てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

バカリズムの立ち読み発言で気づいたコンビニ=ファーストフード

 バカリズムさんが、立ち読みをする客についてマナーが悪いということが話題になっていました。いわく、「俺は金を払って買うのに、立ち読みをする奴が邪魔で本が取れない。立ち読みをするのは勝手だけど、買うやつ来たらどけよ!」と。「他の客が来ても、どかないアホが増えている!!挙句、マナーを守れないから店が立ち読み防止シールを張って、買って読もうとしたらシール剥がすの失敗して、雑誌が破ける。マナーの悪いヤツのせいで、買う人間が損をする!!」という話をしていました。

 仰るとおりですね。特に何の問題もない、ごく当たり前の考えでしょう。立ち読みをしにコンビニ寄りますけど、時間帯の問題でしょうか?そんなアホが多くいて困ったということはあまり経験しませんけどね。ところが、つい昨日そういうアホがいました。

 別に読みたい雑誌の発売日でもなかったのですが、他のものを買おうかなと思って入って、癖で雑誌コーナーから回るわけです。んで雑誌コーナーに60超えた白髪のオッサンが、もうジジイですか。それが立ち読みをしているわけです。その立ち読みの仕方が、ガラスにへばりついて読むという絶句する読み方をしていました。

 一番上の棚に雑誌を置いて、手に持たずに見れるようにして、自分はガラスに頭がつかんばかりに密着して読んでいました。しかもエロ雑誌を。恥ずかしくないんですかね…、あんなカッコでそんなエロに熱中して。なら買って読めよと呆れましたね。

 最近、マナーが悪い人がほんとうに多い。江戸しぐさじゃないですけど、相手が近づいたら少し距離を開けて通れるようにしてやるという当たり前の気遣いができない。ぶつかりそうになったら避ける、譲ってもらったらありがとうという。アタリマエのことが出来ない人がほんとうに多い。

 こう書くと「最近の若者は!」という話になりがちですが、年齢関係ないんですよね。出来る人はできる、出来ない人はできない。小学生くらいの子がちゃんとやることもありますし、普通のおっさん・おばさんがやることもあります。子供はそういう年齢ですから出来なくてもまあ許されますけど、いい年こいたジジババがそれを出来ないというのはね…。

 携帯とかスマホとかそういうものの影響なんでしょうかね?自分のことに集中しやすい。他者・周囲への配慮というのが出来ていないんですよね。

 そうそう、立ち読みするマナーの悪いバカのせいで雑誌が取れなくて買うのをやめたという話があって、いやいくら何でもそれはないだろと。スイマセンの一声でもかければ、ああスイマセンと気づいてどくだろうと思っていましたが、その熱中ジジイのそばを通っても人が来たからという素振りも見せない。別に読む気がなかったのでアレですけど、もし雑誌を読みたい時だったら、本当に邪魔だと思いますね(バカリズムさんの記事のコメントでスイマセンというと、舌打ちするヤツもいるなんていうコメントもありましたが…)。

 以前よく行っていたコンビニがジャンプとか人気ある漫画雑誌をレジの前に置くようになって行かなくなったんですが、そういうことをして立ち読みの客を減らせば、立ち読みついでに買いに来る客がいなくなってしまう。なんでそんなことするんだろうなぁ?と思ってましたが、こういうアホがいるからなんですねぇ。雑誌を買う客だけ集めても十分やっていけるってことなんですかね?最近行ってないからどうなってるか知りませんが。


 まあ、そんなどうでもいい話をしたあとで、気づいたことなんですけどコンビニってファーストフード店の流れにあるものなんだなと。コンビニ弁当ってファーストフードになるんですかね?コンビニ弁当・おにぎりやパンとかがファーストフード扱いだと、スーパーもファーストフード店扱いになってしまうと思うので、まあ違うでしょう。

 牛丼やハンバーガーなどのドライブスルーが可能なチェーン店のように、「素早く処理する」ことが目的。コンビニでは余計なマナーは求められない・いらないってことかと気づいたので、そんな話を書いときたいなと思いました。

 以前どっかで書いたと思いますけど、別に深いコミュニケーションをしろとは言わないけど、レジで無言で商品持って行って、無言でお釣りもらって、無言で帰るなよ。人として「ありがとう・すいません」とかを、きっちり言うべき。それをしなくても会釈くらいはしようよ。どうしてそれをしないことにイラッとするかというと、相手を人として扱っていないように思える、人としての尊厳を無視しているようで、非常に腹が立つ。

 ―的なことを書いたと思います。でもコンビニというビジネスモデルがそもそも、ファーストフードを目的にしているから、そういう濃密なコミュニケーションを排除することをメリットにしているんだと気づいて、納得したわけです。

 駅とかのキヨスクみたいなもんですね。そこで客がいちいち挨拶とかしていられない。何より速さが優先される。遅ければアウトという世界。物と金のやりとりを迅速に行うことが求められる世界。

 しかし、今の時代、コンビニでそれを行う理由が果たして存在するか?とも思うわけですね。というかキヨスクのような事情が一般的なコンビニではまず必要ないと思うんですけどね。ビジネス街とかそういうことが求められる土地ならわかりますけど。

 コンビニというのが全国普遍的に、あちこちに出来てきた。むしろ今の時代なら、地域密着型でコミュニケーションが求められるかと思いますよね。まあ「お客様」の問題なので、コンビニ業界がどうしようもない話なんですけど。そろそろ「お客様」という思想がお亡くなりになっていただかないといけないですよね。自分がお客様なんだぞ!という驕りを示せば示すほど、まわりまわって労働者となった自分がその「お客様」に苦しめられるわけですからね。


 で、コメントでコンビニは雑誌の立ち読みをしてもらうことで、集客効果を図るというのがありました。『こち亀』で読んだ記憶がありますが、ガラス側に立ち読みで人が並ぶ。それで客が人がいると安心して入れる―なんていう話がありましたが、コンビニが出来て間もない頃、ビジネスモデルとして駆け出しだった頃といまとじゃ話が違うと思いますけどね。

 「あ!コンビニだ!でも入るの怖い!」とか、「でも一緒にコンビニに入っていると噂されたら恥ずかしいし…」なんてメインヒロインのようなことをいう人がいる時代でもないでしょう。これはもはや意味が無いと考えるべきではないでしょうかね?

 『こち亀』はコンビニネタが結構あったと思いますけど、そういうコンビニの解説とか、今の時代との変遷を辿れるので凄いですよね。作者はテレビとかPCとか家電のネタも触れるので、そういう技術の発展も読む中でたどれてしまうので凄いな~とこのネタを思い出して関心しました。多分社会学などで、社会の変化をたどるとか、わかりやすく説明する上で有効になるんじゃないでしょうかね?『こち亀


 ※ああ、そうそう。ググっている間に、コンビニはチェーン店本社がオーナーを搾取するブラック企業というのを見ました。そのうちコンビニ業界のブラックなシステムにもメスが入るのではないでしょうか?というか野党は絶対入れないといけない。そうやってコンビニ業界の下請けを救って、票田を作らないといけませんよね。さあ、誰がそれをやってくれるか?コンビニ系議員早く見てみたいですね。