てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

セブン-イレブンが今年のブラック大賞

 ブラック企業大賞2015にセブン-イレブンが選ばれました。今年で四回目らしいですね。何年連続何回目とかはないのでしょうか?そうなったら企業の方も大変になる。そういう感じにならないとこの賞の意味もないのでしょうけど。

 気になって調べたら、過去の大賞はワタミワタミヤマダ電機ということらしいですね。ゼンショーとか、高須クリニックとか、話題になったところはまだまだエントリーされているみたいですね。ベスト10に何年連続エントリーして、それで改善が見られるようになれば、この賞も権威が高まって行くので是非もっと力を持って欲しいところですかね。選定・運営がしっかり行われるという条件づきでですけども。

 過去のエントリーの企業の選考理由を見ると、その年の話題になった不祥事がうかがえる感じでしょうか。エントリー理由を見ると、ブラック労働社会化する日本という現状を感じることができるので、そのページを見るのも一興かと思います。興味がある方は是非ご覧になってみてください。ブラック大賞でググれば一番上に出てきます。


 で、今回取り上げようと思ったのは、セブンイレブンのアルバイトが客の免許だとか、立ち読みに来た客とかの個人情報を晒して捕まった事件があったからではなく、ああやっぱりセブンイレブンかぁと思ったので、昔書いた続報的な感じですね

 ―って今過去の書いた内容調べたらほんの添え物程度しか書いてないですね。がっつりセブンイレブンの話は書いてませんでしたね(^ ^;)。


 セブンイレブン・コンビニ業界のことを詳しく知ってるわけではありませんけども、触り程度にブラック事情を。ぐぐったらコンビニのブラック事情がいくらでも出てきますからね。それ以上の話を書くわけではないんですけど、まあ一応。

 セブンイレブンはオーナー制度というもので、オーナーを募集するわけですね。んで、オーナー・雇われ店長に経営を任せるという方針なのですが、売りあげの殆どをフランチャイズの本店が持って行ってしまう。10年とか長期単位の契約だから、こりゃどうも採算が合わない。経営がうまくいくと思ったけど、やっぱり上手くいかないから、辞めますという解約もできない。辞めたいと解約を申し出ると巨額の違反金を取られてしまうとか。

 脱サラしてコンビニ店長になった人が、親からの借金とかもらった金とか、これまでの貯蓄とか、全部つぎ込んでも簡単に消えてしまう。一日中働いてもやってけない。家族ぐるみでひーこら―年中働いてぼろぼろになる例もあるとか。

 結構前に話題になった、消費期限切れの製品を店で割引することを認める云々の話も、本店が禁止しているからですね。だったら売れ残りのぶん本店で保証しろっていう話なんですけど、ブランド価値が崩れるという理由で許さずにしかもオーナー店長負担。

 また、直営店ではないそういうFC=フランチャイズ店、個人がやっている店舗の売上が良いと見込めば、すぐとなりに本店が直営店を出して、営業を圧迫して、FC店を破産に追い込むということも平気でやるとか。まあブラックな話題に事欠かないセブンイレブンですね。多分セブンに限ったことではないのでしょうけども、かなり極端にひどいことをやってるのではないでしょうか、セブンは?

 近所のコンビニをみると、マイストア系が2つ。ヤマザキが3つ、ローソン・ファミマが1つ、でセブンは7つか8つとか、ほんとむちゃくちゃありますからね…。まあ大体で、ちゃんとカウントしたわけではありませんが、セブンは圧倒的に多い。

 大前さんが新商品があって良いねぇ―みたいなことを書いてたのを覚えていますが、確かにセブンは品揃えが良いですけど、個人的にああこれいいなっていうのはセブンが一番目立ってる気がしますが、うーん、その業績好調の要因は過酷な業務形態・システムにあるとみるのが自然じゃないのでしょうか?

 というか近隣にアホみたいに新規出店を許したら、そのオーナーの店の資産価値は落ちますよね…。こういう意味でも雇われるサイドの資産を毀損しているといえるんじゃないですかね?


 本題に行くまでかかりましたが、書きたかったのはこれですね。セブンーイレブンに「店奪われた」 ―という事例で、朝霞(埼玉)の最古参といえる歴史を持つ店舗の店長が、30年以上セブンをやってきて、黒字成果のゆえに本部にロイヤリティをかなり低い数字で納めていた。しかし、本部は出店・拡大を目指して、娘夫婦をだまくらかして、新規開店をそそのかして、その店を閉店に追い込んだとか(結果論で実際はまた違うということもありえるかもしれませんが)。娘夫婦の店は新規出店なので、ロイヤリティも高い。そして今は苦しんでいる・本部に騙されたと訴えていると、そういう話です。

 どうもこの方は老夫婦で80歳とかそのくらい、再婚なので実の娘とも関係がギクシャクしてしまっていたんじゃないでしょうか。自分たちの築き上げた珍しい優良店を生きてきた証&誇りとして、娘夫婦にどうしても継がせたいと譲ったが、「私はコンビニ経営なんてやりたくない」と無理やりになってしまって揉めた。親子関係のまずさが、後継の際に「恩着せがましくしやがって、家庭を顧みずにいたくせに」みたいな感じで、爆発・喧嘩別れとか衝突する形になっていたんじゃないでしょうか?

 そんな背景もあって、若い二人は無理やり継がされたとか、最近のコンビニ事情を知らないとか。まあいろんなことから老夫婦を信頼しなくなったとか。まあ想像にすぎないんですけどね。あるいは老夫婦を今の時代がわからない老人の保守性だと鼻にかけて、より成功・拡大を目指して事業拡大して失敗したとか、そんな感じに見えます。

 いずれにせよ、その独立に本部が一枚噛んでいた。結局得をしたのは本部だけというオチ。残されたのは立場の弱い新しい雇われ経営者。娘夫婦がアホなんだろ?というコメントを見ましたが、それがあったとしても、相手の無知や家族関係の不和につけこんで店を奪うなんて悪代官みたいなやり方を許すのはどうかな?と思います。大企業であればなおさら、こんなアコギなやり方、どう考えてもまずいでしょう。

 ちょっとこれはもう、セブンでは買う気しないですね…。今年のブラック大賞受賞で、セブンの経営・売り上げがどうなるか?来年の発表まで注意深く見守りたいと思います。

 そういえば『うまい日本酒の選び方』という本の作者が、了解なしにタイトル買えられてセブン限定で本を出版されたという話もそういやありましたね…。これもセブンの体質絡みということなんでしょうか…。