~とアピールできなければ野党暮らしに入った時相当きつい気がします。

 まあ野党に墜ちる死亡フラグ以外の何物でもないですけどね。本来自民に入りたかった民主の人々がちょうどその間隙を埋めてくれそうなので、民主の前原系の彼らは離党&合流する気まんまんだったりしてね~。維新・みんなVS自民・民主連合とか。どうみても前者が勝ちそうだけど、支持基盤・組織がガチっとしていないので、四年待てば確実にまた自民・民主連合の時代となりますからね。


■戦前の選挙予想

 正直、今回の選挙は厳しいとみてました。ポイントは比例で何万票取れるか。そして選挙後の反自民の受け皿の再結集(まあ既に書きましたが)。次回の選挙ではまた自民崩壊するでしょうから。再編を主導する力があると示せるかどうかがポイントでしょうね。

 ―とつぶやいて維新・みんな連合が戦いを主導しそうで、民主はそれに弾かれてしまっています。小沢&生活が参画できればまだ希望がありますが、うーん、どうなるだろうか?厳しい気がするけど。今のところ将来ビジョンが見えないので相当厳しいオワタ感があります。
 
■石破禅譲プラン、問題はするかしないかではなく、いつ禅譲するか?
 「安倍ちゃんはゲルに禅譲しろよ」というツイート見ましたけど、安倍ちゃんはあんまり財務省頼りじゃないから、財務省の傀儡と早くも言われてるゲルちゃん禅譲は既定路線でしょうね。一年内に内閣崩壊→参院選前のゲル禅譲参院選乗り越えるプランが既に見える件。
 
 まあ流石に参院選前はないか。参院選後のTPPとかもしくは何らかの問題が起こった時、党内が揉めて収拾しきれずに~という感じですかね?鳩山復党とか、本当そういう政治判断向いてないんだろうな~って気がしますからね、安倍さんは。
 
 改革派安倍という点で今回の自民勝利はまだマシなんでしょうけど、官僚依存の石破台頭でまた改革の流れが消える、後退するのは間違いないでしょうね。そして言うまでもなく、「自民の」安倍晋三である以上、改革は保守・利権の慣性力に自ずと制限されたものになりますからね
 


■生活のポイントは維新・みんなと連携して参院選戦えるかどうか
 候補者の立て方が明らかに再編狙いになっている。みんなに多少配慮をした分希望はあるが、民主外した以上、さらなる上積みを求めて&確実化させるために生活と組むことは十分ありうるか。早く小沢との提携まとまりました話を聞きたい。「選挙の達人」の称号もあることですし、可能性はある!!!
 
 比例票は自由党時代の保守票を幾らか逃している、その分左派票で補えるかどうか―と己以外でもきっちり分析されている人がいました。まさしくそのとおり。しかし橋下&石原&渡辺<小沢 ―という期待順で票が持っていかれるとは思いませんでしたね。まあ自由党時代の600万は小沢以外にろくに入れたい政党、独立個人商店的政党がなかったですからね。
 
 仮に未来が大勝したとしても政権与党になれるわけではない。なったとしても連立で相当混乱、苦労する。民主党でさえあの混乱でしたから、連立政権ならもっと混乱するでしょうから、勝負は次の選挙でしょう。と余裕こいてツイートしてたら、まさか母体がここまで先細るとは…。次の参院で一定の発言権、キャスティングボード握れないと極まりますね…。
 
■自民・民主CMの感想
 自民党をぶっ壊す!→日本を取り戻す!というキャッチフレーズの流れ。これって昔の自民党を取り戻すってことなのでは?
 
 野田さんはCM見ると、どうも消費増税は避けられないという思い込みに依拠した、「政治とは決断すること」痛みを伴うなんちゃら!を想像させる路線で行くらしい。しかし、安倍ちゃんは最後取り戻すを連呼したあと何て言ってるの?最後噛んだのかなんなのか聞き取れないから、「えぇ?」ってなる。
 


■民主が自滅したから、生まれ変わる必要がなかった自民
 己が安倍氏なら、自民党は生まれ変わりました!っていうキャッチフレーズで行くけどなぁ~。反省して「これを止めました。こういうふうに改めました。もう一度私達にチャンスを下さい、お願いします」という風にPRするけどなぁ。あんな居直り感出しちゃ、離れた自民票戻ってこないと思うけど。

 ―離れた自民票を取り戻す!じゃなくて民主党への信頼が失われて勝手に自滅したから、「信頼を取り戻す!」必要はそもそもなかったんやね…。さすがに己もそこに気づかんかった。


■取り戻す!というキャッチフレーズのセンスの無さ

 日本は自民の言うキャッチフレーズのようには失われていないから取り戻す必要なんてない。それよりも死んだ憲法を復活させること、憲法憲政の常道を取り戻してください。国土が原発で汚染されたのに、原発を継続して取り戻すって何の悪いジョークなんですかね?沖縄の基地を取り戻すんですかね?拉致被害者を本当に取り戻せるんですかね?

 政治家は言葉の生き物、国民との契約によって政治を動かす、言葉を最も重要な武器とする職業。それなのにこの抽象的、将来が見えないロジック、言葉…。うーん。ブログ初めに書いたように改革派安倍晋三は自民では数少ない期待できる政治家なんですけどね…。



■自民+石原で公明との自民蜜月時代が終わるか?

 石原さんは公明とガチでぶつかってるので、維新が結構な数を取ったら、公明ポイーで維新と連立かもしれないです。石原さん公明外さないと連立組まないって言ってますしね。その点は評価されるべきでしょう。もともと公明は民主寄りですしね。民主か、小沢さんルートでつながるかも。

 しかし自民は選挙協力をしてくれる公明を簡単にポイーできるでしょうか?維新には組織らしい組織もありませんし。


維新という旗印のセンスの無さ、日本に必要なのは維新でなくデモクラシー、平成デモクラシーを掲げる立憲政治家・民主主義政治家はおらぬか!?
 
 ようやく本題(^ ^;)。そもそも維新ってなんの悪い冗談なんだろうか?明治維新だって、既得権温存の中途半端な改革だったし、何より昭和維新を連想するもの。平成維新って、結局中途半端かクーデター未遂で終わるっていうことじゃないんですかね?そんなイメージ悪い過去の事例を引っ張りだしてきてどうするんだろうか?

 やるんなら「大正デモクラシー」をもじった「平成デモクラシー」でしょうよ。薩長や軍にコントロールされていた政府を議会・言論の力で民主主義政治を実現した大正デモクラシーこそモデルにすべきで求心力を集める格好のフレーズ・旗印でしょう。今日本に必要なのは民主主義再生。なんで民主主義国家を目指さないのか?なんで平成デモクラシー運動を鼓舞する声がないんですかねぇ…。

 アベノミクスではなくアベモクラシーが必要なんですよ。経済だけで民主主義がごっそり抜け落ちている。報道の、言論の意識クラシー(暗し)ですか…。←審議中

アイキャッチ用画像

平成デモクラシー

*1:本当はかこの歴史的出来事をなぞらえるよりも、新事象・現象に即した新スローガンの方が良いんですけどね