てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

テロは力で叩き潰すという力学、世界の主流になるか?

 そういや仏の襲撃事件って、アルカイダ系の犯行なのに、仏はISISとの戦争だ!ってなったみたいですね…。アルカイダISISは別物なんですが、それは…?がっかりしましたブリーチ全巻売ってきますみたいな、コレジャナイ感・風評被害感がありますねぇ。

 アルカイダから追放されたISISが仏を中心とする多国籍軍に潰されたとして、行き場を失ったテロリストたちは、またアルカイダの下に集ってしまったりするんじゃないか?だとしたら本末転倒のような気がするが…。その可能性は低いということなのか?

 ムハンマドを無闇矢鱈にユーモアでも使うな!という立場の己だけども、雑誌襲撃事件はどちらかというと、ジハードの本家本元!元祖!というブランドを失い慌てふためいたアルカイダが、これ幸いとばかりに標的にしたという背景がありそう。だとするとまた評価が難しくなってくる話ですねぇ…。

 まあ難しくはないか、テロはするな!&風刺に宗教上微妙なものを扱うなで済みますわな。

 しかし、分派(ISIS)が出てきて自分たちの「ジハード」が否定されそうだから慌てるっていう話は、シーア派登場期の状況とかを連想させますねぇ。原理原則にこだわって暗殺を繰り返すアサシン集団(自分たちが善でそれ以外は悪!なんていう歪んだ集団)なんかこういう感じだったんだろうなぁと感じますね。

 パキスタンの学校襲撃事件で、インドもパキスタンもテロ対策の方針を変えたとか。テロとの戦いで、「皆殺し」戦略でしか、勝ち目はない・被害を防げないという方針に代わった。つまり、ロシア路線ですね、テロにはテロで。しかけるなら非戦闘員関係なく皆殺しで応えることになったと。

 インドもこういう方針になってくると、テロリストに対する国際法的な処置なども変わってきそうですねぇ。テロを仕掛けてくる集団に対しては非戦闘員すら殺してもいいというようなものに国際的な常識が変わっていってしまうかもしれませんねぇ…。インドがイスラエルから兵器を購入したというのも個人的ポイント。インド&イスラエルの繋がりがこの対テロと言うもので生まれれば、また大きな変化ですからね。

 仏は死刑がないから、テロリストを捕虜にしてしまうと終身刑になりかねないので、その場で殺す方針を取らざるをえないとか。だとすると、捕虜交換などの選択肢が減ってしまうので、死刑がないことは対テロとの戦いの上で不利になるんじゃなかろうか?テロリストに限って死刑解禁論議が起こってくるんでしょうかねぇ?

 仏は今回の事件で、対テロについて容赦なく力で鎮圧する、民間人に多少の被害が出ようが知ったことか!となる可能性すらあります。

 日本も同じ、さすがにそこまでは行かないでしょうが、ISISに対して以前書いたようにこれまで以上の対策を取れるような方向に進んでいくでしょう。何の明確な目的・戦略もなく、見せしめとして日本人を殺害したとしたなら愚かと言わざるをえないでしょう。

 そういや仏人女性がテロリストに身代金を払うのは逆効果、「泥棒に追い銭」論を語っているインタビュー映像をみました。雑誌社襲撃や誘拐事件などを国家レベルの組織が行えば、当然周辺諸国は団結して叩く力学が働く。その資金を活かす前に制裁で叩き潰される未来のほうが近い気がしますけどね。一時的に莫大な身代金を受け取ることが出来ても待ってるのは間違いない破滅ですからね。

 テロリストが国家を建国するという事例がなくはないですけど、国家建国後、そのテロについての対価をはらう必要が生まれますからね。意味があるならともかく、こんな意味のないテロをやるようでは将来性はないといえるでしょうね。

 少なくとも、ISISなにそれ?くらいの他人事感覚が強かった日本の世論は、今回の事件で間違いなく変わる。日本人が誘拐されて殺された。こんなことをする武装勢力を許しておけない!と制裁に対する支持は強まるし、国会で法を通しやすくなるのは間違いないでしょうからね。

人質事件に自衛隊派遣可能か、政府が新安保法制の想定問答集 ちょっと前につぶやきましたが、ISISは国家でないので「戦争」にならない。現行法でも派兵可能ではある。ただ、今の法制だと人質一人、二人じゃ無理という解釈になるようですね。問題は、これが数十人くらいになった場合。集団でハイジャックみたいに身柄を拘束されたら…。自衛隊をシリア派遣という事態も首相の決断自体ではありえるのかもしれませんね。近い将来、武装勢力掃討目的での軍事力行使がありえない話ではないということですね。

 日本の軍事権の実行、武力行使は国同士での「戦争」よりも、このようなテロ集団に対する「軍事作戦」、特殊任務のようなケース(あるいはその複合モデル)になると考えるのが自然になるかもしれませんね。

 そんなトントン拍子に法整備が進んで、軍・特殊部隊がそれに応じたシステムを整えられるとは思いませんが、もしそうなったらISISに対しての武力行使は日本はためらうことはないでしょうね。

 これまで日本の安保議論というのは「アメリカに守ってもらえば安全だ」、イザという時はアメリカに守ってもらうという「アウトソーシング安保」「米依存安保」でしたが、こういう事情では米は頼りにならない&頼れないということになります。日本の安保議論、政策を大きく動かす事件になるかと今のところ思っています。

 まあ、安保については素人なので、専門家の意見を聞くまで断言は避けさせてください。