てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

野球賭博で思ったこと(2015/10)


ヤクザについて
 山口組分裂についてコメントするような知識もないので特に取り上げなかったのですが、「ヤクザの仕事は弁護士に取られた」山口組分裂について専門家が質疑応答 を見て、思いついたことを一言・二言。

 山口組分裂で抗争がなくはないけれど、まあ暴力団の場合、組織の末端の行動でもてっぺんの親分に責任が行くことになっているから、過激なものにはなりにくいと。でも組織・構造としてほかを勢力下に置く力学があるから、抗争が起こるかも…とかなんとか。

 まあそういう話はなんともわかりようがないのでさておいて、気になったのは、文中にあるように、今は弁護士が興行などに関われるから、暴力団の社会上の必要性がなくなっているという一文ですね。

 昔は、地上げ屋とか土建業などに、そういったヤクザが介在する余地が大きかった。空港作るためだとか、ビルつくるとかで立ち退け云々という話でヤクザが問題になりましたね。ドラゴンボールフリーザ地上げ屋ですし、伊丹十三監督のマルボーの女なんかそんな話がありました。原発の作業員だとか未だにヤクザのつながりがあるといいますしね。

 しかし、今やもう地上げして、そこを大開発するような今の中国みたいなものはないわけですね。そもそも戦後の荒廃をどうにかしなくては!というような状況もあって、いきなり取り潰せないヤクザを認めることで社会悪を最小限に抑制しようという方向にあった。良くも悪くも共存を選んだわけですね、戦後の日本は。

 しかし今や、ヤクザが必要な社会背景は消えてなくなってしまった。ならばどんどん政治の方からヤクザを潰す動きが出てくるのも当然でしょうね。合法的なヤクザが消えて、マフィア化するとどっかで書いた気がしますが、今の「半グレ」集団なんか、まあそんな感じなんでしょう。

 朝青竜海老蔵事件で一躍有名になった「半グレ」ですが、そういった組織名として(ヤクザのように明確な組織化をとらないために)存在するものではないために、生まれては消える組織として生死が早いものになりそうな気がしますね。特に一大事件を起こしてしまえば、特捜やら警察やらが徹底的にマークしますからあっという間にお取り潰しでしょう。

 モーニングで半グレが主人公の漫画、『ギャングース 』だったか?がありましたが、ああいうふうに地方の生きていくすべもない若者が寄り集まって組織的犯罪に手を染めていく感じになるんでしょうね。組織的な大規模犯罪組織というのは生まれずに、ほそぼそという感じになるのでしょう。

 プライドの消滅・再生やら、ボクシングだったり格闘技だったり、芸能界だったり、そういう分野から暴力団が消えてなくなって、商売する余地が減っていく。シノギが出来なくなって、暴力団というのは消滅するでしょうか?論理的に言うとそうならざるをえないのでしょうけど、日本の場合古い組織は伝統・権威という形で存続し続ける力学があるので、仮に力がなくなっても生き続けるのでは?という気もするんですよね。

野球賭博について
 話は変わって、野球賭博の話になりますが、巨人から福田以外に、笠原・松本というさらなる二人の関与が報告されました。てっきり松本は野手かと思ったら、投手なんですね、そんな奴いたんだと思ったら結構最近のドラ1だとか。笠原は兄弟で、兄か弟か忘れましたがホークスにも笠原がいるので、よく覚えています。WBC前の壮行試合でマッチにぶつけるくらい危険なたまを投げたアホというイメージが強かったですが、本当にアホだったんですね。

 父親がロッテかなんかのドラ1で、一勝もできなかったということでドラフト特集で大々的に取り上げられていたので印象に残ってますが、親父が元プロなのにそういう点で注意をしなかったというのは不思議ですね。黒い霧世代でなくても、その後ならピリピリしていた空気を知っているはずでしょうし、よほどのアホなのか?

 巨人投手陣では笠原・松本はカッカする軽薄な性格で有名というのをみましたが、気質的にそういうタイプなのでしょうか…。まあ福田・笠原という投手陣繋がりで、さらに松本ということで投手陣全般は疑ってかかるべきでしょう。実際はこの手のよくつるむ仲良しグループに限られる事が多いのでしょうが。だって、すぐ選手仲間にバレますからね。あいつが野球賭博やってるって。

 一軍・二軍すれすれどころの選手、入りたてで一軍になかなか上がれない選手は練習終わりにウサを晴らしにパーっと飲みに遊ぶ、タニマチに悪い遊びを教わって女&ギャンブルへ―というのもありきたりなパターンですね。高卒の松本なんかまあ典型的なガキのまま社会出て失敗するパターンでしょう。

