てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

レトロフリークは違法ではないが…

 もう最近はゲームをやっていないのでわからないのですが、レトロフリークという旧作ゲームをプレイできるハードが出たとか(※参考―ゲーム互換機「レトロフリーク」は違法か合法か? )。Fallout4という人気RPGの新作が出たために、大手ポルノサイトのアクセス数が減ったという話を聞いてもピンと来ないくらいです(関係ない(^ ^;))。


 これか、もう売られてるんですね。下はまだみたいですが。

 レトロフリークというのはマイクロSDにROMデータを写すので、それでプレイしろと。パソコンとかスマホとかでエミュレーターでそれでゲームをやれるようになるというわけですね。今、アマゾンのページを見てみたら、当然テレビでもできると。出来なきゃただの「ROM吸出し機」なので意味がないのか。というか、ROMをデータ化するものが販売されているかどうか知りませんが。

 ROMを吸い出すこと自体は合法なので、何の問題もない。話題になった違法でゲームをやるマジコンとは異なるわけですね。

 しかし、データ改造が出来てしまう。これについては、『ときメモ』というゲームの不正パラメータ、データを販売したケースで著作権に違反するという判決が出ている。それに抵触する可能性があると。映画のような作品とした場合、「同一性保持権」に抵触するとみなされたわけですね。

 ただ、そのケースも業者がそのデータを「販売」したからこそ、問題になったというか、裁判沙汰になったと思うんですよね。個人でいちいち楽しんでいたらそれをわざわざ訴えるか?というか、そうだとして売り上げや作品のブランド・価値が損なわれるわけではない。仮にニコニコなんかにプレイ動画で上げたとしても、それで訴えることはしないと思うんですよね。ジャンルと化しているTAS動画なんか「同一性保持権」の侵害になったとしても、それで訴えはしないでしょうからね。

 むしろそういう改造データって、Ifストーリーだったり、「おもしろ」的に売り出したら良いと思うんですが、やらないんでしょうか?やってるところがひとつくらいあってもよさそうですが。

 著作権の問題はまあクリアできる、問題ないと思うのですが、これが登場することによって、子供とかが、購入したソフトのデータをばらまくということを考えるとどうなのかな?という気がするんですよね。友人同士のソフトの貸し借りというのは、厳密に言うと著作権法に触れるわけですが、それでもまあそのくらいは取り締まれないし許容範囲とみなしているわけですよね。

 しかし、クラスや部活みたいな所属するグループ内の誰か一人が購入したソフトはそのサークル内で共有されることになるでしょう。ソフトの順番待ちが起こらずに、数十人に一気に広まってしまうわけですからね。それこそ順番で新作を買うといった当番制のような形になりかねないわけで…。

 まあ、「レトロフリーク」というように、「レトロ」の範囲内、旧作ゲームにとどまっている内は問題がないと思います。しかし次世代機が出た瞬間、旧世代機になったから、新しい「レトロフリーク」を出しますということになると、殆ど売り上げがないにしても、旧世代機のソフトの価値が一気になくなってしまうということになる。それがソフトメーカーにダメージを与えることになりかねないような…。

 まあ、これはその旧世代機となったソフトの売り上げがどれくらいあって、10年・20年経ってもその売り上げが僅かながら一定数あって、それを見込みにしてゲーム開発がなされているという根拠があっての話なんですけどね。

 5年経ったら、あるいは10年経ったら、ソフトの売り上げがほぼゼロになるみたいなことであれば、その問題もないでしょうけど、そうでないならば、この「レトロフリーク」は問題になる気がしますね。

 また、旧作ゲームをダウンロード販売しているところありますよね。その売り上げが消えることになるでしょうから、その点でも反発を買うのではないかと思いますが、どうなるでしょうか?