てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

民主党は戦争法案アピール以外に支持されたくなる魅力を作れ

 民主党が今回の法案で安全にならない!リスクが高まるんだ!的なことを演説していましたけど、それはわからないでしょう。日米安保の強化をしないことがリスク軽減、もしくは現状を維持できるとは到底思えません。民主・維新の共同提出の時にやってたように、立憲主義だったり、存立危機事態というガバガバなところを指摘するだけでいいのに、どうして危険を煽る、戦争になるぞ!という非論理的な「煽り」戦術をとっているのか…。

 維新はそれに引き換え、あくまで立憲主義の危険性の指摘に留まっていたのと対照的ですよね…。旧社会党の遺伝子が未だに根強いということでしょうか…。戦争や徴兵制といった危機や恐怖感を煽ることが票につながるという戦術による計算があって、あえてそう煽っているということなら、まあいいのですが…(本当はよくないんですけどね)。

 まあ、そういう計算が成立する、戦争の恐怖!を煽れば、「自民の票が減って民主の票が増えるということになる」という図式が存在するのであれば、今の日本の政治・社会レベルの低さを如実に表すことになるので、それはそれで困るんですけどね…。というかそれ以外に得票増やす手段を確立せな…。


 まあつまるところ、「安全保障を強化するのは賛成だけど、なんでそんな変にこじれるやり方をあえてする必要があるんだ?」―の一言につきるのではないでしょうか。無駄な怒りを買って自滅する。支持率の下落というのも調整能力の欠如で、なにしてるんだ…と呆れられている、愛想をつかされているという要因が大きいのではないでしょうか?

 そういう意味でデモが無意味なんて言えないと思いますよね。デモが勃発して、世間的な非難が高まっている!となれば、中間派は大丈夫なのか?となりますし、支持は落ちる。デモの影響力を最小化するやり方で法案を通す、議会調停をうまく進めるという能力がないことを露呈してしまいましたからね。

 これが立憲主義憲法上問題があるということでもなければ、デモが起こったとしても、ここまで影響力は大きくならなかったでしょうからねぇ。むしろ安倍氏の拙い手腕が、デモに正当性を与えてしまったのではないかと言えるかと思いますね。

 戦争の脅威を煽るしか民主党に将来性がないという政治図式の危険な可能性と、その戦争法案反対デモに正当性を与えてしまった安倍さんの拙さという話でした。


 ※なんでこんな拙い進め方をしたのか?ということについて、そういやこんなのも呟いたの思い出したので載っけときます。
 冷戦終結後、日本も国際貢献(≒対米協力)しなければならないという言説が盛んになって、今の流れがあるわけです。その根幹になるのは日本は経済力=パワーがあるから。てことは、アベノミクスで経済環境が好転したと思われている、今なら安保で負担増となっても国民に容認してもらえるっていう思いがあるんですかね?
 憲法とかそんなことどうでも良くて国民は目先の損得しか考えない生き物だからと思っているとか?

 そして、裏を返すと、経済停滞・衰退=パワー低下となって、そんな時に有事で対米支援の状況になりでもしたら、自民党の影響力は一気に衰退するというケースが想定できる。なんでこんな苦しい時に米を支持するんだ!そんなことしてる暇あったら~―という時代が来る事も考えられますよね。経済的に衰退してしまえば、関係深化などまず無理。今のうちに米との関係を深めてしまえ、今しかない!と思っているとかあるんでしょうかね?