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てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

2010参院選選挙① 菅直人の選挙能力への疑問と自民勝利への疑問

選挙分析・選挙関係

 選挙分析が結構評判いいので、選挙関係のために一応昔書いたものを移転。これはそこまで分析していないんですけどね、一応選挙カテゴリー内に値するかなということで。あと過去の見直すことで参考になることがあるのでね。2010年の参院選の話ですね。言うまでもなく元は10/07に書いたものの再掲・まとめです。

 

菅直人参院選の戦略ミスの話】

 AKB48とかけて、菅新首相の参議院選挙は48議席くらいになるのではないか?と予想しようと思いましたが、流石にそこまでは減らさないだろう。まあ、だいたい民主の獲得議席は52くらいですかね。さすがに50切ったらまずいでしょう。個人的には菅さんには期待できそうにもないので、負けて菅以外になった方が良いと思います。

 AKB=あ(A)れ?菅(K)さんじゃ?(民主)分(B)裂しちゃうんじゃない?48議席だもの…。―にならなければいいんですけどねぇ~。実際に48議席になれば、予言的中で褒め称えてください(^ ^;)。空き缶でAKでも良かったですね。

 小泉は初めての選挙の時は私に逆らうものは抵抗勢力自民党が邪魔をするなら私が自民党をぶっ潰します!と断言した。権力のバランスで何も決められない自民の状況にうんざりした民はそのキャッチフレーズに食いつき、小泉を支持した。

 衆議院では郵政選挙と争点を明確にした。そして反対するものを離党させ、刺客を立てた。何をするか明白だった。菅直人は消費税を上げない、上げないと今になって明言しているが、はっきり言って愚かとしか言いようがない。選挙の目玉を作れていない。選挙戦術が稚拙すぎる。

 介護の人件費を上げたいのなら、消費税ではなく、公務員の人件費を減らして、その分をそのまま必要な介護に当てれば済む話。まずその改革を訴えない時点で、しかもデフレ下で増税を打ち出すなど、わかってないとしか言いようがない。官公労を切ると明言して、離党させて、刺客を立てれば必ず勝つ選挙。日教組でもいい、身内を切る選択をしなければ、改革が目に見えない。これで勝てるわけがない。

 実際に出来る出来ないではなく、この選挙で与党に票を入れたら何が変わるかを明確にするのが選挙の鉄則、しかも選挙は与党主導。与党がヘタこかない限り、野党は本来勝ちようがない。安倍さんのときが良い見本。戦後レジームの脱却ではなく、戦争して北から日本人を取り戻すとか極端なことを言わなければ、落ち目の自民が勝てるはずがない。訴えが中途半端すぎた。年金で官僚支配がテーマになったのだから、憲法一からやり直すでよかった。そのための政界再編を訴えればよかった。目玉なくして勝利なし!もし与党が勝ったらどうなるんだろう!ってワクワクさせなきゃ勝てるわけがない。この法則を無視して、安倍・麻生・菅と三代続いて政権与党が争点化に失敗している。

 私が勝ったら、憲法作り直して官僚は課長まで全員首にします!憲法変えればそういうことができるようになるんです!などと分かりやすく訴えなければ意味がない。

 また、菅直人には他の政治家にはない美点・プレミアがある。それは一からたたき上げたこと。名望政治家ならぬ、庶民政治家という出自・背景を持っている。「俺らがリーダー」庶民派、平民宰相という点をアピールするのが国民に、共感を得やすい。なぜそれをしないのか?また、選挙システムの改正を訴えること、戸別訪問OKにして、企業献金禁止して、選挙にかかっている理不尽な規制をほとんど取っ払って、コネ・カネなくても政治家になれるシステムを作る!と訴える。「私は一個人で総理まで登りつめるのはすごい大変でした。しかし今後は実力さえあれば、夢とやる気と実力さえあればどんなに貧しくても、親が政治家でなくても総理になれるんです!」と訴えれば、その経歴も相まって「なるほど、菅ってすごいな~」と国民の共感を得ただろう。

 民主党世襲を禁止、または同一選挙区での世襲を許しませんと訴える。そして青木さんに代表されるような世襲政治家に刺客を送る。「この選挙は反世襲選挙、選挙システムを国民に取り戻すための選挙だ!」と訴えたらどうでしょうか?必ず勝ったでしょう。ネット選挙ができないとかいう馬鹿な官僚の法文解釈も当然問題になる。内閣に憲法どころか、法案解釈権を備え付ければ良い。少なくとも、国会と内閣で解釈権を共有する。もしくは最高裁判所による法案解釈でもいい。これで官僚支配の風穴を開けられる。

 もちろん憲法新創、政界再編のようなダイナミックな変革を訴えたほうが望ましいが、一寸先は闇。本当に出来るかどうかわからないため、小手先の改革案を訴えた方が、理想と現実どちらに転んでもうまくいくという意味で、庶民の心に届いただろう。

 ああ、なぜ菅直人は絶好の好機を逃したのか…。勝利の女神の後ろ髪はつかめない。一寸のためらいがすべてを決めてしまった…。

 

