てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

解釈改憲と旧最高裁長官?ポイントは現最高裁の判断

 憲法の番人、最高法規の解釈は、最高裁がするものであって、憲法学者ではないという自民党の主張がありました。そのカウンターとして、元最高裁の人連れて来て「違憲だ」って言わせるという出来事がありました。

 参考:「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁・元最高裁長官

 まあ、立憲主義に反するとかそういうことはこれまで書いてきたとおり、己もそう思うわけなんですが、結局、現最高裁の総意で解釈は決まるものですから、当時の最高裁長官や内閣法制局長官を連れて来て、当時の主流意見・見解を言わせてもあんまり意味ないと思いますね。

 もちろん、安倍首相が主張する砂川判決が根拠となるとか、そういう主張・論理には無理がある、今の解釈改憲の論理は筋が通らないという指摘をすることは意味があると思いますが、それは最高裁長官でなくてもわかることですからね。

 最高裁での判決や内閣法制局での法解釈の論理が間違っているから指摘する、声を上げる。ということは事情変更の原則などを持ちだして、つまり時代・国際情勢の変化を持ち込んで解釈を筋が通ったそれに変えることも可能なわけで。砂川判決は集団的自衛権については、そもそも判断を保留している。政治判断に任せるというもの。であらば、改めて最高裁に判断を仰いで集団的自衛権も入ってるよ!という判断を出してもらうという事も当然有り得るわけですね。

 それこそ解釈改憲を行う、安保法案を成立させて、それを違憲かどうか
最高裁が判断する。ここで改めて新解釈を出してしまえば、「解釈改憲」は成立する。

 過去の解釈・判断というものを持ちだして、批判しても結局最高裁の新判決次第になるという要素があるので、そういうのはあまり有意義なこととは思えないのですけどね。


 その時、最高裁は「解釈改憲」にどういう判決をくだすでしょうか?現行情勢を加味して、違憲とは言えない。但し改憲プロセスを挟むべきだ―とか、折衷して濁す感じになるんでしょうかね?いずれにせよ、硬性憲法の形が大きく変わりそうですね。次の選挙で憲法の形が変わるかどうか決まりそうですね。

 維新が分裂して、橋下さんが改憲に前向きという時点で勝負は見えてそうな気もしますけどね。橋下さんが「解釈改憲」に賛成・否定はおいといて、安倍政権に親和的ですし。野党一本化も、投票率の大幅増も見込めないでしょうからね。選挙で勝てない=座して死ぬ形になりそうですね。