てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

裁判員裁判の判決破棄、裁判員制度の意味はどこへ?


 東京高裁が裁判員裁判の死刑判決を覆した件ですが、これまで二審で破棄されたことはなかったためかなりインパクトが有る話です。これまでの判例が同じ理由で殺人を繰り返した場合―というので破棄したと言います(心中で家族を殺害→強盗殺人)。理由がどうあれ、そぐわないというのであれば、裁判員制度の意味がなくなってしまうので、自動的に最高裁審理になるべきようにした方がいいと思いますけどね。

 まあ、これで最高裁審理しなかったらアホですけどね。判例第一ってのは確かにその原則がありますから、判例変えるのなら最高裁がやるべきことですからね。

 前にも書きましたけど、有罪→懲役ってのいい加減制度変えないと同じこと何回も起こりますよ。懲役=更生っていうのはかなり無理がある発想でしょう。もともと善人が過ちを犯してしまってそれを反省させる、ペナルティを与えるという点では意味があるとは思いますが、悪人(元から問題があって社会に適合が出来ない)というケースなら社会制度として労力と時間の単なる浪費で全く理にかなってないでしょう。単に一時社会から乖離・隔絶させて、もう一度社会に解き放っても彼らの生きていく場所が整備されなかったら、また犯罪に走るだけでしょう。

 その後の人生は贖罪、社会に貢献できるからということで一時社会から隔離するのなら、奴隷や兵士を作るような今の制度では何の解決法にもなっていないと思います、違う制度を考えるべき時でしょう。米の刑務所なんかそうなってるのかな?ストーンフリーでそんなこと言ってましたが、もうちょっと何か考えるべきと思います。

 あと、無期懲役と死刑の量刑は幅がありすぎですよ。終身刑を設けるべきですし、死刑廃止議論もあるのですからせめて終身刑を国会で話し合わないのはおかしいでしょう。ムショで病気になるとなかなか治療ができなくてギリギリの状態・死ぬ寸前だったなんてのを見ましたが、色んな所で今の刑務所制度は破綻している。再考し直す時期かと思います。憲法だけじゃなく一度作られた制度のまま放置しすぎでしょう。法治ならぬ放置国家か!

 犯罪→出所してそれでおしまいではなく、その後の人生でどれだけ社会に貢献したかで、本当の意味の更生があるわけですから、そこを含めてホーリズムでかんがえないといけませんよね。己は無論、ケースバイケースで考えるべきという立場ですが、どちらかといえば重罪人は絶対に許すな!って考えです。ですけども、その後の人間が更生してやり直す、ただ復讐して重刑にあわせるよりも、大きな働きをして社会の役に立てるというなら活用すべきという立場です。唯才論的な立場ですね。

 しかし、今のままじゃ活かされる事は到底ないんじゃないか?と思わざるをえないのですけど、裁判員制度の導入とか小手先のことではなく、こっちを真剣に議論すべきではないでしょうか?まあどうせアメリカの追随、そうすることで既得権もそれほど脅かされないしアメリカさんが認めてくれるからってな発想なんでしょうけどね。

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