てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

2014年 第47回衆議院選挙 共産党の躍進と第三極失望選挙

選挙での比例票データ、10万までで以下は切り捨てです。

2014 投票率52%
【与党】
自民1760万
公明730万

【野党】
民主970万
維新830万
次世代140万
共産党600万
生活党100万
社民130万

※支持なし10万


【前回のデータ】
2012 投票率59%
【与党】
民主960万

【野党】
自民1660万
維新1220万
公明710万
みんな520万
未来(生活)340万
共産360万
社民140万


【ちな前回の参議院】 
2013 投票率57%→52%
自民1840万
公明750万

民主710万
維新630万
共産党510万、前回2010年時は350万
みんな470万
生活党94万
社民120万

※生活だけ端数を書きましたが、生活は前回よりも丁度+10万だったので特別に。後に使うのであえて書きました。


 選挙ネタで以前書いたやつを調べてみました。基本的な分析はこの時から変わっていないですね。というか今回もまた以前書いた分析と殆ど同じ分析・対策・提言になるだけですね。2012年の衆院選で分析したところで、基本的な背景・論理構造は変わっていないと思われます。今回の選挙分析も以前のそれとさほど変わっていませんので、よろしければそちらをご参照ください。
2012年 第46回衆院選選挙分析
【選挙ネタ④】 民主党は強かった+小沢一郎最大の失敗について
政策の整合性なき野党再編は野合という指摘の無意味さ

 さらに二本ほどリンクを追加しておきましたが、色々書いたせいか、選挙ネタでまとめてなかったからどこに書いたかわからない状態になってました(´-ω-`)。そのうち選挙分析とかで分類し直します。多分他にも重要な提言があるでしょうしね。


■去年の選挙と比較してわかること
 13年の参院選のデータを載せたのは、投票率が今回の選挙とママ同じというのが非常に参考になるので載せました。去年の選挙と比べて自民は減らしているというのは面白いところかもしれません。まあ参院衆院で比例の意味合いが違うので、参院では小選挙区で入れて、比例は野党に―なんて選択の反映もあるでしょうしね。

 ただ、前回の衆院選と比較して7%も落ちている、700万人も棄権したのに票数が増えているという点は無党派が自民へ回帰した、今のアベノミクスを評価しようという層がいたということでもあるでしょうね。

 まあ今回の選挙の以前との違いというのは、①維新の分裂と②みんなの解党ですね。維新が分裂して、前回の選挙から比べるとプラス。第三極として評価を集めたこと。有権者の受け皿として機能していることがわかります。ただし、前回の衆院選の1200万という数字に遥か及んでいないことからわかるように、有権者の失望は否めないというところ。まあ正直、支持組織がない維新は風頼みなので、無党派を動かせない割をモロに食らった感じですね。有権者無党派の期待を一番受けるはずの維新がこの様。まあ維新に入れれば状況が変わる!と期待がなくなった=低投票率でもありますよね。維新への失望選挙とも見ることが出来ますね。

 ②のみんな解党。みんながなくなったことで支持していた700万人がまま足を運ばなくなったとも見ることが出来ます。まあ500万くらいでしょうけどね。維新への期待の縮小感に、みんなへの失望というW効果で第三極支持の無党派が「なにやっとんねん!いいかげんにしろ!」と投票所に行かなかった要素は今回かなり大きいでしょう。今回の選挙の特徴として第三極失望選挙ということが出来るでしょうか。

 上のリンク記事で解説を書いたように、維新は小選挙区で異常に弱い。弱すぎますね。これで国政選挙は三回目でしょうか?三回も経たのに小選挙区で勝つ候補が少なすぎる。コレを何とかしない限り維新は勝てないでしょうね。以前なんで維新への期待感・支持率がこんなに縮小しちゃったんだろう?と書きましたが、不透明な太陽党との合併以前に、前回の衆院選で1200万も比例票を集めながら殆ど小選挙区で勝てなかった。今回の民主と同じくらいの議席数を輩出してしかるべきなのに、10人程度。今回も77人も立てて11人だけ。これでは話にならないですね。

 みんなの党小選挙区でももっと勝ってたような?いや、今小選挙区を確認したらそうでもありませんでしたね。やはり小選挙区で勝つのは相当難しいということですね。―という状況である以上、合併できる可能性があった時点で維新と合併もさっさと進めなかった一定の規模を確保しようとしなかった渡辺氏の選択ミス・戦略上の誤りは言うまでもないですね。


 さあ、どうするか?という話はまた次にでも。今回最大のポイントは共産党の躍進ですね。以前、共産党が受け皿になったという話を己は一蹴してましたが、共産党は本当に伸びていたんですね…。350万から前回の参院選で500万、今回は600万と順調に伸ばしている。もし来年の選挙で(ないですけど)、700万となって、2016の参院選で800万となって公明を超えたとしたら…!?

 この共産党ブームがまあそんな順調に続くと思えませんが、共産党が数字を伸ばしているのは確か。そうなれば日本政治の構造を根本的に揺るがしかねないことになりますね。いや、本当驚いた、まさかこんなことが起こるとは夢にも思いませんでしたね。そりゃ共産党が人気を集めているという記事があるにはありましたけどね。まさかここまでとは…。

 生活党は前回の300万ならともかく、100万程度で政党要件の2%すら満たせませんでしたから、コレで終わりでしょうね。※で書いたように10万ほど前回より伸びたとしても、無党派が動いて投票率が回復しても投票先としては維新などの下にくるでしょうからもう先はありませんね。小沢氏は間違いなく、再編に動く。民主の再生か、再生失敗で分裂維新と合流かわかりませんが、そこに加わることになるでしょうね。なんか民主の一部で新党構想が選挙直前にあったという話もありましたしね。とりあえずこの規模ではもうどうにもならないというのは確かでしょう。

 いずれにせよ、前回にひき続いて野党のあり方が問われる選挙になりました。野党は戦い方を根本的に考えなおさないといけない選挙ということがわかったと思います。というか民主党は前回の大敗でやっとけよという話ですがね。次の一手はどうなるか注目ですね。