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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

都構想否決の理由②と敗北の生かし方

 さて、書くネタに困ったので都構想ネタを引きずります。どうして大阪都構想が否決されたのかシリーズ②(橋下の敗北の要因を考える① 個人に対する行き過ぎた批判こっちが①ですねタイトル変わってますがw)。

 飯島さんだったか?橋下さんの批判として、大阪は東京への本社移転が止まらない。故に大阪の経済的な衰退を止められないことが支持が増えない要因だということが書いてありました。ではそれを止めるために、大阪に企業を呼び返すために何をすればよかったか、までちゃんと書かれていれば良かったのですが、それは書かれていませんでした。

 橋下さんはカジノ作るくらいで、そういったパイプがなかった。大阪に本社を置く企業誘致が出来なかったことは確かに痛かったでしょうね。故に他の「悪いやつ」を叩くことしか出来なかった。公務員という悪者を作り上げて、それを叩く。「既得権益を」叩き潰すという手法しか出来なかった。

 負の部分を駆逐する、改めるというものを一方の車輪として、正の部分を増やす。目玉政策でわかりやすい経済成長=雇用を生み出していればまた違ったでしょうね。橋下さんは両輪の馬車の片方しかなかった。そういう意味で、カジノを誘致して、カジノ効果で目に見える実績を挙げられていればまた違ったんでしょうね。

 さて、以前、大阪以外にも都構想が可能になるという話をしましたが、東京も地味に行政効率を上げるために、府にしようという「東京府構想」なる話があるとか。地方行政なので関係ありませんが、それこそ東京一極集中を破壊するために東京を解体する!という手法を持ちだしていればインパクトあったかもしれませんね。政治戦略としてで、実際の政治的意味があるとは思えませんが。

 それこそ大阪から兵を挙げて、東京に乗り込んで東京を解体する。大阪こそが日本の中心や!という大阪人の東京コンプレックスとでも言うようなものを満たせたのではないでしょうか?

 そういう手法もあったのに、石原さん・東京系の勢力と同盟を組んでしまった。石原さんは東京にいながら、地方分権を進める勢力ではないこと。それこそ橋下さんが出る前から、「地方分権じゃあ!関東州として独り立ちしていくんじゃあ!権限よこせコラァ!」と地方VS国政をやったり、中央集権勢力とバトルをしたわけではない。尖閣買収といい、結局東京のパワーを、そのまま使うだけでしたからね。そこに解体という発想はなかった。良くも悪くも個人本位でしたし。

 そうでなければ、それこそ以前から指摘しているように、三大都市地方自治体のトップが協力して手を組む。東京・大阪・名古屋という三つの勢力を糾合するべきでした。なのに名古屋・愛知をスルーしてしまった。大阪・関西州だけでなく、名古屋・東海州(中部州)整備に尽力すべきでしたね。2つの州はいつでも出来るぞ!道州制はよ!あとは権限移譲だけだぞ!という状況であればまた違ったでしょう。

 隣の愛知・名古屋の道州制も勢いづけて頼もしい同盟勢力がおるぞ!国政に出たら成功する確率は高いぞ!という状態だったらかなり違ったでしょうね。

 大阪市の解体をして、法令上は都になりますが、正式な「都」に昇格するには、国政でのさらなる立法が必要。その見通しが危ないこともあるでしょうね。ほんとうに大丈夫なのか?解体したあと、やっぱり中央では出来ませんでした。だから前より悪くなりました―ではすみませんからね。

 都構想が否決されましたが、二重行政の解消というテーマは解消されていないわけで、今後どういう構想、再編にするのかという課題は残されているわけです。反対派は勝った!大阪都構想完ッッッ!では終われない。もし反対派は維新との調停に失敗して、うまいこと問題を解決させられないと。やっぱり都構想が良かったじゃないか!ということになってしまう。

 もちろん、はじめのうちは、橋下行政のせい・橋下行政の稚拙な後始末に時間がかかるんだ!とやれますけど、橋下にあった橋下なら改革をやってくれる!という期待感を霧散させる成果を出さないと、やっぱり維新・都構想が良かったんじゃないか?ということになりますからね。

 都構想はそもそも一度住民投票で賛否を問うたら二度と出来ないというものではないですからね。それこそ次の再チャレンジがあるでしょう(一度、法定協が解散になるので、また時間は一からかかることになると思いますが)。そのためにも維新は、市長・府知事のポストを他政党の政治家に譲り渡した方がいいかもしれませんね。お手並み拝見ということで。議会で絶対的多数派を取る、大阪に地盤を確固たるものとして築く方に力を向けるほうがいいでしょうね。

 橋下さんも、一度引退してやっぱり大阪がぐちゃぐちゃになった!見てられない!私が立て直す!となれば情勢は大きく変わるでしょう。まあ個人的に橋下さんがやることはないと思いますけどね。

 引退するつもりだったが、都構想を否決しておいて、建設的な二重行政を解決するプランがない!話し合いに応じる気がない!許せん!という可能性がありますからね。そこもまた面白い所。

 あと、政治的に面白そうなのは、実は都構想以外にも負けた場合のセコンドベストを持っていたという可能性。実は都構想は当て馬というか、反対派を惹きつける餌で次策の大阪市再編案が本当に達成したい改革案だった!―というプランですね。

 大阪都が実現するのであれば、別にそれで構わない。ところが失敗したことを考えて、負けれたら引退ということで、ハードルを上げといて、もしこのセカンドプランが否定されたら引退を撤回するという半ば脅迫をすることで、住民投票すら必要のない本当にやりたかった改革案を議会で通してしまうというやり方。

 これなら、野党から譲歩を引きずり出して、しかも与野党合意の上で話し合って決めたことだから、維新単独の責任にはならない。さらに、失敗したとしても「ええそのリスクは有りましたよ、でも都構想で否定したでしょ?都構想ならそんなことは起こりえなかったんですよ、反対したのはあなた方でしょ」と言える。

 そういう手があると面白いかな?と思いましたね。政治は一度の敗北で100か0かではいけない。負けてもうまく負けを収拾する、最低限の被害に抑える。また負けの中から勝ちを拾ってしまう―まあそんな能力が必要・重要ですね。