てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

風刺画事件でイスラム圏サイドがすべきことについて

 イスラムサイドよりの発言をしてきたが、ここでたまには欧よりの意見を。というか、イスラムサイドがそのような欧州のスタンス・姿勢から何をすべきかという話を。仏・欧サイドが間違っている!だから何とかしろ!改めろ!で済む話ではないですからね、当然。

 動画でムハンマドをネタにするようなものがあって、ちょっとクスリときたが、これもムスリムにとっては腹が立つ、失礼極まりないものだろう。ここで気づいたのだが、そうであればあるほどムハンマドが彼らから「ネタ」にされる構造が生まれる。

 ムスリムが激怒するなら激怒するほど、彼ら欧サイドの煽り屋とでもいう人種は「ユーモアの題材」にしてムハンマドを取り上げるだろう。この程度のことでキレるやつらなんだ、なんて偏狭なやつらなんだ―とムスリムを下に見る事が可能になる構造がある。つまりムハンマドについて激怒という反応は逆効果なのである。

 だからといって、見過ごせとか我慢すべきという話ではない。そのような構造が存在する以上、「ムハンマドの肖像を描くな!」という決まりきったパターンで反論をしても、欧州サイドの価値観を変えることは不可能という事。以前書いたように、これはユーモアにすぎないのにそれを理解しないほうがおかしいと言われて終わる。もし描かせたくないのなら抗議やデモ以外の手段を考える必要がある。

 要するに欧サイドにとって、いつまでも同じことをしていて問題を解決できない劣った奴らというマイナスイメージがイスラームにはある。それを変えていかない限りは、このようなムハンマドを使った不謹慎な遊びは消えてなくならないだろう。問題の本質は「イスラム圏へのマイナスイメージ」にある。

 欧サイドの偏見という問題を認識した上で、ムスリム側から出来る積極的な対策を考えて実行していく必要性がある。やはり近代化を成し遂げ国際秩序に貢献できる国家になること、また地域機構を作り自律的な秩序によりテロリストを生み出さないこと。これを達成しない限り、いつまでたってもイスラム諸国は欧サイドから侮られ続けるだろう。

 所詮、国際社会は実力主義、実力がないものが何を言っても限界がある(※そこに不公平性が発するがゆえに、それを打破しようという色々な流れが起こっているのが現在の主流とはいえ)。大事なのは実力である。以前書いたように、実力がある方に外交は動くし、多くの国家はなびいていく。イスラエルに国力があって、日本にとって望ましいものを提供できる。対称的にイスラムサイドにそれがなければ、いくら正しいことを言ってもイスラエルの方を向かざるをえないという現実がある。

 イスラエルが悪い!ではなく、主義主張を通したければ、国力を持たなければならない。そうでなければ欧州らのルールに踏み潰されていく。そのアタリマエのことを認識すべき。イラク戦争後に、イラク現地の人間が日本の経済成長をこそモデルとして、日本に学びたいという意見を述べていたけども、明治維新の日本をこそ見習うべきだろう。