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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

2015日本の外交青書の話

外交関係

 2015年版外交青書で韓国についての記述がこれまでの「自由、民主主義、基本的人権などの価値を共有」という表現がなくなり、「最も重要な隣国」になったというのが浅羽先生がつぶやいていてちょっと前に話題になっていました。

 戦後70年間を「アジアと世界の平和と繁栄に貢献」した。「平和国家としての歩みは今後も決して変わることはない」と位置づけたと。まあこれは既存方針の延長ですね。ただ、どう見てもこのままであるとは思えないので、何らかの変化がどんどん書き込まれていくことになるでしょうね。別に武力行使・制裁などがあっても「平和国家」でなくなるわけではないので。まあ「平和国家」の定義自体を変えていくんでしょうかね?

 中国に関しては「東シナ海を隔てた隣国であり、切っても切れない関係」と。戦略的互恵関係はどこへ行ったのか?昨年11月の日中首脳会談を念頭において「両国が関係を改善させるべく、さまざまな取り組みが行われた」と肯定的に書いておいて、沖縄・尖閣などの領海侵犯を挙げ、一方的な現状変更の試みが継続していると批判。「日本の領土・領海・領空は断固として守り抜く」ということも書かれている通り、関係深化は望むけども、現状変更には立ち向かうぞという姿勢ですね。

 歴史云々はどこへいったのか?まあ毎日新聞の見ただけなので細かいことはわからないですね。トータル・全文見ないとなんとも言い様が無いですね。「最も重要な」という韓国のところは、東アジア地域においてということなのか?中国よりは大事よ―といいたいのか、全文読まないとわからなそうですね。

 「一方的な現状変更」を批判なら、「双方的な」ものがありうるかどうかが気になる所。

 日露関係は、ウクライナ情勢の悪化を踏まえて「難しいかじ取りを迫られたが、政治対話を重ねた」だとか。まあ欧が中国や北を人事でそれほど強く制裁したりすることがないように、日本にとってもウクライナはそこまで重要じゃない、ロシアと関係を悪化させたくないのは言うまでもないこと。鳩山のやってることは日本の本音とそう変わらないんですけどね、実は。本音は北方領土返ってくるなら別にクリミア認めてもいいよくらいですから。

 北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査を巡っては「拉致問題が最重要で、迅速な調査と速やかな結果の通報を強く求めている」―ってありますけど、そんなこと要求したって叶うわけがないのでね。日本の政治家、政党で拉致問題を解決する気のある所、まあ「意志」はあるんでしょうけど「能力」はまずないでしょうね。要求するだけで解決するわけ無いじゃんの一言ですね。

 アメリカについての記述がないのが気になる所、中韓しか興味が無いのか…?まあさておき、今後日本外交方針の転換は、未来志向・実力行使につきるということでしょう。実力行使をするかどうかはともかく、自己主張=日本が外交で主張すること、パワーを行使することは善いことであり、他国にとやかく言われる筋合いはない―という方向になるでしょう。

 そういうわけで、過去の反省が云々と注文つけられても、まず応じなくなるでしょうね。対価として「戦後日本の歩みを評価する」、褒め称えること&政治・経済的な深化を約束するでもない限りは(&がorになる可能性もありますが)。

 要約すると、日本の「歴史の謝罪・反省」という行為がマナーだった、国内的にコストゼロだった(問題にならなかった)時代が終わりを告げたということですね。少なくとも日本の中では。そういう状況で、過去の反省を!と言ってもまず無条件で日本が応えることはなくなった。そういう時代、地域構造の変化が読み取れるんでしょうね。