読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

オバマ外交の根本的誤り

そろそろ靖国ネタは今回くらいで終わりにしたい。というかさっさと書いておけよという話ですが。

 オバマさんは丁度、日本で言ったら鳩山さんのように保守派からは映っているんでしょうか(※)。理念だけの現実を無視した外交オンチと。まあその保守派からしてブッシュ政権時代見ればわかるように外交グチャグチャにしましたがw。今回の騒動はある意味、安部総理が米のオバマ大統領に不信任を突きつけた形になりますからね。ブッシュみたいに参拝を否定しないちゃんとしたリーダーを日本は望むというような要求と言えましょうか。

 (※こんなのありますしね―オバマ大統領は米国版ルーピーか!? 支持率急落、自撮りで離婚危機に n-knuckles.com/case/internati大統領が離婚した例ってあったっけ?まあ、今後何か期待できるような成果をあげられる感じはないですね。ブッシュもそうでしたが、二期やらせる意味がわかんないですね。)

 まあそれもブッシュ=小泉関係あっての話なんですけどね。共和党だろうが民主党だろうが、大統領=首相の個人的人格関係すら必要なく、アメリカは日本の靖国参拝に口出しすべきではない―そんな風にハードルを挙げて要求をするかもしれません。まあ直に、面と向かては言えないでしょうから、そういう方向に変えるために参拝静止の声を無視して強行参拝するという形になりそうですが。

 しかし、忠実な手下として集団自衛権を容認する方向に動いてくれた安倍を、靖国参拝で叩くことは普通できないですよね…。批判するにせよ、もっと慎重にやるべきだったはずですし。なんというか今回の政治/外交ゲームで、上手く立ちまわった、正解といえる選択を選んだ国が一つもないんですね。

 まあ、以前「失望」の外交的意味合いを記事にしましたが、地域を不安定化する恐れがある時、同盟国に対しても「失望」表現が用いられることがあるという話をしました。そしておそらくは靖国についての価値判断にも触れていないこともたしかでしょう。

 しかし同盟国日本はいずれ集団的自衛権行使で何処かへ派兵する可能性は高いです。戦死すると、必ず靖国に祀って欲しいという人間が出て来るでしょう。そういう可能性を無視して、靖国でなく千鳥を訪れるなんてことやったら、日本から反感を買って叩かれるに決まってる。そんなセンシティブな問題に「失望声明」は軽率すぎるでしょうね。同盟国として血を流してくれ。しかし死者としての名誉ある待遇については知ったことではない・認めないと言っているも同然ですからね。

 以前、仮想敵国である中国へ無駄な警戒を招かないような配慮が必要であるという要素があり、それ故安倍政権に対する扱いも難しい要素があるとしても、失望声明以外の道を模索すべきだったことは言うまでもありません。また日本について強いメッセージ・非難の意図が込められていたと疑われないためにも、外交関係を悪化させ続けてきた韓国に改善の意思を示さないのならば、それに対しての失望声明が必要ですし、同じく外交懸案を抱える中国について出さないのは釣り合いが取れない。より重い表現を使ったメッセージをはっしない限り、一番米が懸念している問題になってしまいますしね。日本への反発を封じ込めるためにもっと重い声明を中国・韓国に出してトーンダウンを図るべきでしょう。

 www.nhk.or.jp/worldwave/maruこれもNHKの特集からですが、「靖国参拝中韓反日感情を戦略もなく煽るのは危険だ」―全くおんなじことを米が日本にやってるのに気づいていない件…。靖国を軽視して、日本国内の「反米」感情を煽るのはやめて下さい。安倍が鏡を覗けば、そこにオバマが映っているというね…。まさにアメリカの鏡・日本状態になっています。無自覚に日本の虎の尾を踏んで反米感情を煽り立てる危険性にまるで気づいていないでしょうね…。

