松本人志のタクシーでお釣りを渡さない運転手にキレて、セコい批判に「2chは嫌い」発言
※新記事を書いて、リンク貼るために旧ブログから引っ張ってきました。元は15/06に書いたものです。
交流戦の話を書こうと思ったら、終わりませんでした。プロ野球ニュースをまだチェックしていないこと。録画した鷹の試合も見終わっていないので、見終わってからにするかな、ということで別の話を。昨日のウチに更新するつもりが終わらなかったし、ネタもないので穴埋めに簡単に書ける適当な話を。
松本人志さん(以下松本)が「2ch嫌い」発言をしていたようです。実際に映像を見ていないので、伝聞ですが、事の経緯は｢ガキの使い｣で、タクシーで釣りを渡してもらえなかった云々の話をして、それについて「松本はセコい」という話になって、「いつも2chで叩かれる、2chは嫌い」とかなんとかそういう話になったようです。*1
実は、このタクシーの話をたまたま見ていて、これについては松本が間違っていると思いました。この話については、かなり憤ったので一本書こうかなとも思いましたが、そんなことでいちいちブログに書くのもどうかな？という感じだったので、スルーしていました。
今回の「2ch」嫌い発言でまあ、書いてもいいかなという感じになったので、一本穴埋め出来るネタになりました(^ ^；)。合わせ技一本で丁度意味ある話になったかな？という感じですね。
まず、大元のタクシーの話なんですが、お世話になった人達とお礼を兼ねて食事をした。その人達を帰すのにタクシーを呼んで松本が事前にお金を払った。行き先もちゃんと知っていて、ワンメーターくらいなので必要はないけれど、まあ3000円多めに払っておいたと。そして到着して、その経緯を見ていた乗っていた人が「お釣りを松本さんに返すから、お釣りを下さい」と言ったと。すると、タクシーの運ちゃんは「これは私がもらったものだから」と言ってその人にお金を渡さなかったんだとか。
その話を聞いて、多分キチガイといったのでしょうかね？怒り狂っていた松本さんはキチガイもしくは何らかの放送禁止用語を連発していました。
その話を見ていて、己が思ったことは、「ええーっ？」でした。松本人志と言うのは己の世代の憧れの人間、スーパースターなわけです。そのスーパースターがタクシーにお金を払うのにお釣りを要求する神経がわからない。というかスーパースターなんだから、お釣りを要求するはずがないと普通は思う。
社会の上層の人間、特権階級に値する人間は、普通の人間とは違う。特別な倫理・規範が要求される。まあ倫理というか、ルールですね。社会の上にいる人間は社会を守るために特別な奉仕・責任がある。寄付だったり、ボランティアを率先して行わなくてはいけないのが当たり前です。
松本人志ほどの存在ならば、ものすごいお金を稼いでいて腐るほど金があるはず。その松本がお釣りを要求するわけがないと普通は思いますよ。己がタクシーの運転手なら、「馬鹿かお前は？」と言わないまでも、そう思いますよ、絶対返さないですよ。松本さんに恥をかかせることになると思いますから。「あの人がお釣りを受け取るわけ無いだろ、チップとしてくれたに決まってるだろ」と思うのは普通の感覚ですよ。
普通の人間なら、友人づきあいの気遣いで事前にお金を払った、あとでお釣りを要求するということは、まあ当たり前にあるでしょう。しかし松本クラスの人間がそんなことをするとは普通思わない。
確か、名優の勝新太郎さんがタクシー関係で必要以上にお金を払うという話があったと思います。いつも大金を払って借金するくらいだった。それでも見栄を張って必要以上の豪遊をしていた、チップを払っていたと言います。芸の世界に生きるもの＆スーパースターとは本来そういうものでしょう。だから奥さんの玉緒さんがタクシーに乗って、いくらですか？と聞いたら、「お代は結構です。勝さんに生前いただきましたので、いただけません。結構です」といういい話になるわけで。
松本がそうする必要性はない、松本は松本なりの流儀・ルールがあるとするのもわかります。でもこの話を聞いた、ファンとしてははっきり言って恥ずかしいですよね。松本は特別な存在と、憧れ続けてきた己は恥ずかしくてしょうがない。こんなセコいやつが己の世代のスーパースターなのか…という気分になります。器が小さいなぁと惨めな気分になりますよね。少なくともそんなことがあったとしても、タクシー運転手をキチガイ呼ばわりするなんていうのはありえない。
