プロ倫まとめて思ったこと
プロ倫についての一考―規範も大事だけど歴史&社会背景もね(ゝω・)
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神①
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神②
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神③
最近プロ倫読んで思ったことはコントとか色々いても、社会学ってジャンルが成立&世の中に認知されたのは、やっぱマルクスとその反論を述べたウェーバーにあるという事。既存の学問、資本主義前提とする学問体系では解決できない問題に注目して解決策を考えたマルクス&ウェーバー(ウェーバーの場合はマルクスに対する反論という意味が大きいか?)によるって事。無論それ以前にも優れた学者はいても、二人が社会というよりもっと大きな制度に目を向けて分析をしなかったら社会学どころか学問も動かなかったと思う。
マルクスは優れた点も多いが、?も多いために評価するのに皆難しいと感じる学者で、ウェーバーとデュルケムは本当にガチで凄いというのが拙評価。パーソンズはどうだろう?いまいち凄さがわかんない。まあ、あの人の場合は方法論だからってのが大きいんだけどね。多分今後色々読んでいくうちにやっぱパーソンズは偉大なりって実感していくと思うんだけどね。
んで、マルクスがいろんな学問の人から~~学者としてのマルクスと紹介・分析されることが多いんだけど、~氏は歴史学者、社会学者、哲学者だ!という争いは人気学者故の話であって、鼻つまみ者だったら、「いやいやあれはうちの学問じゃないから、オタクの学問の人でしょ?」というパターンになっているという気がする。「お前らの嫁だろ、何とかしろよ」―に近いものがあるな(笑)。もしくは1001の「わしは育てとらん!」
ついでに資本主義についてつぶやいたのでそれを―
資本主義社会というのは富が増えることを前提にしている。第二次世界大戦というのは世界金融システムの崩壊でその前提が崩れたゆえ、システムの再生を図った衝突だった。が、現代の場合、富は増えているのだけどいろんな要因で結局は増えない・目減りするデフレにあると言える。資本主義の危機には違いないね。
そもそも資本主義のロジックの前提としてかなり狭い社会(政治的単位で)を想定していて、今のように地球全体を考えた上で、資本主義が成立するか?上手く機能させるためにはどういう条件が必要なのか?とか真剣に議論されているのかしら?どうも場当たり的な個別問題しか論じられていないような気がするのだが…。
ウェーバーの分析を待つまでもなく資本主義(民主主義)とはそれ以前の時代を今を分かつ決定的な変化であるわけです。そして今や地球上に資本主義・市場のルールが覆い尽くして手の届かないところがないという形にまで拡大して、それ故の危機という視点が乏しい気がするのですが…。近代化以前の社会なら同じ事の繰り返しが当たり前でそれでいいですけど、近代資本主義というのは有望な市場・未開拓地がなければ成立しませんからね。
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