ニューズウィークでの丸川知雄さんの連載記事紹介
中国経済で面白い話をしてくれる丸川さんの記事を引用・紹介です。
まず、本当の経済成長率はどれくらいかという話です→中国の成長率は本当は何%なのか?
中国経済の統計で、工業・農業は伝統的にしっかりしている。しかし小売や物流などの第三次産業のそれは甘い。15年上半期の経済成長率は、7%とされているが、粉飾の疑いが強い。工業付加価値成長率が6%とされているが、これまで比例していた生産量の伸びと数字が比例していない。おそらく生産量から考えると工業付加価値成長率は1.3%ほどで、その他のデータが正しいと仮定すると今年の本当のGDP成長率は5.3%ほどだと。経営者・学者と話をして、生産現場を見て大体それくらいだという実感があるとのこと。
7%というのは党が掲げた目標で、無理やり一致させた感がありますね。今年無理やりごまかしたとして、来年以後この傾向はずっと続くかどうかというのが一つのポイントになりそうですかね。
「李克強指数」が使えないわけ 丸川知雄http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2015/0/post-2.php…
遼寧省の経済成長率を測る上では「李克強指数」は有効だが、中国全体の経済成長率を測る上では「李克強指数」は無意味だと。
民間経済は順調であり、丸川氏が民間工場を見学した限りでは、生産は以前と変わっていない。つまり民間の状況は横ばいかそれ以上であり、好調をキープしているという状況ですかね。
言葉を濁して「節税」と書いてありますけど、脱税ですよね、これ(笑)。民間企業は生産額・利益額・生産量など尋ねても素直に教えてくれない。有名企業のホームページに売上だとか従業員数などは掲載されていないとのこと。つまり、国家は成長していると虚偽報告をして、民間は逆に苦しいと報告する傾向があるわけですね。言うまでもなく、実際の状況は真逆で国家は苦しく、民間は好調。
まあこんな感じでメモ取ってみました。面白い分析をする方なので、今後もチェックをしましょうかね。