自民党が「ネトウヨ」を取り込むことは合理的、正解

　麻生さんが「利益出してない企業は運が悪いか能力ない」 と発言したばかりで、子ども産まない方が問題 とか次々と足を引っ張ることをやってくれているようです。自民党はいい加減この人黙らせないとまずいんじゃないでしょうか？党の若手政治家とか当選ラインギリギリの自民党の人、関係者はコレを聞いて卒倒しそうですね。

　民主党は菅直人を、自民党は麻生太郎を黙らせろ！という選挙になってる気がしますね(笑)。なんで首相まで上り詰めた人がこうなってしまうのか…？

　んでああ、そうかと気づいたんですが、ツイッターだと物凄いスタンスを限定した意見、右の意見なら右の人、左の意見なら左の人で支持されてるんですよね。たまにRTで回ってくる特定スタンスの有名人が、凄い意見を平気で発信しているのとおんなじで、そういう極端な意見を言わないと釣れない、反応がないんでしょうね。

　つまりそういう極端な意見の持ち主しか、政治家の言ってることに反応して積極的な支持(＝投票)をしてくれないという構図、図式が今の日本の政治にある。極端な思想、意見においてのみ強烈に投票行動に結びつく。他の人はそういうことがないだけでなく、投票すらしないことも珍しくない。よって少しでも「可視化される」支持がほしいから、どんどん極端化するってことなんでしょうね。片山さつきさんなんかまんまそんな感じですからね。

　サイレント・マジョリティに注目して選挙で勝つ。無党派層を支持基盤にして戦うことは、日本のような報道環境だと難しいですからね。そりゃノイジー・マイノリティーに支持されることを選びますよね。それで選挙で勝てるんなら、そうすることのほうが合理的ですからね。

　昨今の自民党が「保守化」ならともかく、あきらかに無茶苦茶な主張をする勢力(いわゆる「ネトウヨ」)を取り入れることにバカなんじゃないか？と思っていましたが、低投票率で特定勢力を取り込めば勝てるという公式が成立するのなら、選挙戦術上、この方針は大正解ということになりますね。

　というわけで、もし低投票率で前回のような大勝利ということになれば、自民党の「ネトウヨ」を支持基盤として取り込む戦術の正しさが立証されることになると思います。個人的にはその成否を見極められる選挙として注目したいと思ってます。

　別にそれによって何らかの見返り、予算を付けなくてはいけないというわけでもないですし、彼らを支持基盤として取り込むのはコストが低い魅力的な対策になりますね。これによって外交上、韓国や中国など特定の国に強硬な策を取らざるを得なくなりますけどね。自民以上の与党になりそうで、かつ彼らの意見に応えるような強硬な安保・外交方針を主張する政党がなければその支持を失うこともありえませんしね。

　自民党300議席大勝利ということにでもなったら、それはすなわち報道が政治の無関心を煽り続けた結果にほかなりませんからね。都合のいい時に安倍は危険だというロジックで煽って投票に行かせようとしても、そうやって世論を動かすことも出来なければ、信頼を失っているということですから。報道力がないということですからね。

　安倍は危険だ、なんだと言っても、結局のところそういう安倍政権を育てたのは、今のマスコミ。ちゃんとした政治をしてちゃんとした評価を受けられる社会環境だったなら、「ネトウヨ」の票を頼る必要なんてないんですから。野党の敗北ではなく、報道の敗北だという覚悟を持っているかどうかも問われる選挙だと思いますね(まあ以前から負け続けている、ろくな報道してないので今更勝てるとは思いませんけどね)。