てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

戦争法案反対!は、公明党の切りくずしか?

 戦争法案反対デモが盛んになっておりますが、解釈改憲反対を主張すべきであって、「戦争法案」というレッテルを貼って、旧来の戦争するな!というような抽象的なデモをすべきではないということを何回か書きました。

 民主党長島昭久さんが、今の民主党の支持率は10%で政権を取るためにはあと20%は必要。そして、その20%の有権者はどこにいるのか?我々より右か左かと言われたら、右側。左には共産党がいる。となれば安保を考える良質層に訴えるしかない

 ―的なことを言ってたようですが、誠にそのとおりでしょうね。そういう意味では、「戦争法案」というレッテル貼りが、安倍政権への危険性を煽って支持率を落とす役目を果たすことは出来ても、民主党への支持にはつながらない。つまりあまり有効な戦術ではない。

 あまり民主・社民・共産・生活という野党連合に力を入れないほうがいい、まあ野党間の信頼のためにやってもいい、力を入れてもいいんですけど、それをやる以上に、自民よりも民主の安保政策の方がいいじゃないかと言われるようなものを同時にしっかり訴えるべきだと思います。

 このまま選挙になれば、間違いなくまた低投票率で、自民党の大勝でしょう。そういう意味で今の野党の行動はあまり意味があるとは思えない。

 ―まあそんなことはいつもの延長上になるので、いちいち書くまでもないこと。本題は、今回の「戦争法案」ある種の「安保反対デモ」が持つ別の効果・力学を考えてみたいと思います。

 創価学会は「平和」志向の強い党。改憲について解釈改憲だからという意味でアレルギーが有るかどうかはともかく、憲法九条を不磨の大典として、改憲に反対し、軍備強化・安保強化を進めていくことに反対する層があります。あまり詳しくありませんが高齢者中心の女性・婦人にその傾向が強いとか聞いたことがあります。

 つまり「公明党の支持基盤切り崩し」という目的が今回の戦争法案反対にあるのではないかということを思いついたので、書いておこうかなと思いました。

 そんなにある話とは思えないのですが、公明党創価をやめて共産党に入ったというツイートを見ました。それは「平和」を希求しないからだと。まあそういう人がどんな人か、その行動はどうなのかという価値判断はさておいて、創価学会公明党が今回のことで動揺して、連立離脱には至らないにせよ、自公の選挙協力が機能しなくなる可能性があります。

 公明党がいつもの選挙協力で~万票が入るところが、次の選挙ではいつもよりも少ないとなれば、公明党内部でも動揺が走るでしょう。ポイントは「平和」志向の人が投票をどれくらい危険するか、もしくは更に踏み込んで「反対」に回って共産党民主党に投票するかどうか、そこが次の選挙の見所の一つになるのではないでしょうか?

 投票率を一気に伸ばす手がない、有効な打開策がない今、公明党を切り崩す・揺さぶるというカードで「戦争法案反対デモ」を行っているという視点を一応考慮しておきたいと思います。

 ―そんなことを考えると、改憲プロセスを踏んで、改憲するのではなく、「解釈改憲」で済ませようという現政権のやり方は、公明党への配慮という性質もそこにはあるのかもしれません。

 九条を残したままでも、集団的自衛権を明記すると、「改憲された!」と不磨の大典が汚されたという感じでどうしても許せない。が、「解釈改憲」ならば、文言は変わらず、不磨の大典は生かされたんだ!という強引なロジックですが、こじつけをつけてメンツを保つことが出来る。

 個人的にはナンセンス極まりない発想・感覚でもこういう落とし所で党内の収拾を図るというのが公明党内部にあるかもしれません。丁度無条件降伏した時の、「國體は守られたんだ!」と絶叫して混乱する議会を説得した時のような状況ですね。

 今、維新が分裂して橋下さんが安倍さんと一緒に改憲へと向かえば、ますます公明党は浮くことになるでしょう。公明党へどういうアプローチを野党がするか見もの、今後のポイントですね。