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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

進撃の巨人の感想と漫画の技量の問題について

マンガ・アニメレヴュー

 キングダムのアニメ3期がいつまでたっても決まらないので(ダイヤのAが延長したからか?)、レンタルコミックで続きを借りて読みました。キングダムはキングダムでまた感想でも書こうと思いますが、今回は進撃の巨人の話を。丁度20冊に進撃の巨人のアニメの続きが良かったのでついでに借りてきました。

 進撃の巨人の最新刊までの話を書くのでアニメ派・未読の方はネタバレ書くのでご注意を。

 アニメではアニが逃げる際に出来た壁の穴から、巨人が見える。壁の中に実は巨人がいた!!というところで終わりました。異常なほどまでにでかい壁は巨人によって作られたものだった!というわけですね。一難去ってまた一難、せっかくアニを捕まえたと思ったら、今度はウォール・ローゼが突破されたという緊急事態に。

 立体機動装置も持たないまま104期生は巨人と戦うことを強いられ、たまたまあった塔を拠り所に巨人と戦う。そこでユミルがクリスタを守るために巨人であることをばらして、巨人となって皆を救います。

 助かったと思ったら、またなんか問題が発生するのが進撃クオリティ。壁に空いたはずの穴は存在せず、じゃあ帰ろうかとホッと一息落ち着いた途端、今度はライナーとベルトルトが自分たちがウォール・マリアを襲った巨人だとネタばらしをしてエレンをさらいます。口ぶりからすると、探していた巨人、特別な能力を持つ巨人がどうもエレンらしいみたいで、エレンが来てくれればもう人類を襲う理由もなくなるとか。いやそれとも頭数の問題なのかな?巨人になれる人がエレンとユミル二人いれば、何か重要な事が出来るとか何でしょうか?

 ライナーが苦しみから逃れるために逃避行為で別人格を創りだすようなことになったのを見ると彼らにもなんか大事な言い分・理由があるっぽいですね。

 ユミルも60年さまよって誰かを襲って巨人になれたとか、クリスタを巡って争ったりとか事情を知ってはいても、完全にライナーサイドの人間ではない。ユミルはどこにも安全な場所がない感じなんでしょうね。しかし巨人には鎧の巨人とか超大型巨人とか名前がありますが、ユミルのはなんなんでしょうね?アニが女型の巨人でそれは使えないから、ブサイク型の巨人?(笑)。彼女だけ外見と特徴が全然違うのは何なんでしょうか?

 60年とか考えると、巨人化後は年を取らなくなる、若いころのピークが維持されるとかあるのでしょうか?ライナー達も実は100歳とかそういう感じでもおかしくないかもしれません。

 「座標」という言葉でエレンの能力の特殊性をライナーは表現していましたが、壁を支配する王家が人類をコントロールしようという感じからすると、その危険性から反逆しているレジスタンス的な感じなんですかね?クーデターして今の支配体制をひっくり返したら、ライナー・ベルトルトと戦うのではなく、協力する感じになる展開もありえそうですね。

 エレンが「座標」の能力持ちだということがわかって、あるいは覚醒したということなのか?巨人をコントロールする力を身につけます。これでユミルがそれならエレンサイドにつこうとするも、ライナー・ベルトルトを見捨てることが出来ずに助けに入ってウォール・マリアまで逃げます。ユミルは自分が助からない(≒殺される?)ことを知っていても、何故助けたと聞かれて「あんた達の事情を知ってるから」と答えていますから、やっぱ多分ライナーやベルトルト側にそういう辛い事情があるんでしょうね。

 巨人から壁を作った過去からすると、何十人、ひょっとしたら何百人単位で人を無理やり巨人&壁にした。そういう残虐行為をされた人達の生き残りが、反王政となって動いているってパターンかもですね。確か北海道規模の城壁でしたっけ?とすると数千人という可能性もありか? 果たしてユミルは殺されてしまうのか?その能力を奪われてしまうのか?クリスタと深いつながりがあって、そのために利用できると判断されて生かされるというパターンかな?

 調査の結果、やはり壁に穴はなかった。そして今回の巨人の登場数とコニーの村の人数が一致して、人間が巨人になるという事実が発覚。クリスタの過去、本名はヒストリアであり、貴族の妾の子で殺されかかったが、偽名で生きる道を残されたと。どうして一貴族の子供を殺すような真似を?それが実はレイス家こそが本当の王家だったからという話。

 エレンが「座標」であること、また巨人にまつわるいろんな秘密を知ってしまったことを危険視した王政が弾圧に動く。ニック司祭を暗殺し、調査兵団を解散させます。これで調査兵団VS王政編、クーデター編に突入することになります。

 まあもう面倒臭いんで省略しますが、クーデターはなんやかんやあって、ピクシス司令ら軍トップに現支配者達は自分の利益ばかりで民のことなど何も考えていないことをカマかけで証明して、調査兵団側に正当性があることを認めさせ、クーデターを成功させます。

