てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

ポツダム宣言での歴史認識の続き

総理のポツダム宣言を読んでない云々について―の続きです。このツイート何故かめっちゃ伸びたのですけど、その反面リアクションもありました。んで、違ってるぞ!という反応があったのは前述のとおり。

 んでその後修正ツイートをしたのですが、読んだことある人なら、道徳的判断を「全く」持ち込むべきではない―ということが言いたいわけじゃないと分かるような気もするんですけどねぇ。まあ書き方が下手くそだったこちらに責任があるわけですが。p115とか122を見れば、特定の国から見て正しい・正しくないと論じるのは意味がないということが言いたいと分かるような…。

 まあ、そういう経緯もあって、一応失礼しました、拙誤りのご指摘ありがとうございましたと、礼の一つでも言おうと思っていたら、その後おもいっきり間違ったことを平気で言ってるんですよね…。え、なにそれは…状態。

 間違ってませんか?みたいな言い方ではなく、いきなり現れて「歪めてるし曲解している」なんて言い出すので、やっぱアレな人だったのでしょうかねぇ…。己の言ってることが歪曲なら、それこそ歪曲なんじゃ?という内容をつぶやいていましたし…。素人なら別に構わないのですが、プロの学者なんですよね…。

 政治学者でもないのに専門外のことを述べて、しかも間違っている。うーんこの…。己は専門外のことはあまり口を挟まないし、挟むにしても門外漢なんですがこれってこういうことではないんですかね?となるものなんですけど、どうしてプロの学者が専門外の領域にツッコんでしまうのか…。

 以前、これ読めよ!といえばそれで済むから楽ですなぁ~と書いたのですが、正確に読んでいるのにもかかわらず、その理解が間違っている。しかも学者で。このような事例に遭遇すると、なんとも言えない感じになりましたね…。


 んでそんなちょっと凹んでいる気分の時に白鳥先生のツイート、戦前の日本を批判的に見ることと、「戦勝国」中心の歴史感にはかなりの落差がある―という内容のツイートを見て気が晴れました。「歴史認識」は二項対立じゃなくて、彼我の間にはぽっかり空いた間隙があるんですよね。橋がかかってない絶壁と絶壁の間みたいな。

 門外漢ならともかく、プロの政治学者まで件のポツダム宣言うんぬんで見当違いなことを言っているの見て、おいおいと気分が沈む。ましてそのあとで知識が大事!教養が大事!やらないとこんな大人になっちゃうよ!!!みたいなことがつぶやかれているとなおさらですね…。

 そういうとき、専門の白鳥先生がちゃんとしたことをつぶやいているのを見てほっこりした。著書読んだことがないので読んでみたいですね。しかし~読んでみたいっていつも呟いてるな…。何年連続何回目なんだ…。つんどくはやく消化しなきゃ…。

 歴史認識は決して二項対立ではない。日本=善、連合国=悪。また日本=悪、連合国=善なんていうことにはならない。どちらの歴史観にたつにせよ、その歴史観から見て、正反対なんていうことにはならない。一方を肯定したら、もう一方が全否定されるというような、なんか歪んだ見方を前提にしている気がしますね。最初にそういう変なフレームワークを持っているからこういう反応が出てくるんじゃないかと思いますね。


 そういえば奴隷制度についての道徳的判断という話があって、これはユス・コーゲンス(ざっくり言うと人権侵害は法律で決まってなくても事後法的にさばけるのよという価値観です)の話だな~と理解してすっ飛ばしてましたが、そうでもないんでしょうかね?カーはイギリス人らしい発想で、植民地支配も歴史に対する貢献があったからね~的な話をして、そこに深刻な謝罪・反省が書かれていませんでしたし。

 まあ、みなさん『歴史とは何か』*1は名著なのでぜひ一読をば。『危機の二十年』も避けては通れない古典的名著なのでオススメですよ。そういや『ナポレオンからスターリンへ』を積んだままだったな…。やりますかねぇ。

 そういや、共産党は歪んだ理論・ロジックで自民党を攻撃するから、結局自民党を倒すことは出来ない。あのロジックでは沖縄から基地を縮小させることは、自民党以上に絶対に出来ない。野党の分断につながり、最終的に自民党の得になるだけ。自民党の別働隊だから決して支援してはならないということを今回の答弁でやっぱり思いましたね。まあ今さらですからそんなことどうでもいいですかね。