てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

日本の安全保障(有斐閣)からメモ

日本の安全保障 (有斐閣コンパクト)/有斐閣

¥1,995 Amazon.co.jp

2004年の10年前の本です。順不同の例によって、テキトーメモです。

 ○冷戦以前まで金丸・中曽根・小沢と自民で実力を持ったのは、安保がわかる人間、つまりは対米協力派か。その図式は戦後も通用するのだろうが、安保がわかる自民内の有力者といえば今は石破くらいか?今自民に将来の中曽根・小沢みたいな政治家っているんかね?

 まあ、政権交代があったように、自民絶対時代でなくなれば意味もなくなるのだろうけど。非自民党政権でも対米交渉が鍵になることは違いないわけで。自民党時代、どういう人間が実力を持ったのかということは今の若手政治家に是非抑えてもらいたいポイントか。田中角栄に代表される利権配分型はもう無理でしょうからね。ポストでなく人に権力がつくという前近代的政治は最早通じないですし。

 ○安保強力の拒否と代償の資金提供という基本図式。「反戦平和」というお題目は日本の現状を維持・封じ込める強力な力学として存在し続けてきました。戦争拒否、対外軍事行動を拒むということはすなわち、日本の外交問題をこのまま塩漬けにするということと同じですね。今では安保強力かつ資金提供というバカみたいな図式になって更に悪化しそうですが。

 少なくとも「反戦平和」を唱える野党には現状を改善・改革する能力はないということだけは間違いないでしょう。そういう野党は自民を肯定する、補完勢力と言われても仕方がないですからね、何度も言ってますけど。沖縄基地にしろ、拉致問題にしろ、米従属構造にしろ全ての外交問題は塩漬けにされます。それらを変えたいなら安保・軍事に力を入れなければならないということが、もっと周知の事実にならないと日本の政治は変わらないでしょう。

 ○東アの地域枠組みの欠如という基本図式―まあやっぱ、結局東アの問題ってそこに行き着きますよねという話。掘り下げられてはいませんでしたが、いつか取り上げるので、一応ここでもメモ。

 ○ベトナム戦争によるゲリラ戦が北に大きな示唆を与えたはず。ベトナム戦争集結で間違いなく北朝鮮が韓国より有利になった。この敗戦で米に韓国・半島の戦争に干渉できる能力がグッと下がった。なぜこの機を逃さず仕掛けなかったのか?ゲリラ戦をヒントに拉致やテロという非正規戦を主体にした。やはり当時の北は豊かだったが故に、ゲリラで国を崩壊させる覚悟がなかったのだろうか?韓国の核武装も米から見捨てられる可能性が高いからこその判断だしなぁ。60年代にゲリラで攻勢をかけてダメージを与えられても転覆は無理という結論に至ったのか?韓国に勝って統一できても相当なダメージをうけること、さらに中国・ロシアの支援がないことか?ソはデタントしそうだからあれだとしても中国は支援しそうだが…。それとも戦争で勝ってもその後、中国が統一半島を支配下に置こうとする懸念でもあったか?文化大革命の時でトップ同士の意志統一・信頼関係醸成が出来なかったのか?もし毛沢東がゲリラ戦Go!で支援を約束していたらどうなっていたか…。「北が質、南が量」「北が質量両方」「北が量、南が質」という軍事優位の流れ。

 ○日本の軍事費の人件費の高さ。45%が人件費!新兵の給料が米の中尉並。装備品購入等が18%と各国と比較して小さい。R&Dは米13.7%仏11.1%独5.7%をはるかに下回る2.7%!武器輸出が出来ず購入も米のみだから、非効率的で国産兵器は単価が高い。「軍事費大国」であって「軍事大国」ではない。アホですね。安保・軍事でなんでこんなバカなこと、非効率的なことやってるんでしょうか?外交力を自ら捨てているようなものでしょう。武器輸出三原則は改正ではなく廃止されるべきものではないでしょうか?戦後&冷戦後から何年経ってると思ってるんでしょうか?一体何やってるんでしょうね?

 ○ウォルツ教授の日本核武装論の根拠に小沢一郎核武装発言がある。世界は日本の核・軍事アレルギーを知らない。

 ※忘れてましたが、岸首相の安保闘争の話で自衛隊を動かして鎮圧させようとしたというエピソードが有りました。そしてそれはシビリアン・コントロールが根付いたウンタラカンタラと書いてあったんですけど、全然関係ないですからね。軍隊の暴走もその国民の支持もそうする合理的背景があったからそうなったわけで、何でもかんでも軍の行動が支持されるわけないでしょうにね。軍事アレルギーという以上に、それに付随した戦後史観アレルギーみたいなものの見方がまた困ったもんですね。