てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

「手段」としての沖縄独立論

 さて、イングランドじゃないやスコットランドの独立云々話を書いたので、ついでに書きたかったこの話を。当然連想するのが沖縄独立論ですね。沖縄に前々から独立論というのがあるのは知る人ぞ知る話です。まあ、当然マイナーなものにとどまっています。それは沖縄で独立論が支持を得ていないので、高い支持を得ていたら今頃おちおちしていられないですしね。

 経済状況がただでさえ良くない沖縄、食ってけないのにそんなバカなことを…というのが大体の人の感じていることみたいですね。中には平和主義をこじらせた米軍撤退論と、永世中立化とか他にも中国・韓国の軍隊を置いて地域の安定を!みたいなのもある始末のようです。

 空想論のような独立論議はさておいて、ポイントなのは現実的な独立論が台頭したらどうなるか?という話。

 沖縄が独立して、米軍撤退を要求した場合、基地の土地が丸々返ってくるわけですね。観光事業に適した大規模な公共事業などで産業を振興するとか、開発はまあさておいて、沖縄が独立して、安保条約を破棄する=基地を使わせないということになれば、米も日も大いに困るわけですね。

 ですから交渉の材料として、沖縄の要求を飲まなければ独立するぞ!という条件を整備すること、いつでも沖縄が国家機構として運営できるようにする準備をしておくことは非常に重要なわけです。

 沖縄としても独立する意志はない、しかしここまで沖縄の民意を踏みにじるのであれば、独立をして苦難の道を歩むことも辞さず―という姿勢になると、日本としても米としても沖縄の意見をもっと聞かざるを得なくなります。「目的」ではなく交渉材料の「手段」としての沖縄独立論が今後勢いづく可能性は十分あると思います。日本にとっても沖縄が失われれば、領土に領海がかなり減りますしね。

 今回のスコットランド情勢を見てもわかるように、独立云々となれば一時的に政治が麻痺する・パニックになります。国家への信頼が傷つくのは言うまでもありません。独立がイヤなら、自治共和国化というのもあります。外交の手段として敢えて沖縄を自治共和国化して、中国にチベットウイグルでの権限強化を求めるなんてのも面白そうですけどね。

 これのいいところは、日本から独立せずしていろんな権限を獲得できること。今までどおり補助金要求して、かつ国債を発行したり出来ますからね。負債のない新国家って魅力的でしょうしね。日本の外にあって霞ヶ関の規制の縛りにない、外れるとなればそれだけでも魅力はあるでしょう。確か沖縄は内地から人が移住して人口が増えているのだけど、住民票を移さないから住民税が入らないとかそういう話を聞いたことがあります。今でもその傾向があるのならば、そういう税逃れも捕捉出来ますし、魅力的な案なんじゃないかな?と思うのです。

 まあ、思いつきなので詳しい所がどうかわかりませんが、優れたヴィジョンを持つリーダーが一人ポッと出てきたら、これが現実化することも十分あり得ると思います。沖縄の中央への影響力は弱いですから、出てきそうな気がしますが、さてどうなるか?