 気になるのは、切り裂きケニーというリヴァイの師匠がミカサと同じ「アッカーマン」姓だということ。それどころかリヴァイも「アッカーマン」。一時期暮らしていたというからその姓を流用しているんでしょうかね?そうだとしてもミカサと同じという謎は残るわけですが。さあこれがどうつながってくるのか?ミカサが希少な東洋という出身も父親の姓がを引き継いでいるでしょうから、そこら辺はヒントにならないかな。

 記憶を操る事ができる故に王として君臨している。人類の記憶を操るというのと、巨人を操るというのは、他者をコントロールという点で共通しているんでしょうね。エレンにその能力があって、クリスタ=ヒストリアにもそれがあるというのなら、二人揃ってトップに君臨できるので、普通だったら結婚して新王誕生ってところですよね。ミカサ激怒不可避(^ ^;)。

 巨人能力を持つものを食べることで巨人化する能力、コントロールする力を手に入れるということのようですが、これを聞いてエレンは誰からそれを手に入れたのか?とアルミンが疑問に思った瞬間、エレンは親父から能力を引き継いだんじゃないか?だから親父が失踪して未だに行方がわからないんじゃないかな?と思いましたが、どうもそうっぽいですね。注射でエレンを巨人にして自分を食わせた。親父さんも壁の外の集団、ライナー達の仲間だったとかなんでしょうか?

 とすると、アニもパパに格闘技を教わった云々で、パパとの強い絆がある感じでしたが、パパを食べたとかそういうのがあるのかも?強い・優秀な巨人を作るためとか、そんな感じで父親を殺したパターンがあってもおかしくないですね。今クリスタパパとの戦いみたいな感じになってますが、封印されてるアニを説得して、共闘するパターンないかなぁ?クーデター成功したし、説得して味方or同盟関係とかありえそうなんですけどね。

 クリスタとエレンの記憶に出てくる女性、彼女はクリスタの記憶を過去に操ったシーンがあるので多分その関係者なんでしょうけど、どう絡んでくるんでしょうか?あと気になるのはやはりしゃべる猿の巨人ですね。ここんとこ全く出てこないから謎だけで随分放置されてしまってますが大丈夫でしょうか?

 まあそもそも謎が多いファンタジーなのですが、今のところ着々とその謎が解き明かされて、展開もちゃんとしている。話が進んでいるので問題無いと思うのですけど、謎が一個解決されるたびに、また謎が増えて大丈夫かな?回収されないフラグが出てこないかちょっとだけ心配になりますね。ストーリーはしっかり作りこんであるようなので大丈夫でしょうけど。

 クーデター編はものすごい心配でした。謎の解明があまり進まない、いや進んではいるんですが、これまでは巨人と戦ったり、いつもどおり緊迫するスリルあるシーン満載だったのでそれが気にならなかった。ところが今回は王政との対決で中央憲兵団という「人間」との戦いだったんですよね。故にあまりホラー要素によるサスペンス的な魅力がなかった、乏しいと感じました。

 基本は「巨人」という得体のしれないバケモノと絶望的な戦いをする―というものですから、人間同士の戦いや謀略による駆け引き、組織同士の衝突のようなものは、この作品のメインコンセプトから外れている。このクーデター編でつまらないとか飽きてしまう人が出てしまうのでは?とちょっと心配になりました。

 というのも、やはり漫画を読んだ感想は、画で魅せるのがうまくないんですよね。アニメが原作よりも面白いというランキングで一位になってましたが、うまく読者の頭に補完させるような描き方ができていませんね(個人的には「アニメ化してよかった」「アニメ化が成功した」ということだと思いますけどね)。

 巨人とかデカイスケールの城壁・デザインとか、そういうものは優れている才能があると感じましたが、画や漫画の描き方はまだまだ。というかむしろ才能ない部類かもしれません。超大型巨人とか、数多く出てくる気持ち悪い巨人のデザインとかそういうのは優れているのにもったいないですね。

 別冊マガジンとして、これは絶対売れる!ものになる!という確信があって無名の若手を抜擢した事自体は、編集の素晴らしい判断ですし、見事だと思いますが、画の技量がないことを考えると、連載開始前にせめて一年くらい有名漫画家の下でアシをさせて勉強させるべきだったと思いますね。本当もったいないですよ。

 なんかしりあがり寿みたいな、線をルーズに描くのはやめたほうがいいと思います。暗い・重い場面を描く上では、そのタッチは向いていると思いますが、それ以外の普通のシーンでもそういう絵柄なのはかなりマズイと思います。ここまで売れてしまうと教えを請うこととかできなくなっちゃうでしょう。将来的な漫画家としての技術の向上を見込めないのは非常にもったいないですよ。

