てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

kamikazeとテルアビブ空港乱射事件

パリ同時多発テロパンドラの箱を開けた日本人テロリストbylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20151

 これについて、つぶやいたコメントをまとめ。中東に無差別殺人テロを持ち込んだ端緒ということで、テルアビブ空港乱射事件を特別、画期的なイベントとして取り上げているようです。

 何故自爆テロが、純粋な軍事作戦であり、民間人を対象にしたわけでもない神風特攻隊・作戦からもじって、Kamikazeと呼ばれるのか?それはテルアビブ空港乱射事件の影響があるとかなんとか。

 インパクトが仮に大きかったとしても、作戦の主体はパレスチナ解放人民戦線ですからねぇ。そもそも本当に無差別殺人が第一目的だったのかは、はっきりしてないっぽいですし。人質をとって交渉に持ち込むとか、本来の作戦があって、それが叶えられないっぽいので、追い詰められた結果暴発した不慮の結果という可能性もあるわけですし。

 仮に日本赤軍のそれが、無差別殺人を目的とした「自爆テロ」だとしても、軍事作戦の一貫であり市民を巻き込むものでない「自爆攻撃」である神風特攻と米欧世論が同一視する事自体は明白な誤りなわけで、それが誤りを指摘することを妨げる理由にはなりえませんね。

 それだったら「Sekigun」って用語使えよって話ですし。

 個人的には、「自爆テロ」という行動が、00年代からでしょうか?特に9.11以後、飛躍的に増えた事実に注目すべきだと思うのですよね。ポイントはイスラム圏サイドの人間にとって有効な作戦が「自爆テロ」以外存在しないという事実だと思うんですよね。

 まともな対抗手段を持たない弱者が追い詰められた結果、「自爆テロ」という有効な作戦に惹きつけられている。そっちのほうが本質に近いと思いますね。

 日本赤軍の凶行を指摘することの重要性に異を挟むことはありませんが、それと米欧メディアのkamikaze用語使用云々は無関係であると思います。無関係のこと、ロジックの繋がりのないものを併記してしまったがために、ちょっと違和感を覚える文章でしたね。

 イスラム圏のテロを云々するときに、「アサシン」の方がまだ適切な気がしますね。まあ、「アサシン」というものの理解はだいぶ間違っていたと言われて、迂闊に使えないという背景があるかもしれませんが。

 結局は、米欧サイドはもうちょっと異文化・異宗教に対する敬意・配慮を示せ、相手が不快に思うような言葉を用意に使うなということに落ち着くのでしょうかね。自分たちの歴史にいくらでも非道で、残酷なケースが有るでしょうし、それ使えばと思いますね。