てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

北朝鮮の水爆などの話。今のモンスター安倍晋三を産んだのは誰か?

更新したと思ったら忘れてました。土日には更新しておこうと思ったんですけどね。北朝鮮の話。

国連の北朝鮮制裁決議は本当に「最強」?――核・ミサイルを止められない5つの理由
 ―などにあるように、制裁に実効性は殆ど無いでしょう。というかあったら核実験に踏みきれないでしょうからね。イラクやイランの時の制裁と較べて緩すぎる。段階があるのでゆるいこと自体は良いとしても、次のミサイル・核実験で確実に軍事制裁を与えられるリスクが有るレベルにまで持っていかないとダメなんですよね、本来は。

 国連憲章42条では必要ならば軍事制裁をするとなっており、この42条を今回の制裁で明文化していない。ということはまあそういうことですね。あとは有志連合でやるしかない。米日韓どこにも、そういう強い意志はないですから、軍事制裁の可能性はゼロ、そりゃ北朝鮮は挑発し続けますね。

 そろそろ人道支援を厳格化でもしないと行けない段階ですよね。罪のない一般人民が苦しむことになるとしても人道支援の分、軍事開発に国家予算を割り振ってしまうのですからね。

 水爆だろうがなんだろうが、結局体制の保障なので、あんまり深い意味は無いでしょう。核弾道の小型化を先にやるべきだと思うのですが、違うのでしょうか?まあそういう専門的な話は軍事分野の方にお任せするとして、これによって北との関係が進展することは、まずなくなりました。

 何回も言ってますけど、金正日がそうしたように、トップについて日が浅い金正恩は権力掌握手段のために、強硬外交にでます。ですから、まあ事前に予想がつ区分けですね、このような北の態度は。

 安倍晋三という政治家が一躍注目されるようになったのは、北との外交での強行的な態度。拉致問題での交渉で一旦拉致された人達を返す云々という話で、そのような判断を家族たちに委ねるべきではないとしました。そもそも一旦北に返すという話・交渉過程がおかしなことでしたが、安倍晋三の決断は交渉を停滞させることになっても、国民・世論の支持を得ました。

 蓮池氏が、
拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々/講談社

 このような本を出して、安倍晋三拉致問題を自身の利益のために利用したと批判しました。そして民主党緒方林太郎氏から「拉致を使ってのし上がったのか」と国会で問いただされると、私はそんなことはしていない。嘘があったなら議員をやめるというようなことを言ったようです。

 安倍氏の心情・本心として、「拉致を利用してやろうヘッヘッヘ」なんて思惑はおそらく無いでしょう。単純に国際力学・外交力学を知らないだけで、実力がないので拉致問題を解決できるわけがないのです。実力の欠如=裏切りに蓮池氏の目に映ったということでしょうね。まあ政治家・政治とは結果責任なので、当事者の蓮池氏からすると、「拉致問題を利用した」ということになるのでしょうけど。

 いずれにせよ、今回の北の強行な態度により、政府としては拉致問題を進めようがないので、これについて安倍晋三を叩くのは筋違いになるので、万々歳というところでしょうか。野党で「拉致問題を解決するためには軍事制裁しかない、安倍晋三は外交をわからないバカだ」という主張をする政党が出てこないかぎり、自民・安倍(当時の小泉外交)外交を糾弾されて、国民から信頼を失うということはまずありえないでしょう。

 本来なら、ここで話は終わるところですが、外交への無知・無理解というのは何も自民・安倍首相に限った話ではなく、野党も同じ。当時社民党を中心とした、北の主張に賛同する・肩を持つような政党がおおっぴらに存在し、「拉致などない!」と言ったこと、同じくそのような主張を肯定していた新聞があったこと。彼らの責任もまた大きいことを我々は忘れるべきではないでしょう。

 今の安倍晋三のようなモンスターを産んだのは、かのような無知・無責任な人々であるのですから、その反省無くして安倍を叩くという態度に出るならちゃんちゃらおかしい。少なくとも何故北を支持したのか、拉致はないと考えていたのかという総括をすべきでしょうね。