てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

ISISに襲撃されたヤズディ教の話

少し前に、ISISが少数派の部族を襲ったという話が話題になりましたが、それについて面白いのを読みましたので、それについて。↓リンク記事ですね。

 イラクイスラム国に迫害される少数宗教ヤズディ教(ヤジディ教)とは?彼らが直面する苦難とは?【写真特集】イラクのヤズディ教徒たち(4)◆苦難の歴史


 この記事によると、ヤズディ教徒の共同体はイスラム教徒との結婚を拒んできたと。そしてイスラム武装組織がヤズディ教徒を襲撃し、わざわざ彼らだけを選んで処刑するという事件があったわけですが、この背景には、スンニ派青年と恋愛をし、イスラム教に改宗したヤズディ教の女性を公然の場で処刑する「名誉殺人」が行われたことがあると。

 我々の価値観からするとこのヤズディ教も前近代的な野蛮な価値観を持つわけですね。共同体維持のために必要な規律なのかもしれませんが…。まあISISが平和的、近代的な人々を虐げている!という図式なら単純明快だったわけですがそう単純な話ではないというわけですね。まあ平和的というのはあれで、別に彼らはISISのように他を襲撃するわけではありませんが。

 イスラム武装勢力・過激派からすると、「野蛮な価値観」を持つ彼らをイスラムという文明の価値観に塗り替えてあげる事こそ正義なわけですね。まあ、欧が世界中を植民地にしたときの優越思想・白人の責務とか、そういう価値観と全く同じなわけですね、今のISISって。

 ISISを礼賛する(?)特異な人がいるとか聞いたことがあるのですが、そういう人は白人・キリスト教=正義という時代の植民地支配時代の肯定をしているに等しいという意識があるのでしょうか?まあいずれにせよちょっと良く理解できない感覚ですね。