てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

共産党の非合法化とか

 ドイツではKPD・ドイツ共産党という政党そのものが禁止されているが、共産主義やそれを訴える政党の結成が禁止されているわけではない。というのもこのKPDが武力革命路線を捨てず、民主主義を否定していたから、そしてナチスの後継政党だったドイツ社会主義帝国党と繋がっていたから禁止されたという話を聞きました。


 また韓国で市民団体(親北朝鮮団体)が変な力持ってしまったのは、金大中盧武鉉の影響が大きい。市民団体のために、韓国の政権は保守だろうが革新ろうが、どちらが政権を担おうが反対勢力が必ず政争を引き起こすようになっている。だから慰安婦問題がアイコン化してしまって、結果今のようにずっと外交問題として持ち出されてくるというのを見ました。

 韓国の中には、親米派(保守派)と親北派、そして民族主義で南北融和を主張する左派勢力があると。

 韓国に民主主義を根付かせるために軍政と戦うための市民団体・運動が、軍政打倒後、暴走して民主主義と民族主義が分かち難くくっついてしまった。タッグを組んでしまったっていう要素はなんかありそうですよね。話題になった政党の解党命令というのはその市民団体対策という要素があったりするんでしょうかね?

 政党(統合進歩党でしたか?)それ自体の問題というよりも、背後にある市民団体が問題で、その対策のために解党せざるを得なかったという話ならば、また韓国の民主主義を考える上で面白い話ですよね。

 まあ、なんといいますか、自分たちにとって都合のいいもの&自分たちを美化してくれるものを、「民主主義」と捉えて解釈してしまうのは韓国に限った話ではないでしょうね。共産党だって自分たちの掲げる共産主義を「民主主義」というくらいですしね。

 それとついでに、韓国には親米・親中・親北及び民族主義はあれど、親日派がいないということについて改めてコメントを一つ(そういや親ロ派はいるのかしら?)。外交というのはパイプ・ルートが重要。そのパイプが存在しないということは、初めから交渉ルートが閉ざされることを意味する。初めから交渉出来ないという構造を持てば、自然外交が歪む。バランスよく諸国と交渉することができなくなる。

 韓国は初めから日本と外交をしない!交渉をしない!という歪んだ構造を持ってしまっている。それで失われる機会(チャンス)がどれだけあるか、よく考えるべきでしょうね。

 同じことは今の日本にも言えて、親韓が!親中が!なんていって民主党とか特定の議員を叩くことがありますけど、時におかしな主張をすることがあるのでその批判をするのはわかりますが、そもそも「付き合うこと自体」を否定的に捉えることは誤り、外交オンチそのものになる。

 例えば中国は今の国際情勢だと、仮想敵国なわけですが、だからといって付き合うな!ということにはならない。むしろだからこそパイプが重要になる。キューバ危機以後のホットラインみたいなものを想像すればわかりやすいでしょう。

 なんか前にも書いた気がしますけど、そういうレベルの低い言説が蔓延することに危惧します。それこそ大嫌いな韓国と同じことをすることになります。そういうことにもうちょっと敏感になって欲しいですね。


 しまった(^ ^;)、韓国の話が増えすぎてバランスが悪くなってしまった。ドイツの例と、韓国の例で、日本でも共産党の解党とかそういうことが起こりえないかしら?とふと思ったので。こっから本題です。

 共産党が日本の政治に良い影響を与えていない。軍隊の廃止という非現実的な主張をする、戦前の國體を必要以上に否定する連合国と同じ歴史観を持つなど、なかなかおかしな政党ですが、かと言って政党解散命令のようなことは出来ない。確かタイでも司法が政権の解散とか、政党の違法認定とかおかしなことをやっていたので、もし日本でもこういう政党解党という劇薬を持ち込んだら大変なことになるでしょう。

 この前の選挙で600万票を獲得した。全体からざっくり言うと有権者1億人のうち、600万で僅か6%に過ぎない。残りの94%がしっかり投票すればいいのですから、本来こういう話が起こること自体ありえないですよね。

 投票率を上げること、これだけで公明党共産党と言った6~8%しか票を取れない政党は潰れるでしょう。前回の投票率が54%で、ざっくり計算して50%だとして、その6~8%が倍の12~16%になってしまうわけですからね。その相対的比率でその分議席を占めるというよりも、その票数で自民政権誕生をアシストするから問題なわけですが。

 共産党民主党と顧客が被るところがある。共産党に票を入れられないのなら、棄権するか民主党に入れるかしかない。共産党が存在しないほうが民主党にとって有利になる。民主党共産党を潰さなくてはいけなかった。

 ところが民主党共産党を潰すどころか、勢力増大を許す有り様。選挙に勝つために投票率自体を上げること、共産党を潰す(というか、その支持層を民主党に変える)ことを一体どれくらいやっているのか?

 勝つためのプロセスが全く見えないですよね。これだ!という決め手、得意戦術がないから、徴兵制復活が!とか戦争が起こる!とか旧社会党時代の手法にすがるしかなくなっているのではないでしょうか?打つ手がなくなり、古い組織時代の遺伝子が顔を出す。なんか世俗政権統治に失敗したらイスラム原理主義が支持を集めるみたいな構図になってますが、それと全く同じなのではないでしょうか?

 そもそも共産主義社会主義で、社会主義を標榜する政党が潰れて、共産主義を標榜する共産党が未だに生き残っているってどういうことなんでしょうか…?看板はそのままだけど、中身は先進的で絶えず自己変革を行ってきたとかならともかく…。日本の政治の後進性を示すようで恥ずかしいですね…。まさにガラパゴスガラパゴス政党ですね。

 安倍ちゃんは、冷戦思考の敵・味方で「自由主義VS共産主義」という世界観で物事を捉えていると思われます。その世界観で共産党非合法化までやって、自民党もろとも自爆していただけると有り難いんですがね。流石にそこまでアホなことをしないでしょう。報道に圧力かける!みたいなアホな思想が蔓延しているくらいですし、狂気が暴走すればあるかも…?

 ―なんてくだらない妄想をしなければならないほど、野党に打つ手が無い。先が見えない。どうやって次の選挙で勝つ気なのか、民主党や維新の票を増やすにはどうしたらいいか、有権者にPRする目玉を用意してどうぞ。政権のミス・自滅待ちとかはもうこりごりです。