 この進撃の巨人はジャンプに持ち込んでダメだったという有名な話がありますが、確かにこの絵柄というよりも、「漫画の描き方」ではまず連載させないと思いましたね。画のうまいヘタじゃなくて、漫画の描き方。魅せ方が出来ていないと連載してしばらくして、画がうまくなるということを計算に入れても、「漫画の描き方」がうまくなるとは考えにくい。漫画としての魅力はあまりないと判断してもおかしくないでしょう。

 前に書いたかな?漫画の上手さと絵の巧さは別物で、いい例が『アカギ』『カイジ』を描いている福本先生。画はヘタでも、漫画は上手い。漫画として読者にどう読ませるかということを熟知しているから漫画として面白いわけで、何よりその漫画の上手さというものが求められるわけですからね。

 ストーリーが面白いから、絶対キミはモノになる!だから○○先生のもとで修行しなさい、それから連載をやってみよう―という展開があったのかどうかですね。気になるのは。マガジンは即連載で、ジャンプは修行要求だったとしたら、己はジャンプの判断のほうが正しかったと思いますね。

 リヴァイが誰か蹴っ飛ばすコマがあったんですけど、人体構造を理解してないな、これ―というコマがあったり、視線をうまく誘導するコマ割りや絵と絵の効果的な繋ぎ、あいだのシーンを想像させるようなものがない。はっきり言って見づらい、読みづらいです。マンガとアニメなら絶対アニメ集めるでしょうね。ギャグシーンもオルオが舌噛むシーンで、間のメリハリ・緩急がないからインパクトが薄くなってしまってますしね。アニメではそのメリハリはきっちり描写されていました。見ていて本当面白かったですね。

 『キングダム』も初期は顔芸みたいな笑っちゃう、デッサン狂った絵がいくらでもあるんですよ。でも今はちゃんとしっかり技術が向上してますからね。そして漫画の魅せ方、描き方というポイントは抑えていると思いました。本当もったいないですね。ちゃんと技術を身に着けていれば、もっと素晴らしい作品になったでしょうからね。

 なんというか濃い絵柄の人って、その濃さを減らしていく、ライトにしていけばいいので成功しやすいのかな?って気がしますね。薄い絵を描く人は、そこから足していくってことが出来ない傾向がある気がしますね。井上雄彦せんせーは濃くなっていきましたが。昔のジャンプはそういう感じだった気がします。『魁男塾』とか『ろくでなしBLUES』とか。画のうまい人はいくらでも加筆してクオリティを高めることが出来る。だけど時間の制約上それを最小限にしているって気がします。薄い絵柄の人は、加筆の仕方がそもそもわからないという感じがあるのではないでしょうか?

 で、進撃の続きを読むために、別冊マガジンを初めて読んでみましたが、540円で800ページ近いという構成に無理がないでしょうか?ワンコイン500円ぴったりで買えるような金額設定にした方がいいんじゃないかな?進撃ファンが通勤・通学途中で買うことを想定すると、こんな重たい本、たまたま目についたから買おうかな?と思っても、重いから買うことをやめてしまう可能性が高そうですね。月刊誌として500ページ内に抑えるべきではないでしょうかね?実験作としていろんな作品を載せて、育成の場にしたいのはわかりますが。

 エヴァ然り、一本ヒット作があれば、それを題材にした便乗作で食っていける、雑誌を発行できる。進撃もしばらくはこれで雑誌一本を支えられそうですね。荒木先生がウルジャン支えるみたいな感じで。

 まあ、そんな思いついたことでした。早く進撃の巨人二期やらないかなぁ~。8巻くらいまで1期でやったので、16巻出たら2期やれるくらいのストックは出てきそうですよね。ただキリの良い所で終えることを考えると、うーんどこで終えるのか?今やってるクリスタ父との戦いが終わらないとキツイか?キリが悪くなりそうなら、ワンクール12・13話で二期やるのもいいかもしれませんね。エレン拉致、帰還までやるとか。んで、またワンクール3期やるなり、2クール3期やるなりでアニメ化していくとか。

 これだけヒットした大作ならアニメ化するたびにまた話題を巻き起こして需要を掘り下げられるのでできるだけ引っ張ってから二期にするかもしれませんけどね。まあ早く続きみたいですね―。

※忘れてました。巨人という「非日常」キャラ、スケールが通常の規格外の存在が動く、戦うというのが見どころなので、あまり人間的な動きをしないほうがいいと思いますね。ウルトラマンに格闘技をやらせたかったなんてコメントを見ましたが、巨人に総合格闘技みたいな事やらせるのは、個人的には止めたほうがいいと思います。怪獣的なバケモノ感を与えたほうがインパクトデカイですからね。格闘技的な洗練された動きは、バトルとしての印象が薄くなる、「日常」の延長上の行為なので止めるべきだと思いますね。今後巨人VS巨人があるかどうかわかりませんけど。

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