てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

「デモはテロ」失言、政治の劣化は最早危機レベル

 石破幹事長がデモはテロという失言で避難を浴びました。しかしよくよく彼の発言を見てみると、騒音をまき散らす迷惑な人々・マナーが守れない人々を対象にあげていました。それをもってしてルールが守れないならテロと同じだと言いたいのは、まあわからない話ではありません。一応論理としては正しい。

 しかし、ここで問題なのは特定秘密保護法の濫用が危惧されている中でそのような危険なワードを何故選択してしまったのかということ。このようにデモ=テロと短絡化されたら、「相手側になんてやつだ!」と付け込まれるに決まっている。どんなデモでも「テロの危険性があるから」と監視対象にする可能性を連想されるに決まっているでしょうにねぇ…。

 失言といえば、麻生さんのナチス発言がありました。ブログでも書きましたが、言いたいことは「冷静にしっかり議論しないとナチスが民主主義を破壊したようなことになってしまう。ナチスに乗っ取られたようなことになってしまう」そういうことが言いたかったとわかります。

 しかし、誤解を招かないように正確な言葉遣いをしない。ナチスの教訓を踏まえて、我々はしっかり議論してそのようなことが起こらないような新憲法を作らなくてはならないーなど、はっきり論理性のある説明ができないこと。また「テロ」・「ナチス」といったような使うのに怖い単語・用語を平気で使ってしまう精神ですね。

 失言とは基本的に、相手に誤解されるという構造があって出て来る誤解という構造があるのですから、なるべく誤解されないように危険な単語・用語・話題というのは避けるべきであり、語るときには前後関係を明確にしなくてはならない。そういった知恵がないことがわかります。石破さんはせめて迷惑行為がすぎるなら法に触れて犯罪者になるおそれがあるとすべきだったでしょうね。

 無論、本来ならそんなこと自体言うべきことではないのですがね。では、どうしてそういうことを言ってしまうのか?と考えると興味深いことがわかると思います。これは今の自民党というか政党全てに手に共通することだと重いますが、自分の支持者、耳障りのいい言葉だけを取り入れているからこういうことになると思います。

 自分達の支持者の声ばかり聞いているから、こういう時に自分達の政治グループに属さないものに「テロ」という言葉を使うのでしょう。きっと普段から支持者や同じ政策観・価値観の人々の間では、ああいう人々を軽んじてみている。テロリストではなくとも、自分達の言い分を理解できないアホのような言葉で侮蔑的に呼んでいるのでしょう。だから「テロ」くらいはなんともないとこれは危険な言葉だ!というブレーキがかからなかった。

 安倍首相をみてわかるように、いわゆるネトウヨ的世界観、もしくはそれより穏やかな「右翼」、右寄りの世界観にいることがわかります。そのような支持者の声を聞いているうちにそれこそが正しい、自分こそが正しいのだと思い込んでしまったのでしょう。正しいから何をやってもいい。その姿勢が今回の議会のプロセスを無視した強行採決に繋がるのでしょう。

 陰謀論と言っても様々ありますが、元自衛官みたいな人が展開するトンデモ論を見ましたが、そこには共産主義者の亡霊とでもいう感じで中韓を敵と捉え、その支持者を、いわゆるサヨクを日本を破壊する共産主義者!という形で捉えていました。確かに政治団体の中にはそういう系統をひきづるおかしなものもあるでしょう。しかし十把一絡げに運動を手先やスパイのように捉えるのは相当危険な思想といえるでしょう。

 社民や共産(おそらく民主もか?)の意味不明な政治主張を捉えて、このような政治主張なら妄想だから相手にする必要はない。サヨクの主張なんて妄言であり、メディアに一部残っている共産主義の残党が煽っているだけにすぎないから、真剣にそんな声を聞く必要はない。判断能力がない国民が安保の時のように煽られて軽挙妄動しているだけ。

 ―そう捉えているのでしょう。だからこそプロセス軽視の強行採決という行動になる(岸が安保改定を強行採決した時のように、それで大丈夫だと信じているわけですね)。麻生も石破も発言の裏にはそういう理解があるからこそ、軽率な失言に繋がっていると己は見ますね。自分の思想・政策こそが正しく、相手はバカ。相手側をレッテル貼りして相手にする必要がないと思っているのは議会政治として相当危険だといえるでしょう。異なる政策・スタンス・世界観が併存するのが当然なのに、自分達の政策・主義主張のみが正しいと思っている。これでは中韓と変わらないですね。

 このような発想があるとすると政治の劣化、政治レベルは危機的と言わざるをえないでしょうね。与野党変わらず、一昔前の相手のイメージでレッテル貼りしている。象徴的なのが「軍靴の足音が聞こえる」「戦争が出来る国」ですね。そんな古いイメージで相手を捉えて、しかも過剰に悪魔化して大戦争に導くつもりだ!なんてことを言ってしまう。相手の政治勢力でもこちらに近いまっとうな人から、極右・極左のような異常な人までいる。それを理解できずに全て相手の主張を異常なレベルに引き上げて解釈しようとするのは病んでる以外の何物でもないでしょうね。

 願わくば、どんなスタンスであろうと、相手の言い分を極端に捻じ曲げて悪魔化する身内をそれは違うとピシャリと排除する姿勢がほしいですね。時期党のトップから現トップ、そしてトップ経験者までそういう妄言を言うのですから、これは相当困ったなぁ…と嘆かずにはいられないですね。

 最近ツイッター見ていると、普段まともだと思っていた人が、本当にそういうことが出来ない人が多くてビックリしましたからね…。