 原監督辞任で即戦力重視で高校生を指名せず―なんて書いてありましたが、実際は高校から敬遠されて、まさかの入団拒否が考えられるからじゃないでしょうか?パイプというか東京にツテでもないと、高校生を卒業して球団に預けたらどうなるかわからないとまず思いますからね…。単身上京、寮生活でも、悪い遊びを覚える危険性が高い。今回は身内から広がってるわけですから尚更ですね、ブレーキにならなくちゃいけない先輩が、後輩たらしこんでいるわけですから、そりゃ怖いでしょう。

 バカラとか麻雀とか、書かれて問題のように扱われていますが、賭博なんてパチンコ然り誰でもやってる。それが問題になるというのはちょっと筋違い。問題は野球賭博野球賭博に手を出すと、胴元の暴力団に球界の情報を渡すパイプ役になりかねない。さらには実際のプレーでわざとミスしたりする八百長行為にまで発展する。賭博の利益のためにプレーを歪める、不正をする余地が入り込む。

 わかりやすく言うとインサイダー取引みたいなもんでしょうか?内輪の人間は絶対手を出しちゃいけない領域。これが別にサッカー選手が野球賭博やってたレベルならここまで問題にはならなかったでしょう。正々堂々とした競争じゃなくなる、業界を腐らせるリスクが大きい野球賭博にプロ以外のメジャーなどの海外リーグ、そして社会人・高校野球などのアマ野球のどれでも、手を出したらいけない。どうしてそういうことがわからなかったか、教育が出来ていなかったか…。理解に苦しむ話ですね。

 まあ、肝心の原さん自体がヤクザに1億払ったとか、中畑さんが仲介したとか言われるくらいですからね。このタイミングで辞めるという話になると、二人共なにか後ろめたいことがあるから辞めたような感じがしてしまいますね。

 高橋由伸が監督ってホントかな?と思いましたが、今のうちに少しでも騒がれるネタを提供して、野球賭博報道の時間を減らそうという魂胆に見えますね。この件は球団社長、GM、教育係なんてあるかわかりませんが、何らかの責任者がやめざるを行けない話だと思いますけどね…。有耶無耶にして終わりそうな気がしますね(※のちに球団社長が責任とって辞めましたね)。

 長嶋さんの39歳で私は監督をやった由伸もだいじょーぶみたいなコメント出して高橋監督を後押ししていましたけど、未だに長嶋引きずってるのか…という気になりましたけどね、バースを引きずる阪神ファンかというネタは有名ですが、巨人は長嶋をいつまでも引きずるんですかね?若い子には長嶋って言われてもわからないでしょうに。

 巨人の監督は、生え抜き&限られたスターがなるものという紹介をされて気づきましたけど、松井秀喜以降巨人のスター・スーパースターに限ると誰がいたっけ???上原くらいですかね、阿部は微妙でしたしね。巨人の4番は特別!なんて言っても、そのあと4番打ったのはローズとか小久保とか清原とか、ラミレス・小笠原誰でもいいですけど、阿部を除くと全部外様だったり、外国人でスーパースターを全く育てられなかったんですよね。由伸も結局タイトル取れませんでしたしね。

 坂本・長野も間違いなく、今後大成はしないでしょう。その要因を今一度考えなおさないとダメでしょう。巨人は松井以来スーパースターがいない、育てられない。その理由を真摯に考え直すべきですね。

 球団として不祥事を起こして、その解明が十分にできない。これを機に全貌解明を徹底的にできないということであれば、スポーツ庁として親会社読売に警告を与えて売却させる事も考えるべきではないでしょうか?報道機関が親会社でこれはないでしょう。まあ裏金時点でああいう対応だったのでなんにもお咎め無しでしょうけど。

野球賭博防止に、賭博の合法化を考えるべき
 関係ない話を書きましたが、今回の野球賭博騒動で、ヤクザの資金源になるテーマだからこそ、野球賭博を合法化して裏社会に資金が流れないようにすべきでしょうね。まあ絶妙なハンデをつけて射幸心を煽るということはできないにせよ、少しでもそちら側に回らないようにしたほうが球界&社会の正常化・健全化に繋がるでしょう。

 今先進国で売春合法の流れにあるのも、結局違法にしても体を売らざるをえない環境にある女性がもっと苦しむだけということがわかっているからですね。多分何回か書いてますけど、無視して取り上げないより、却って大々的に合法化して徹底的に管理したほうが社会にとって有益になる、健全になる。半グレというのが今後出てくるようならなおさらですね。公営にはできなくても、不健全な勢力がかかわらない形にすることをもっと公に論じるべきでしょう。カジノ合法化は今更感が強く、2・3週遅れという感じがしますね。