てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

小向美奈子さんに思ったこと

書くネタが無いのでどうでもいい小ネタを。小日向美奈子氏*1覚醒剤の所持と使用で逮捕されて、実刑が決まったとかそんな話を見ました。

 んで、逮捕当時に思ったことなんですけど、いちいち書くことでもないかと書かなかったんですが、ネタに困ったので、こんな話をしてみたいと思います。小向氏は言わずと知れたAVに転身して知名度を増した女優なわけですが、彼女の出演作品がそこそこ人気だとか。

 まあ、元グラビアアイドルがAV女優転身ということのインパクト、知名度、ファンがそれを買うということでしょうか。そして今調べたら1万本売れればヒットの業界で異例の20万本、新記録だとか。そりゃすごいですね。

 で、感じたことなのですが、つい最近の有名な事件ではASKA氏やノリピーさんが同じように逮捕されましたが、その時ワイドショーならずとも年がら年中ニュースで「覚醒剤で逮捕!!!」と盛んに報じられたはずです。ついでに、あの大ヒットを世に送り出した~~さんが!!!と言った煽る番組の作りで、必ずその代表曲が流れていたと記憶しています。

 これは確か小室哲哉さんの時だったか?ブログに書いたと思うのですけど、詐欺だかなんだかで訴訟で有罪になったとき、楽曲そのものが配信停止だったり、販売停止で店から撤去されたんですよね。

 お笑い芸人の一発屋と違って、歌の場合は、昔なつかしの名曲ということで何度でも聞きたくなる、需要が発生するわけです。10~20年ぶりに聞いたことで久しぶりに聞きたい!と購入が伸びてしまうわけですよね。

 個人の人格と才能は別、人格と意見は明確に峻別されなくてはならない。そういう主張で以前書いたとおもいますが、そうしない背景にはこれもあると思います。つまり最近売れないけど、なんか事件を起こせば、それでメディアに取り上げられてもう一回収入がドカっと入ってくるという構造になっている。

 となると、むしろ定期的に何か事件を起こしたほうが、優れた芸能を持つ人々は得をする。それを狙って犯罪などへの心理的・社会的ハードルが低くなるどころか、誘発するということになりかねない。社会的制裁どころか、「報償」になってしまうわけですね。まあもちろん世間から叩かれて制裁がないわけではないですが。

 社会的制裁が大きいけども、収入は入ってくる。それではマズイと。まあわからなくもないのですが、だからといってそれで商品撤去というのはまた問題がある行為であることには代わりがありません。

 芸能界は歪んだ構造であり、闇が多い。ググって知りましたが、彼女は芸能人、グラビアアイドルなどが売春するような温床があると告発したことがあるようですね。契約でがんじがらめにして、上の人間が再度収入を確保するために無理矢理犯罪に走らせるなんていうことがありえなくないかもしれません。そういうことを防止するためにも必要なのでしょうか…。そもそも先進国でそんなリスクが有る事自体が異常ですが。

 で、件の小向氏は、逮捕で名前が売れて、出演作の売上に繋がったとかいう話を、その頃たしか聞いた記憶があります。AVという世界では、そういう規制がかからないようですね。

 ―ということは、版権を彼女が持っていれば、彼女にまたお金が流れることになる。覚醒剤の誘惑云々よりも、収入が入るということになれば、10年位ほとぼりが覚めた頃に、自分の過去作品の売上のためにPR戦略として覚せい剤に手を出すということになってしまうのではないでしょうか?


 ―とまあそんなことを思いついた、というかそんな構造に気づいたので、書こうと思ったんですが、いちいち書くまでもないかとスルーしていました。

 しかし、グラビアアイドルから転身というだけでここまで影響力があるものなのですね。異色の経歴ですし、こういうケースを取り上げる、ちやほやすることで2匹目のドジョウを狙っているということなんでしょうか。正直、若いころならともかく、年行ってからのそんな魅力的とも思えない人の作品がこんなに売れるというのは理解し難いですからね。「あの~~が!!!」みたいな幻想はかくも、購買意欲を高めるということでしょうか。*2

 それと、彼女はかなり自己主張が激しいというか、ストレートに自分の意見をいうタイプのようですね。出所後結婚予定だとか。覚醒剤というのは、周囲の人間が依存を断ち切ること、その人の支えになってやることが第一だといいますから、結婚がうまく行けば大丈夫かと思われます。そこで安定したら、飯島愛みたいなご意見番的なコメンテーターのポジションを狙うのかな?何てちらっと思いました。

 彼女のようなAVから、表舞台で地位を確立した人はいない。喋れる女性って本当少ないですから、狙えるんじゃないかな?という気がしました。その気があればということですが。才能というよりもコネ、人間関係とかでそういうポジションを確立するものかもしれませんけどね。

 ※あともうひとつ余計な話で、こういう女性が性を売る業界で、身を落とすようなことが想定されるのですから、「女性の権利」云々いう人達は、どうして彼女の支援をしないのでしょうか?彼女の人生の再生、やり直しや再出発の手助けをしたほうが、「女性の人権」問題に取り組む人の知名度・イメージアップに非常に貢献すると思いますけどね。そもそも今買春に携わる女性へ苦しむ環境から救ってやるとか、そういうことはなされているんでしょうかね…?

*1:小日向かと思っていたら、小向なんですね。間違って書いていました(汗)

*2:今だと高橋しょう子さんでしょうかね