地方統一選、選挙カーという騒音
地方統一選があって、選挙カーがうるさいこと極まりない日が続きました。子供の頃は、うるせえなこいつら!と激怒した記憶がありましたが、そういや最近聞かなくなったな。政治家も政治運動も、ようやく学習してステップアップしたか、よしよしと思っていました。ところが市議会選挙で夏の蚊のように湧きだしてきました。いまどきなにをやっているんだ、こいつらと殺意を覚えました。
不満を抱くのは己に限った話ではなく、やはり多くの人が今どき何をやっているんだと憤るとのこと。むしろ逆効果で、「コイツには絶対いれない!」となるだけ。
一週間か、二週間でしょうか?子どもの時間感覚は大人の数倍ありますから、大人感覚でたった一週間だからとなめていると痛い目を見ますね。子供にしてみれば1~2ヶ月は騒音を聞かされていると考えるべきでしょう。
名前であいうえお作文をする候補がいたり(田中なんとかなら、「た」「な」「か」で市政についてPRするみたいな)、変な曲流したりする候補がいてうんざりしました。
昔は国政選挙でもかなりやっていた気がしますが、最近は逆効果と気がついたのかやらなくなっている気がします。では何故市議会選挙ではやるのか?おそらく市議会では敵対構造が成立していないからでしょう。
自民党候補がうるさい!野党に入れよう。逆も真なりで民主がうるさい、共産がうるさい、じゃあそいつらが困るような候補者に―という逆算が国政選挙では出来る。しかし地方議会はそういった明確な対立図式がないので、「コイツを困らせるには、コイツを落とすためには」―という落選行動・敵対的投票ができない。AとBという政党がしっかり対立軸を持って戦っているというところは殆ど無いでしょう。今話題の大阪くらいではないでしょうか?探せばおそらく少しはあるのでしょうけど。
ダイナミックな市議会の構造変化が起こって、選択を有権者に迫る構図。与野党が明確に対立する図式にならない限り、このような狂った選挙風景はいつまでも続くのでしょう。
選挙カー同士ですれ違いざまに「~~さん、お互い頑張りましょう」なんて声を掛け合って慣れ合っているくらいですからね。競争心のかけらもない。道州制にして州議会に一括するくらいではないと、有権者と地方議員・議会の関係は変わらない気がしますね。県議会選挙で区によって、選挙なしなんて話も聞きましたし。完全に慣れ合いでしょう。
メディアが怠慢であまり報道しませんから、報道しやすくするためにも州議会くらいの大きな単位で再編することはひとつの手だと思います。
また地方選挙は投票率が50%を切るのが当たり前。大体30%後半くらいでしょうか?場所にもよると思いますが、どこも低い。ですから、そういった批判票を気にする必要性がない。殆どの人が選挙にいかないとたかをくくった構造が存在するでしょうね。
選挙カーなんて必要ないけど、使っておかないと経費が~とかなんか色々変な制度になっていたりするのでしょうか?
いい加減、政治の構造を変えて欲しい、と思わざるをえない地方選挙の狂躁状態でしたねぇ。どうみても民主主義制度下のそれじゃないですからね。