2010参院選結果、自民勝利?】 

 で、上は選挙前に書いた菅直人の選挙に挑む姿勢のおかしさの話でした。ここからは、実際の選挙結果で思ったことです。まあこの時は自民党復活はありえず、次の選挙で普通に自民はまた負けるだろうと楽観していた頃ですね。逆神ですね(^ ^;)。まあ、あの当時は今みたいな政治状況になるとは夢にも思いませんでしたね。自民が復活するよなんて教えたら、バカコクでねぇ!とまるでとりあわなかったでしょうね。

 

 さて、今回意外な結果になりました。民主は微減程度だろうと思ってましたが、10以上減らすという負けっぷり。自民が勝利したのは何故でしょうか?

 民主が自滅&微減で、自民は大敗→解体と予想してましたから、ものすごい意外な結果。んで何でだろうと調べたら、やっぱり選挙区制度ですね。一票の格差そのものです。高知・徳島・鳥取・山梨と20万いかないで通っちゃうわけですからね。千葉さんなんか70万近いのに落選するわけで、こんな制度を放置した結果でしょう。さっさと参院制度見直しておくべきでしたね。解散しなければ法案審議に応じないもわかりましたが、その一歩前に一票の格差を訴えて、もっと参院選挙で違った結果になったでしょう。

 今回の選挙結果は、まぁ、よく考えれば安倍さん以来、政権交代を期待して民主に参参衆と票を続けて入れてきた人がほとんどでしょう。しかも今回このていたらくなら、反対票で自民に入れた人も少なくはないでしょうね。でもそれは僅かでしょう。今見放したら政権交代の意味がまるでなくなりますからね。

 比例を見ると民主が1800万で、自民1400万ですからね。政党支持率でまんま同じ結果が反映されました。こちらは。むしろ自民がよくここまで食い下がったものだと感心しますね。みんなの800万(前回の衆で300万)にかなり食われたんでしょう。普段眠ってる無党派層を呼び起こさないと、大勝は難しい。政権交代のときは2900万もあったんですから。

 まちがいなく、参議院のあり方はテーマになるでしょう。定数削減、一票の格差解消、一括選挙(改選、非改選なんて混乱の元)パーシャル連合というシステムのあり方etc

 比較第一党の要因。一人区で自民か民主かの選択肢しかなかったことが大きかったですね。公明はまったく立候補せずに、共産だけが目立ちました。野党のときはまだこの票があったわけです。共産と協力できましたから。そして公明が地方で5万くらい票持ってればそれだけで存在感を発揮できるわけですね~。自民の勝利というより、公明の勝利でしょう。殆ど。

 民主としては顧客がかぶるみんなの党とどう選挙協力をするか、テーマになります。もちろん次までマスゾエさんも芽がありますから、それも含めて。そして公明と協力しなくても、自民と協力するのを止めてもらわないといけません。そうしないとかなりキツイですね。

 自民がこれで持ち直す。再生していくきっかけになるでしょうか?まず無理でしょう。参院の選挙区改革されたら、次は間違いなく大敗しますからね。大都市とか、二人選挙区を見ればわかるように、そこで自民は一人しか候補を立てていないんですよ。それで民主党候補と互角の戦いで上回って通っているだけ。敗れた民主党候補と票を足したら、民主の圧勝ですからね。たとえば、北海道を見ると1位の自94万、2+3位は民候補で70万と56万、となってます。本来自民はここでもう一人立てないといけなかったわけですね。二人当選を狙わないと大勝はないわけですから。

 これではハナから単独過半数を放棄した戦術だとしか思えません。しかもこれが問題なのは、自民が次の選挙で戦うべき人材訓練を放棄したということです。たくさん立てて負けるのも、問題なんですが、自民のような二大政党の片翼を担うとされている政党が、次の選挙のための人材育成を放棄している。これでは次の衆参おそらく同時選挙で、戦えるでしょうか?今回は衆参ともに敗れた人間が多いために、その分、人材がいますから勝てたという面もあるわけです。片山さんに、佐藤さんに、猪口さん、目玉となりそうな人はみんなこれでいなくなってしまいました。さぁ、つぎはどうするのやら?

 間違いなく、一票の格差は是正されるでしょう*1。そうすれば衆は風がふけば、なんとかなります。小選挙区制ですから。しかし参議院ではこういう状況でも400万差がつくんですから、制度改正されたら自民は間違いなく負けるでしょう。

 連立はどうやら、どこの政党もなさそうです。パーシャル連合、部分部分の政策で協議をして、協力する。参議=VETOのようなことにはならなそうです。まぁ、参議で過半数制しているところがないんですから当たり前ですけどね。

とりあえず、今回は面白い結果になりましたね。次は代表戦に小沢さんが出てくるかどうか!不起訴相当になったら、断然芽が出てくるでしょうからね。

*1:なんでされていないんですかね…。出来ないのは仕方ないにせよ、野党がそれを積極的に進めてこなかったのが理解不能…