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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

日本の声を聞かない米は反米派を育成している

 靖国参拝は意識していなくとも、そういう意図がなくとも、中国への挑発行為になる。結果、対日強硬派・軍部の台頭に繋がるから止めろ!というロジックが出てきます。そしてそれは正しいものです。しかし同時に米が、また世界的に緊張状態を好まないためでも、靖国参拝を中止せよという声明を出して抑圧をかけることは、日本国内の強硬派・反中派を勢いづけることにもなります。何故このロジックがわからないのか?

 まるで靖国行くバカ、批判するバカみたいな構図だと以前つぶやきました。丁度中国の安定的に暮らしていけている裕福な層が「靖国参拝とかしてウチラの国内を不安定にさせるのやめてくれよ…」と思っているように、日本人も「ちょっと靖国参拝批判とかして国内の強硬派勢いづけさせるのやめてくれよ…」というおんなじ図式になっていると思われます。 まさに「中国化する日本!」ですね(笑)。

 前回、どういうふうにアメリカは日本を見ているかという話をしました。その見方から何故こういうことになるのかも説明が付けられると思います。国内で靖国参拝を支持する割合と支持しない割合が半々ですから、これが将来にわたって靖国参拝を国民が支持すると思っていないからでしょうね。これが80~90%近く支持をしているとかならまた話は別だったのでしょうけどね。

 しかし20代はこの参拝の支持率がしない割合の4倍だという記事を見ました(今見たら産経で3倍でしたね。またこの調査には「哀悼の意を示したことについて」という聞き方をしているから誘導的だという批判も見ました)。とすると己が考えている今の20~30代があと三十年くらい経ったらそのままスライドして日本人の大半以上が靖国参拝に肯定的になるという前提が崩れなくもないですが、やはり個人的には戦後100年経って「慰霊」行為に過剰にケチをつけるような態度は確実に反感を買うかと思われます。やはり日本の世論・政治と外交は善悪の価値観なき戦後レジームを求めるという流れに変わりはないでしょう。善悪のフレームを押し付けられればそれに反発する流れが出て来るかと思います。そして米はそれを完全に読み間違えているでしょう。

 いずれにせよ、今回は米が「失望」という声明を出して、日本のメンツが潰される・傷つけられる結果になりましたから、国内の強硬派や反米派の成長というのは注視すべき一要素になると思います。

 しかし小谷さんが日本の面子を潰す形となったというように、もしどうしても安倍参拝を抑制したいのであれば、普天間移設で辺野古の新基地を不要とすればよかった。また辺野古新設はさておき普天間を撤去すればよかった。仮にそれが出来ないにしても、地位協定の一部くらい改正すればそれをエサに参拝を止めることが出来たでしょうにね。軍事的な知識がないのでハッキリとしたことは言えませんが辺野古新設は本当に必要なのでしょうか?というかトランスフォーメーションを進めているのに、沖縄基地の縮小はできないのでしょうか?基地問題が日米同盟について負の要素をもたらしているというのに、やはり俺たちアメリカが日本を守ってやってるのだから日本の言い分を聞く必要はないし、日本は米抜きでは安全保障を成し得ないのだから配慮する必要はない―とまるで日本や沖縄の声を省みないのでしょうか?

 仮に辺野古が必要だとして、もし安倍政権にその見返りとして地位協定をわずかでも改正すれば流れが一気に傾いたでしょう。僅かな改正でもいいので新基地と地位協定改正をセットにすれば、名護市長選挙は間違いなく基地建設派が勝利することになったでしょうにね。米は本当センス無いですね。

 また、取調べ可視化がないために裁判権を渡さない一因と言われているから、野党はぜひパッケージ戦術で地位協定と取調べ可視化を訴えて欲しい、攻めて行って欲しいですね。

 米はいつになっても日本の声・関係改善の意見を聞くつもりはないでしょうね…。

靖国関係の記事一覧

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日本の英兵捕虜問題

外交力学を無視した韓国外交

米の外交的愚かさは安倍政権の外交ミスの言い訳にはならない

靖国参拝関連でつぶやいた中国周辺のまとめ

この記事は時系列的にココです。

The economistから安倍外交の失策について

靖国参拝について日本国際問題研究所の小谷哲男さんの分析

オバマの参拝批判に見る米の対日観

靖国批判に見るオバマ外交の稚拙さ

東京裁判とサンフランシスコ体制を結びつける愚かさ

維新、河野談話の撤回要求へ

靖国報道に見る自民族中心主義と「失望」