てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。

トランプの在日米軍撤退発言で自民党は親中総理の準備をしなくてはならない

大統領選挙で台風の目、有力候補になっているトランプ候補ですが、彼が在日米軍を撤退させるべきだ!という発言をして話題になっています。これで、トランプが大統領になってしまったらどうしたら良いのだ?と不安になっている人がいるようです。

 

 結論から言うと、仮にトランプが大統領になったとしても、そのような心配をする必要はありません。米の戦略として、東アジアに戦力を展開させる礎として、在日米軍は存在しています。別に日本を守るために、米軍がそこにあるわけではありません。日本が一方的に庇護される利益・恩恵を享受しているわけではないのです。驚くとすれば米のプレゼンスが無くなる可能性についてではなく、「米が損&日が得」なんていうおめでたい二項対立で捉えている政治家がいるレベルにこそ我々は驚くべきでしょう。

 

 米の外交戦略として日米同盟というものは存在します。その日米同盟を破棄することはないにせよ、大幅に内容を変更させるということは自ずと、米の外交戦略・世界戦略を根底から覆すことになります。オバマ時代に太平洋シフトというふうに対中重視の戦略が取られましたが、基本的に世界中にいつでもどこでも関与できるように柔軟な体制を整えていくという精神は変わっていません。今はなるべくかかわらずに、関与しないようにしていますけども。

 

 在日米軍撤退は、相手から攻められるのであればともかく、こちらからは手を出さない・仕掛けないという戦略すらも破綻させる・大きく変容させることになります。そういった新戦略を採用するのならば、根底から外交戦略を作り変えるビジョンが必要になります。彼にそんな外交的見地・知識・教養があるのか?

 

 言うまでもなく存在しません。ということは彼が実際に大統領になってそのような方針を打ち出しても、口先だけで現場の反対にあってあっさり頓挫する可能性が高いと言えるでしょう。例えるなら鳩山政権。鳩山首相時代の、方針転換を打ち出して多少の混乱を起こしながらも結局既存方針通りというそれに近い展開をたどるといえるでしょう。

 

 正しいか正しくないかはおいといて、日米関係・既存力学の日米同盟構造を見だしたとして、既存方針・路線推進派に鳩山首相は散々叩かれました。同じように、トランプ大統領誕生となって、日米構造を変化させるとしたら、彼らは日米上げてトランプを叩かねばなりません。果たしてそれがしっかり出来るのか?一国のトップにルーピーという暴言を浴びせたようなことが出来るのか?

 

 日本は属国だからそれで言い、アメリカは宗主国だから構わないは通用しない。果たして日本の政治家・官僚などにそのようなことが出来るのか?また「日米関係を混乱させたな?迷惑料払わんかい」―とばかりに交渉の材料として有利に運べるか?日本の外交の根本的な精神が問われることになります。

 

 さて、本題。これまでの外交の精神の話はおいといて、トランプ大統領の誕生の可能性がある限り、日本はその準備をしなくてはなりません。トランプ大統領の誕生は日米同盟の後退を意味します。となると、自民党リスクヘッジとして対中関係改善を模索しなくてはなりません。一国主義・単独主義の様相を呈する外交の素人がトップに付いた場合、日本に必要以上の負担を求める、理不尽な要求をする可能性が高いのですから、それを防ぐためにも、カードとして中国につくぞ!というカードを手に入れておく必要がある。

 

 ―つまり、いざというときに日中関係を安定化させる・条約によって安定的な構造を作る。それによって米の圧力をはねのける。そういう外交交渉が出来るトップが必要になります。

 

 言うまでもなく、安倍首相というのは中国に好感を持たれていない。そういうパイプのない総理です。またこれまでの外交方針では対米従属・米一辺倒の外交を展開してきました。

 

 その方針がオバマ時代は対韓外交に代表されるように、一定の成果を上げましたが、トランプ大統領が誕生した場合。その基本構造・図式は根本から成立しないことになります。

 

 外交ロジックから言うと、トランプ大統領が登場した場合には、安倍首相は一刻も早く退場することが望まれます。そして対中・対米両睨みが出来るトップが必要となります。可能性の話とはいえ、自民党はそういう準備がしっかり出来ているか?またトランプ大統領が誕生した場合、いち早く彼の妄言についてカウンターを浴びせないといけません。その準備ができているか?

 

 安倍首相というのは外交がわからない典型的な政治家であり、憲政の常道も知らない総理です。トランプ大統領が誕生しても、前回の参議院選挙で敗退しても居座ろうとしたように首相の椅子にしがみつこうとするでしょう。責任が取れる政党、政権担当能力のある政党と自負するからには、トランプ大統領誕生の際にはいち早く安倍おろし&新総理の選出をやってほしいところです(誕生する以前に、もしトランプが大統領になったらふさわしいのは誰か?ということで候補を選定しておかないといけないでしょう)。それが出来ないのならば、責任や憲法という言葉を二度と使わないでいただきたいところですね。