 ブッシュ政権の時、外交スタッフがパパ時代のお下がりと、民主党系からの鞍替えのネオコンだったことは有名ですが、オバマクリントン時代のそれを引き継いでるのですね。そのクリントン外交が行き当たりばったりで戦略性にかけると言われるのを見て、今の稚拙さの理由がなんとなく想像できますよね。

 意見の相違がある時に互いに正直に発言できるのは緊密な関係の証しだから…(震え声)―というような言い訳を見て、本当にもしどろもどろ、てんやわんやっ て感じですね。外交の稚拙さを糾弾されて、慌ててそんな強いメッセージじゃなかったよとミスを取り戻そうとしても、もう後の祭りですね。国務省のハーフ副報道官が時期が悪いみたいなことを言ってましたけど、時期が悪いってどういうことですかね?じゃあ何時なら良かったんでしょうか?全くわからないですね。

 失望のメッセージは明確だと言ってますが、名護市選挙で敗れたらどうする気なんでしょうか?基地問題でゴタゴタしている時に「やっぱりアメリカは…」と思われる外交的マイナスを何故考慮しないのでしょうか?基地は移転して当たり前、沖縄の民意なんか知ったことではない、外国人の民意なんて大したことではないと現地・駐留地の国民感情・民意を踏みにじるということでしょうか?

 オバマがTPP会合出席できなかった、ドーハ・ラウンド化するだろうというのを見かけましたが、正直オバマ外交はもうダメなんじゃないですかね?ブッシュ政権時代の発案とはいえ、TPPはハワイ出身のオバマ外交の象徴、太平洋シフトの一つの目玉でしょう?今、TPP交渉を大統領に一任するかどうかで議会と交渉していますが、そんなこと本当に出来ますかね?議会の信任を得ない秘密外交交渉のTPPへの懸念はかなり高まっていると思いますし。

 そういやジョン・ケリーって金持ちでブッシュの遠縁なんですね。なんか日本・中国は言うまでもなく、米ですら「太子党」の時代になってるんじゃないですかね?クリントン、ブッシュ、ケネディ関係多いですしね。最近アメリカはヨーロッパというよりアジアじゃないの?と思うことが多いですが、こんなところもアジア化しているのではないでしょうか?

 

 結局問題は、G2構想のように米中関係の強化で東アを安定化させようという無理な想定にあるわけです。バイデンが訪中してから訪日するみたいに日本軽視の問題もありましたねそういえば、日本より重視して中国をこの地域で最優先するパートナーにするにしても、それで解決することがそもそもありえないですからね。

 どの国益をお互い譲りあって=取引しあって、好ましい国際秩序を作り合うのかという基本ロジックが欠けていること。中米双方が望ましいこと、望んでいることを考えたら、この二国間関係は成立するはずがないとすぐわかるわけです。初めから間違っているわけです。ニクソン時代とは背景・環境がまるで違う。できたら凄いし、ものすっごく米有利になって外交が楽になるけど、そんなことは達人でもなければ出来ないわけです。能力もないのに素人がでしゃばってる感が否めないわけですね。民主党クリントンの時もそうでしたけど、そんなことありえないのに中国に思い入れて外交やりますね…。次の民主党大統領も同じことをやるんでしょうか?

 で、米中関係をやる=新基軸を作るってことはこれまでの基軸であった米日関係を無視するか下に組み込むことになるわけです。当然日本は反発しますよ、そりゃ。せめて何故日中米の三国間構想を打ち出さなかったのか?それにより課題を解決しようという提案をしなかったのか?

 そもそもこの地域には地域機構がないという現代の国際情勢に逆行する拙い事情があるわけですよね。基軸となるべき日中・中日を主体とした地域機構がない、故に揉める。この二国間を中心として周辺諸国がそれに加わった地域機構を作ってそこで色々問題が解決されるべき。とまあ、今の国際関係学の主流では考えられますよね。それを無視して米のアジアに展開されている二国間関係網を軸に考えて外交をする=その二国間関係を中国にただ広げただけで、米中関係を深めただけで何とか出来ると考えた、そもそものオバマ外交のスタート地点が間違っていただけの話ですね。