さんざん人に「松本人志は凄いんだよ！」と語って、松本を称えてきたファンの肩身を考えて欲しい。「お前？こんな器の小さい奴のファンなの？」って言われたら、ファンの立場どころか座る所すら無いですよ。ブリーチファンだったら、がっかりしました。全巻売ってきますレベルですね。
タクシーの運ちゃんが、ケチ臭かったのか。また松本の顔を潰さないために配慮して返さなかった。それはどうだかわかりません。しかし一番最悪の可能性として、己のようなファンの一人だったらどうするのでしょうか？顔を潰さないためにあえてお金を返さなかったという配慮をしたどころか、あの松本人志に会えた！話せた！直接お金をもらった！と喜んで「この三千円は一生使わずに大事にとっておこう！」という熱狂的なファンだった場合どうするんでしょうか？この話を聞いたら、ものすごく傷つくでしょうね。
社会の上層にある人間は特別な振る舞いが求められる。そういうことを本来、上の人間・先輩から教わるものだと思うのですがね…。「さまぁ～ず・さまぁ～ず」好きでよく見てますけど、志村けんさんが先に支払いをしておく云々という話があって、ああいう業界で上の人は下の者に会ったら払ってあげるとか、そういう文化があると思うんですが…。
ダウンタウンは師匠を持たないということで、業界の慣習を打破した天才なわけですけど、師匠にそういう教育を受けてきていなから、こういうことになるのではないでしょうか？島田紳助さんを尊敬しているはずですが、紳助さんからそういうことを教わって来なかったのでしょうか？はっきり言ってこういうことをすれば、紳助さんが、教育の責任を問われて、メンツを潰すことになるんですけどね。
はっきり言って最近のお笑い芸人と言われる人たちは不愉快な振る舞いをする人が多い。ダウンタウンなど芸人の地位が低い時代からスタートして、今テレビでちやほやされる存在に引き上げた功績を持つ人達がデカイ態度をとるのは当然だと思います。結果・実績を残してきたわけですからね。しかし中堅・若手と言われるお笑い芸人と言われる人たちは、初めから自分たち芸人という存在は凄いんだ、偉いんだという態度を取っていて不愉快ですね。
吉本系の芸人は特にそうだと思います。見るに耐えない態度、自分たちのお笑いこそが主流なのだ、おもしろいんだ！という思い上がりがそこに見えます。業界のトップにあるものとして、天下を取っている人間として、後輩の指導をしっかり行うべき存在であるのにそれが出来ていない。こういうのも大問題でしょう。
また、2ch嫌い発言ですが、それに伴うネットを使う人間の悪口も問題ですよね。悪口を言いたい人間が集まっている、匿名でしか言いたいことを言えない、人生に希望がないうだつのない人の集まりだとか、「ろくでもない人間」が因縁をつけているという捉え方も大問題だと思います。確かにそういう面もありますけど、自分の気に入らない意見をそういう見方から切り捨てるべきではない。
自分が間違っている、悪いという思考ができない。少なくとも己のように「松本さんそれはまずいですよ」と考える人間は、10人いたら少なくとも2～3人はいるはずでしょう。そういう人間が松本にアドバイスできない、進言してあげられていないというのは周りにいい人がいない、イエスマンばっかりなんでしょうねぇ。
そもそもそのタクシーの話をして、それが面白くなるとなぜ思ったのか？ただ話したかっただけとして、それを話して反感を買うと思わなかったのか？そういう判断ができないというのが、衰えを感じますね。「喋ればそれが笑いになる」―という全盛期の境地はもう失われてしまったのでしょうねぇ。
そうそう、己は別に過度に河本批判をする立場に否定的ですけど、自分の後輩・身内が不祥事を起こして、それに対する指導ができないというのも吉本という企業のまずいところですよね。引退しろ！テレビ出すな！なんて思わないですけど、少なくとも不祥事のけじめ・禊の期間は必要。
身内に対してそういう厳しいルールを求められない、なあなあになってしまうところも問題でしょうね。それでいいだろ？という空気が蔓延しているんでしょうね。周囲の人間がそうであれば、まあ天狗になりますよね。天狗は結構いい例えなので妖怪とかの方がいいですかね？
芸人なら道を極めようという点で、きっちりしたルール、あるべき道筋がある。その道に則っていくべし！という使命感といいますか、なんといいますか、そういうものが感じられないですね、最近の人達には。
芸事には師が必要、芸だけでなくてそれに伴う人間としての完成も求められる。そういう当たり前の基本をもう一度見つめなおすべきでしょうね。
意外と長くなった(^ ^；)。
